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■行った国の数を増やすことより、行って良かった都市として記憶に残るサン・マリノ共和国

■フィレンツェ発 世界遺産サン・マリノ共和国1日観光


「あなたは世界の何か国行ったことがありますか?」と聞かれて、訪問国を指折り数えることがあると思いますが、バチカン市国、モナコ公国、リヒテンシュタイン公国そしてサン・マリノ共和国等は思わぬポイント稼ぎになることがあります(笑)。日本とほぼ同じ面積のイタリアにはこのような独立国があり、大国とは異なる独立独歩の強い意志を示しているところはヨーロッパらしい美学を感じます。

さて、サン・マリノ共和国ですが、山奥にある城塞都市で人口は33,000人です。イタリアの鉄道でアドリア海のリミエで降り、バスで50分登ったところにあります。かつてはF1のサン・マリノGPが開催されており、ゲームセンターのサーキットゲームを楽しんでいた世代にはサン・マリノの名前は記憶に刻まれています。当コースではフィレンツェから専用車で3時間半を走行して当地に到着します。


急峻な岩山に見張りの塔が立つようなこの堅牢な城塞都市は年間300万人以上の観光客を集める観光立国です。確かに山頂に来ると眼下に広がる景観が素晴らしく、君主を持たない共和国としては現存する中で世界最古と言われるように歴史の重みを感じます。キリスト教が迫害されて逃げてきたマリノさんがキリスト教仲間と切り開いたことに町の起源がありますから4世紀には誕生し、外敵から自治を守ってきたことに驚きます。

イタリアにはたくさんある世界遺産のひとつにもなっていますが、交通の便が良くないのでフィレンツェからの日帰り旅行がお勧めです。ヨーロッパの歴史を感じさせる教会や城壁もありますが、2014年にはヨーロッパで初めて神社本庁が公認するサン・マリノ神社も建立しました。ちょっと目新しい旅行先を御考えの方には世界に5番目に小さなミニ国家サン・マリノを是非ご検討ください。


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