病院食は少ないとの苦情が殺到している
病院食は健康に良いというのは昔の常識であり、今は食品添加物や遺伝子組み換え食品の温床であることが知られ、安全面が問われています。
委託会社に依頼する病院や施設では、出来るだけ業務委託料を抑えたい本音があります。一方、給食委託会社は企業である以上、売上を出さないと企業の存続が危うくなるとの言い分があります。
病院食が貧相なのは以前から気になっていたことでした。
私が以前働いていた病院でも、給食委託会社は食材料の分量を減らすことで利益を上げることに躍起になっていました。
しかし、私が入職した当時である13年位前は、当院ではそこまで酷い方法で食事提供をしていませんでした。
一人当たりの食事の盛り付け量にはそれなりのボリュームがあり、一食平らげるのに、結構な食べ応えがありました。
当時も食材費の高騰はあったものの、今ほど酷い時代ではありませんでした。どんぶり勘定ではない限り、それなりのボリュームは保ちつつでした。
しかし、現在に至るまで消費税増税と食材料費の高騰は続くのみ。国からの報酬に基づいて厨房部門を運営すれば、金銭的にカツカツに…
給食委託会社の苦悩も分からなくはないかな…と思います。
が…、ケアマネの仕事をやっていると、自分の担当する利用者が入院することもあれば、退院したことをきっかけに居宅サービスを開始する場合があります。
福祉の世界では医療連携と言われていますが、要介護状態になるということは、原因となる疾患が付き物です。当該高齢者が一見元気なように見えても、いつ、どのようにして身体に変化が起こるのかは分かりません。
そんな時に利用者や家族から耳にする入院体験談の中で、食事に関する話が出てきます。
…とよくあるのが、病院の食事が貧相すぎることです。
食欲低下を起こしていない人からすると、病院で出された食事の副食の盛り付け量が一口程度しかないために、お腹が一杯にならず、御飯を大盛にしてもらっている状況であること。
しかも、入院すると次第に体重が落ちているとの事実がある。
メタボであればカロリーコントロールをして体重を落とし、血糖値や中性脂肪、コレステロール値の改善を図らなければならないけど、カロリー制限を必要としない人までも、入院により体重が落ちているのである。
ひょっとして、食事量を減らして利益に繋げているんじゃね?
患者様(又は家族)の勘ぐりの声が、私の耳に入っているんです。。。
(ああ、何処の病院でも同じようなことをやっているんだなぁ…)
この勘ぐりの声に対する怒りのターゲットは管理栄養士ではなかったのです。
高額療養費制度があるものの、入院生活は何だかんだと金銭が嵩むものです。
高い入院費用を払ったのに、低栄養状態を起こしてしまっては、弱体化のために入院費用を払うものであり、結局国からの補助も弱体化のために使われてしまって同然のもの。
なんのための社会保障?と思います。
医療費に関しては色々と思うところがあり、ここまで国の財源を圧迫するようなことをしなくても?と思うことがあります。
この国では予防のために「検診を受けましょう」「ワクチンを接種しましょう」と製〇会社やお役所様のCMで謳われています。
健康診断は正社員に限らず、パート、アルバイト、派遣も強制であり、受けなければ罰金を払うことになります。健康診断の費用は補助が出るとは言うものの、実際には1万円程の金額が嵩み、トータルで見ると1兆円超の医療費がかかっているとの事実があります。
(この罰金の使い道は??)
他国からは、日本の健康診断は「何故健康な人(就業可能な人)にここまで緻密な検査をしなければならないのか?」と見られている。
他所ではここまで綿密な検査はせず、余程健康上に影響を及ぼすスタッフに対してのみ、医師との面談の場があるそう…
患者様が病院を選ぶ指標は、それぞれかと思います。その患者様にとって必要とする治療がなされる病院かどうかを判断したり、患者様と医師との相性を考えながら選んだり…また、科目だったり、治療方針だったり、様々な指標があるかと思います。
愁訴に対処してほしいとばかりに、早急に薬物を処方してもらいたくて受診する人もいれば、薬物療法を強制する医師は信用しがたいと判断する人もいるでしょう。
食事が貧相な原因について管理栄養士が取り上げられなかったことも、患者様やその家族からしてみれば、病院の運営方針に疑念を持っている傾向が見られるのではないか?と思われます。
病院にかかれば次々と検査を受けることになり、少しでも異常が見られれば即薬の処方となる。
薬物療法は一生行わなければならない。
必要以上の検査、薬物療法の強要がある病院は、利益第一主義であることが一目瞭然です。…というか、患者様やその家族から「あの病院は不必要な検査ばかり行っている」という言葉もチラホラ耳にするので、もし、このようなことが今後続くようであれば、医療に対する信頼が徐々に薄れていくでしょう。
また、脂質異常症は食生活による影響が大きいものです。検査値が正常範囲内に収まっていないと、即薬物療法を行い、副作用で身体がボロボロになってから栄養指導を依頼しても、栄養士サイドからすれば、薬の前に食事で改善すれば良いのに…ということになります。
何故、こんなことをするのかというと、癒着があるからでしょう。。。
最悪の場合、入院となり、そこで貧相な食事を摂取し、栄養状態が改善されなくなると、どこにお金が入るのか、察している人は察しています。
ここでお金を儲けた人達は、贅沢三昧な生活を送っているわけです。
そして、メタボになり自業自得という結果を招くんですけどね。
中には「私は今まで病院が嫌いで病院に行かなかったから病気にかかった。だから病院にかかることは健康の秘訣だ」と言っている人もいます。
実際に利益中心で動いている病院は非常に多く、病気を治してくれるのは医者という価値観を持っている人はカモにされる危険性のある世の中です。
大量の出血やケガの治療は早急に病院にかからないと後々が大変ですが、入院生活は身体を動かす機会が大幅に少なくなり、年齢がそれほど行っていなくても、ADLの低下を招きます。
これで食事が貧相であれば、ADLの低下は輪をかけることでしょう。
年齢を重ねれば、いつ急な体調の変化が起こるのかは分かりません。
自然治癒力や免疫力を高め、病院に頼らない身体を作ること。
誰かに頼ろうとする生き方は手放し、自身のことに責任を持つが最終的に自分を守るのでしょう。