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New York 見聞記

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New Yorkを知りたければ、このマガジン。New Yorkを味わいたければ、このマガジン。マンハッタンをいろいろな角度から掘り下げます。何しろ、筆者が自分の脚で歩いて集めた現…
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記事一覧

留学中の事件の数々 その2

留学中の事件の数々 その2

文字数: 8937字

  7.またもや火災報知器が・・・ どれくらい経っただろうか。勉強に熱中していると、突然、寮が騒然としてきた。人を驚かすような大きな音や声である。聞きなれた火災報知器の甲高い叫び声だ。つい先ほど、自分が鳴らしたあれだ。これは大変だ! パスポート! 預金通帳! 小切手帳! それだけ持って部屋を飛び出す。ジャンパーを着ることも忘れない。みんなに緊迫感。外はもう真っ暗だ。消防車の

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留学中の事件の数々 その3 キャンパスライフ

留学中の事件の数々 その3 キャンパスライフ

文字数:20283字

14.中古テキスト 恐怖の空飛ぶジェットコースターを降りて、テキサスの旅を終えると、私はキャンパス近くのモーテルで1泊した。翌日の1月5日からしか 寮がオープンしないからだ。4か月半ぶりの風呂に2度も入って旅の垢を落とした。寮にはシャワーしかなかったのである。私は寮に戻った途端に、忘れていた現実に引き戻されていた。
 (「ワクワク ヒューストン 悲しきウノ 葬儀等への飛び入

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いろいろと好きじゃの~! 1

いろいろと好きじゃの~! 1

路傍の説教者!何番街だったかもう忘れてしまった。
何年のことだったかもすっかり忘れてしまった。
案外、初めてNew Yorkを訪れた時のことだったかもしれない。

そこで、この場面を写真に収めていたことを思い出した。
早速大量の海外関係のアルバムを探してみることにした。
 
見つけた、見つけた。

どうだ、参ったか。
これは自分に対するひとり言。
 
一人で人間だらけの歩道を歩いていた。
丁度信号

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さてはて トランプタワー

さてはて トランプタワー

文字数:2373字

トランプタワーに気が付いた 今日(2022. 8. 10)世界中に駆け巡ったニュース。トランプ前大統領の別荘にFBIが家宅捜索に入ったというニュース。その時のトランプ氏が滞在していたのが、この記事の表紙の場所だそうだ。一番最上階が彼の家族の住居だそうだ。さすがにそこまで行くことはできない。
 私は何度かニューヨークに行った経験があるが、トランプタワーに行ったのは2度だけだ。隣

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世界貿易センタービルで何が?

世界貿易センタービルで何が?

文字数:4081字

(タイトルを変更しました。
このタイトルの前は「戦争は嫌だ! やめてくれ!」でした。)2022.9.117

目撃証言 昨日はアメリカのWorld Trade Center (Twin Tower)に飛行機が2機も立て続けて直撃するという事件が起きた日だ。2001年9月11日。私は忘れない。このツインタワーには数度足を運んでいるからだ。この世界貿易センタービルに初めて上ったの

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ニューヨーク見物

ニューヨーク見物

 私が紹介したい本には、V.E.フランクル著の「夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録」(みすず書房)もある。この書物も生徒から紹介された数多くの本のうちの1冊である。
 人間が死に直面した時に取るべき進路を暗示させてくれる読み物である。
ナチ収容所を転々とした心理学者の目から書かれた名作と言える。私が紹介する名作は私の目をらんらんと輝かせ、鼻息荒く走り回る姿は鬼気迫るものがあったのであろう。その時の

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High Line

High Line

(表紙説明:ハイラインから下の道路を見下ろしてみた。High Lineは近隣のビルの2~3階付近の高さの目線です。100%歩行者天国)

文字数:4222字

ハイライン発見現場 私がハイラインに初めて「上った」のは、2015年の「トロント → New York」の一人旅の時だ。たまたまチェルシーマーケットを訪れた時に目に入ったのが最初だ。私の目の中には、陸橋的な遊歩道と思しき景色が入ってきたのだ

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海外体験 期待と不安と喜びと    その1

海外体験 期待と不安と喜びと    その1

文字数: 11,817字

読み直して、時系列に関する訂正を一部しています。記憶が徐々に鮮明になってきたからです。実は私は妻との手紙を頻繁にやり取りしていた。そしてその手紙を全てまとめていたのだ。のちに1年間の留学をした時も同じだ。大学ノートにびっしり貼り付けたものだ。ミシガン大学の分が1冊、1年間の時のやり取りが2冊。それを元に自費出版をしたのだ。それなのに、このミシガン大学の手紙は紛失してしま

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体感 差別 不安 その1

体感 差別 不安 その1

文字数:3297 字

まえがき 急ですが、「海外体験 期待と不安と喜びと」シリーズを書いている途中なのに、巷間騒がれている女子テニスの急遽失格への変更問題を見ているうちに、海外体験で私自身が体感したことを、私の心の中の問題として記事にしてみようと思いました。
 過去のことばかりで、今までの記事の中にも書いてきたこともありますが、少しだけ掘り下げてみたくなりました。思いつくままにランダムに書くので

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体感 差別 不安 その2

体感 差別 不安 その2

文字数:3755字

まえがき  「その1」では、自省の場面をつづったのですが、まだまだあんなものではありません。深く反省しなければいけない場面が数多くあるのです。それらについては「その3」や「その4」が生まれれば、書いて自分の情けなさを告白することになるでしょう。 
 今記事「その2」ではイギリスで(文字通り)体感した差別に関する記事をしたためるつもりです。
 表紙の画像は、私が2005年に大学

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体感 差別 不安 その3

体感 差別 不安 その3

文字数:2585字
この記事の「会社の同僚としてのふたり」は2,3日したら削除もしくは長期未公開に変更します。こちらの都合です。

まえがき
上記の表紙画像は、New YorkのCristophe Park(クリストファー公園)にあるとても有名なものだです。私自身はあまり詳しくない。New Yorkのストリートアート を撮るという一日を計画したことがある。これは「New York見聞記 6」でその

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タクシー乗り場 その3

タクシー乗り場 その3

文字数:6065字

まえがき 私はタクシーに乗るときは、隙を見せないようにするために緊張する。NHKのチコちゃんではないが「ボーっと生きてんじゃねぇぞ」の気持ちだ。
 それは、すでに書いた「タクシー乗り場 その1ー2」でその意味が分かっていただけていると思っている。
 乗ってから降りるまで、タクシーは何が起こるかわからないからこそ、案外ワクワクできるものなのだ。旅がワクワクする気持ちをもたらして

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タクシー乗り場 その2

タクシー乗り場 その2

文字数:6450字

まえがき New Yorkのタクシーと言えば、イェローキャブの呼称で愛されている(かどうかは、人それぞれ・・・)タクシーが横行している。5番街など歩いていると、イェローキャブ以外は知っていないのではないか、と思えるほど(思えるわけがないのだが)どこを見ても走り回っている。
 そんなNew Yorkでのタクシー経験は、いろいろある。そのうちで、思い出深いものをぐだぐだ語ってみた

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タクシー乗り場 その1

タクシー乗り場 その1

文字数:6417字

まえがき

 最近記事の投稿が激減している。別のことにうつつを抜かしているからだ。それが何かをお知らせする義務はない。
 そんな時にふと思いついたのがこの記事だ。
 
 そういえば、日本国内でタクシーに乗ることは極めて少ない。
 海外に一人旅に出かける時ですら、JRを使っていた。「使っていた」という表現はコロナのせいで海外に出かけることがなくなったからだ。
 JR駅のすぐ近く

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