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40代について


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年も明けて1月になり、誕生日を迎えて40才になった。

正直に言って、自分が40才だという実感が全くない。

若い頃は40代というのはだいぶおじさんで、それなりに落ち着いていて大人なイメージがあったけれど、40才にはなってみたものの、精神的には26才くらいのままずっと変わっていない。

とにもかくにも、年齢というのはただの数字くらいに思っていた方がいいのかもしれないし、普段から自分が何才かなんて意識して過ごしていないから、ああそういえばこのくらいの年齢だったなあとたまに思い出すくらいがちょうどいい気もする。

それにしても、よく40才まで生きてきたなあと思う。

改めて40年というと、まあまあ長い期間にも感じるし、あとこの先どのくらい生きているのかはわからないけれど、それでも僕としてはよく生き残ってきたなあという気持ちもある。

10才くらいまでは特に何にも考えずに生きて、20才くらいまでもあまり変わらず、特に何にも考えずに生きてきたし、30才くらいまでは世間一般的なレールを進み社会の波に飲まれまくっていたように感じる。

特に30代の10年間というのは僕にとっては、かなりキツかった時期でもあり、大きな気づきや学びもあり、ターニングポイントになった期間でもあった。

まず、仕事のストレスで適応障害になって会社をやめた。

学校を出て、安定しているという仕事にもついて、結婚もして子供も産まれてと、それまで割と一般的に見ても順調そうだった人生が、ガタガタッと一気に崩れたように感じたのが、30代の始まりだったように思う。

それからは精神科とか心療内科といったところに通ったり、それでもよくなっているのか、あるいはよくなっていないのかもわからない状態が、結局は今までずっと続いている。

その後、別の仕事について数年ほど働いてなんとか落ち着いてきたかなと感じていたけれど、父が60代の若さで、病気がわかってからあっという間にこの世界から旅立ってしまって、そのことにとてもとてもショックを受けて、仕事を続けられなくなった。

そして「人って、自分って、いつこの世界からいなくなるのかなんて全くわからないんだ」ということに気づいてからは、自分がこの世界を人生をどう生きていきたいのか?ということを本気で考えるようになった。

なので30代の後半くらいからは、完全に世間一般的なレールからは外れ始めた。

とにかく思いつくことをいろいろやってみようと思って、全くやっていなかったSNSを始めたし、ブログをゼロから立ち上げて書いたり、YouTubeの撮影、編集、アップロードを自分でやってみたり、ビジネスの勉強をしてみたり、プログラミングの勉強をしてみたり、いろんな人の本を読んだりしてこれまで自分が全く踏み込んだことのなかった、自分とは全く関係がないと思っていた世界に、飛び出してみた。

精神的にはずっと不安定で、まともに就職できないし、週2のレジのバイトですらストレスで「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございました」もすんなり言えなくなり、職場に向かう車でいきなり手が震え始めて、動悸がしてしまい、バイトもやめて、しばらく車の運転ができなかったりもした。

なので、決まった時間に決められた場所へ行って、決められたことを8時間ほど、週5でこなすということが、甘えとかそういう問題ではなくて現実的に難しいということを思い知らされて、それもまた自分としてはショックだった。

とはいえ振り返ってみると、その時はとてもキツかったし、「みんな普通に働けているのに、なんで自分だけこんな目にあうのか?」と感じていたけれど、それこそ適応障害というきっかけからいろんなことがなかったら、今の自分は間違いなくいなかっただろうし、今にしてようやく全てが必要だったことだと受け入れられるようになった。

30代の後半の5年間はそうやって、まっさらになってしまった自分の土台、基礎をひたすらつくっていたというのか、「やれることは自分でやってみる」「自分だけの生き方を見つける」「自分の道を、そこに誰もいなくても進む」みたいなことばかりひたすら考えて、行動していた。

40才になって、これからの40代はというのか、残りの人生はあまり難しく考えずに、心穏やかに楽しく身軽に生きていこうくらいの気持ちでいる。

明日になっても、自分がこの世界に存在しているのかなんて全くわからないわけで、そうであれば今日という1日を、あるいは今というこの瞬間を生きていること、この世界に自分がまだ存在していることそのものに感謝して生きていきたいし、人生というのはそのくらいシンプルでいいのかもしれない。

だから

やってみたいことはまずやってみる。

未来のことを考えて不安にならない。

過去のことを振り返ってくよくよしない。

今ここにだけ気持ちを向ける。

全てに感謝して、できれば笑顔でいつも過ごす。

これができていれば、僕の人生はオッケーであるし、これからの40代はさらにシンプルに軽やかに、生きていきたい。


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