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【再編集版】近鉄で行く伊勢志摩アイランド 第7話

『潮騒』(しおさい)は、三島由紀夫の10作目の長編小説。三島の代表作の一つで、何度も映画化されるなど一般的にも人気の高い作品である。三重県鳥羽市に属する歌島(現在の神島の古名)を舞台に、若く純朴な恋人同士の漁夫と海女が、いくつもの障害や困難を乗り越え、純愛が成就するまでを描いた物語(ウィキペディアより一部改変し、引用)


三島作品の舞台・神島でてんわわんやのハイキング

答志島からおよそ20分で神島へ到着。待合室のトイレでもう一発したところで街歩きをスタート。

神島と鳥羽を結ぶ便は1日4往復のみ。つぎに来るのは4時間以上あとだ。

神島は周囲3.9キロととっても小さい島。一応島を一周できる道もあるということ。次の船までには時間があるし、やってみることにした。島を一周していくなかで、三島が惚れた景色に出会えるのだろうか。

街中を外れてすぐ登り坂。まぁこれはなれたものなので。

伊勢湾を望む

しばらく舗装された道を行くと、こんな看板が。

示す先は

右の細い道だった。一瞬間違いかとも思ったが、ここを通らないと島を一周できないので、意を決して進むことに。

細い道をクモにこんにちわしないように気をつけながら進むと、道が開け、鏡石を見つけることが出来た。

一見ただの岩に見えるかもしれないが、かつては島の女性がその鏡石で髪を整え、漁師の男性を出迎えに行っていたといういいつたえがある。訪れたときは太陽の光が石を照らして、キラキラと光っていた。

しばらく歩いていると、とうとう道が・・・。

道なき道を進むと海岸に出た。ここからは海岸沿いに進んでいく。

しばらく道なりにあるいているとニワの浜についた。巨大な二つの岩と白い崖の情景に圧巻させられた。

近くには展望台もあったのでひとまず休憩。案内板によると、大体半分のところまで来ていた。2キロしか歩いてないが、異様に疲れている。そして残りの2キロはずっとずっと登り坂。

ひたすら登り坂を進むと、神島灯台にでた。

神島灯台は日本の灯台50選に選定されており、「恋人の聖地」というプレートが貼られているというが、探しきれなかった。

おそらくここが島で一番高いところだろうか。ひたすら登った今までと変わって、今度はひたすら下っていく。

伊良部湖畔の向こうに見えるのはもう愛知県だ。

さて、疲れのピークに達してしまった私。下っていく中で写真を撮るという気力もなく、無心で階段を下っていった。生気と取り戻し、最初に撮った写真は、神社の境内に居る野良猫だった。

八代神社から街並みを望む。カラフルな瓦屋根が特徴だ。

そして帰ってきたあとに気づいたことがある。どうやら推奨コースと反対周りで島を一周していたらしい。どうりできついはずだ。

このあとは、待合室で爆睡してしまった。普通だと迷惑行為になってしまうが、見ず知らずの人を追い払うことをしなかった船の係のおばちゃんに感謝するほかない。

三島由紀夫がこの島に惹かれたのはこの島の景色と人の生き方だと私は思っている。今回は景色の良さは十分に味わったのだが、人と話すことはほとんどなかったので、もし次行くなら1泊しなきゃなと思った。

叩き起こされて、周りを見渡すと船着き場に船がついていたので乗り込む。もう疲労困憊なのだか、大丈夫だろうか。次の島、菅島へと向かった。

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