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近鉄で行く伊勢志摩アイランド 第4話
2日目。この日は朝5時半におきて、朝風呂に入り、ウッキウキの気分で朝食会場へ。予約時に+500円で朝食バイキングを付けられるのでありがたく使わせてもらう。
このホテルの朝食バイキングは最近リニューアルしたようで、珍しい小鉢スタイル。適度な量を好きなだけ持っていけるので、食べ残しも少なく、またコロナ対策にもなる。皿あらうの面倒くさいんだろうな・・・。という邪推は置いておいて、このバイキングのメインとなるのが松阪牛のスジ入りのカレーである。
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このまま朝も昼も夜も・・・となると、痩せる旅のテーマ崩壊につながるのでこれをブランチということにして、さくっと完食。松阪駅へ向かい、鳥羽行の急行に乗り込んだ。
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過去最高につらかった2日目がスタート
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外はどんよりとした曇り空。アスファルトが濡れていたので夜中に雨が降っていったんだろう。
この日は鳥羽市の北東に浮かぶ、志摩半島の島に行く日。答志島・神島・菅島の3つの島々を巡る。はたしてどんな島の色に出会えるのだろうか。
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鳥羽駅から徒歩6分ほどで鳥羽マリンターミナルへ到着。ここからまず最初に向かうのは答志島である。志摩半島ではもっとも大きい島である。
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切符を買い、待合室で待っていると突然の本降りの雨。確かにこの日の午前中は雨予報だったけど、一つ前の写真では晴れ間もみえていたじゃん!結局雨が降りしきるなか、高速船に乗り込んだ。高速船・・・。いやな予感がする。
高速船は名の通り早い分、揺れが激しく強い。時々衝撃音が船内に響き渡りおもわず「うぉ!」といってしまった。答志島までたったの20分弱だが、すっかりグロッキーになった私は到着してすぐに一発。降りしきる雨も手伝ってか、しばらく待合室で休憩。雨が止むのを待った。
漁業の島・答志島を歩く
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30分ほど待って雨は止んだ。他の乗客は釣り話に盛り上がる中、私はとりあえず街中・和具集落を歩くことにした。
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最初見たときなんだこれと思ったが、調べたところ、展望デッキへの行先案内だったらしい。下調べ不足で行けず残念。
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答志島はしらすの好漁獲地として有名。タイミング悪く干しているところは見られなかったが、いつか見てみたい風景である。
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なんてこともない登り坂を進んでいく。
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なんてこともある登り坂を進んでいく。幾分山の中に入ってきた。公園があったのでトイレ休憩。かわいい遊具の中になぜか彫像の鹿があった。なんでだ。
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旅館の設備の一つ。足湯が体験できるらしい。この島には珍しく温泉もあり、日帰りで訪れる方もいるという。
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40分ほどで山道から降りてみると、別の集落・答志集落が見えてきた。細い路地を歩いていると、あらゆる家の玄関や引き戸に、〇の中に八と書いた文字か書かれていた。
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いわゆるマルハチと呼ばれるもので魔除けの意味が込められているらしい。八はこの島にある神社の名前から。旧暦の1月18日に行われる八幡神社大漁祈願祭のお的という行事で運ばれる墨を住人の男たちが奪いあう。その墨で書かれたのがマルハチである。
最近は観光にも力を入れている島だが、この島はしらす漁やさわら漁など、漁業の島である。一年の豊漁と海の神様とともに生きて暮らしていく島が答志島なのかもしれない。
船の出発時刻が迫っていたのでこのまま港へUターン。次の目的地・神島へ向かうことにした。
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