災害とIBS(過敏性腸症候群)〜被災とトイレの切れない関係〜

昨夜、関東で震度5強という強い揺れが観測されました。
電車が止まるなど、生活への大きな影響が出た1日でした。

今回は大規模な避難指示は出なかったようですが、「もし避難をしなければならなくなったら」と考えたとき、「災害時のトイレ事情」について不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

日本人の10人に1人と言われているIBS(過敏性腸症候群)。私は10代の頃から患っており、人一倍トイレに行く必要と、特にストレスを感じているときなどには誰にも会わずベッドでおなかを温めてゆっくり過ごす必要があります。

そんな人間が、災害によって多くの人がひしめき合う避難所で、トイレは行列、物資は不足、なんて中で過ごしたらどうなってしまうのか…。大きな災害が起きる度に想像して震えてしまいます。

IBSを抱える人間は、どう災害に備えればいいのか。いざそうなったらどう過ごせばいいのか。

今回は、災害とIBSの関係について書かれた記事と、発生時に取れる対策と準備できるものをまとめてみました。

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■311の時はIBS患者が増加した
311の時の様々な要因により、被災地のみならず多くの人がストレスを感じていました。この時期、腸の不調を抱える方が増加したという事実と、その対策に言及した記事です。

『お腹の調子が悪い…震災後のストレスでIBSの症状悪化 - その対策は?(2011)』
https://news.mynavi.jp/article/20110629-ibs/

『~富士フイルムが 東日本大震災後、腸内環境への影響を調査~ この夏、お腹に異常を感じた人が2人に1人! 女性は「便秘」、男性は「下痢」に悩む!20代男女の腸が危ない!?(2011)』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000002585.html

■災害時にどうストレスを抱え込まずに過ごせるのか?は様々な面でとても重要

こちらの記事では、IBSのみならず、PTSD等も含めたストレスへの対応について言及しています。やはり311直後の記事です。

『震災時のストレスへの対応について(2011)』
https://www.med.tohoku.ac.jp/news/934.html

これらの記事から、あらかじめ準備できるものと、災害発生時に行える対策をまとめてみました。


■準備しておける物
・携帯型トイレ
・オムツ
・整腸剤(特に水無しでも飲めるものがあれば便利ですね)

・用意しておける整腸剤の例
ココカラクラブHPより
https://www.cocokarafine.co.jp/onayami/stomach/dsl_5.html

・「# 水なしで服用できる」第一三共ヘルスケアHPより
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/tags/%E6%B0%B4%E3%81%AA%E3%81%97%E3%81%A7%E6%9C%8D%E7%94%A8%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B/


■震災時にできる対策
・なるべく体を動かすようにする
 …腸の蠕動運動が止まってしまうことによる腸内環境悪化を防ぐ
・夜眠れないときには昼間に太陽に当たり、歩くようにする
・ストレスを感じすぎないように意識する(とても難しいとは思いますが…)
 …人と話す機会を持って、不安を言語化、抱え込まないようにする。

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正直なところ、災害とIBSというテーマで直球で書かれた記事は多くは見つけられませんでした…。とてもナイーブな問題ではあると思いますが、多くの人が不安と困難を抱える問題だと思います。

また、311のときとは違いますが、コロナによる自宅生活が長引く中で、現在おなかの不調を感じている方も増えているかもしれません。そういった方に向けても、有益情報などあった際にはまたnoteを更新できればと思っています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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