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心から伝わる文章を徹底解剖【上手い文章の書き方の基本】

★伝わる文章を書きたい人

「どうすれば伝わる文章って書けるの?」
「心から伝わる文章を書く技術を知りたい」
「人の心を動かす文章を書きたい」

こういった疑問が解消できます。

★本記事のテーマ

心から伝わる文章を徹底解剖【上手い文章の書き方の基本】

提案書や報告書といったビジネス文書、
手紙、メール、SNS、ブログ、メルマガなど

ビジネスシーンや日常生活で
文章を書く機会はたくさんありますよね。

伝わる文章を書くために

・論理的に書く
・結論→理由→具体例→結論の順番で書く
・情報の抜け漏れをなくす

のようなポイントを意識している方も多いと思います。

しかし、上記を意識しても

「仕事での提案や営業が上手くいかない…」
「プレゼンで言いたいことが伝わらない…」
「そもそも最後まで読んでもらえない…聞いてもらえない…」

そんな場面があるのではないでしょうか。


本記事では、

相手に心から伝わる文章について

メンタリストDaiGoさんが書かれたベストセラー
『人を操る禁断の文章術』の内容を要約しながら
整理していきます。



心から伝わる文章とは


いきなりですが、1つ質問をさせてください。
2つの選択肢から1つを選ぶだけの簡単なものです。


以下に旅行プランを説明している
A、Bの2つの文章があります。
どちらも旅行プランの中身は全く一緒です。

A)
この旅行プランは往復航空券と4つ星ホテル2泊付きで、税込み5万円です。観光地へのアクセスも便利で、自由行動時間もたっぷり確保。リーズナブルな価格で快適な旅をお楽しみいただけます。

B)
予算5万円で、特別な旅を。美しい景色、異国の文化、新しい出会い。忙しい日々から離れ、心からリフレッシュする2泊3日。ここでしか味わえない瞬間を、あなたの思い出に加えてみませんか?

この2つの文章のうち、
「心から伝わったな」「行ってみたいな」
と感じるのはどちらでしょうか。




おそらくBかなと思います。


Aの文章は、
情報が正確に述べられていて
内容が伝わりますが、

”心から”伝わったかと言われると
Bに劣るかなと感じます。


「同じ旅行プランを説明した文章なのに、
 なぜ感じ方に違いが出てくるのか?」


この違いに「心から伝わる文章」に隠れたコツがあります。


「伝わる文章」と「心から伝わる文章」の違い

結論から話します。

心から伝わる文章に隠れているコツは

【読み手の想像力を刺激する】

です。

Aの文章は、
読み手が理解しやすいように
情報に誤解がないように
きれいに整った文章で書かれています。

一方でBの文章は、
読み手が共感しやすいように
読者の価値観や願望に寄り添い、
ストーリー性を与え、
感情を揺さぶっています。


つまり、
「伝わる文章」と「心から伝わる文章」の違いは

いかに読み手に想像させ感情を動かせるか

ということです。

文章によって心が動かされる仕組みを
『人を操る禁断の文章術』では
4つの段階で述べられています。

読む → 言葉に反応する → 想像する → 行動を起こす

先程の旅行プランに例えると、

旅行プランの説明を読む

言葉に反応する

旅行している自分を想像する

旅行に行ってみたいと思う
旅行プランを購入する

となる可能性を高めるような工夫を
Bがしていたということです。

一方でAは
単なる情報の羅列になってしまい、
言葉を目にした反応として
読み手の想像力を刺激しにくかったと言えます。



では、読み手の想像力を刺激する上手い文章を
書くにはどうすればよいのか?

そのポイントを次のセクションでまとめます。

上手い文章を書くポイント15選

このセクションでは、
『人を操る禁断の文章術』で述べられている
ポイントを簡単に説明します。

3つの原則

  • あれこれ書かない

人は受け取った情報が足りないとき、
想像や予測で判断する習性があります。

あえて情報量を少なくすることで、
読み手の想像力を借りることができます。

また、文章に込めるメッセージは
1つだけに絞ると人は動きやすくなります。
(「ワンメッセージ・ワンアウトカム」の原則)

  • きれいに書かない

取扱説明書のようなきれいな文章では、
人は動かせません。

「きれいな文章を書かなくては」
と意識しすぎるあまり、

自分が感情を抑えてしまうと、
相手の感情も押さえつけてしまいます。

人は”論理”ではなく、”感情”で動きます。

  • 自分で書かない

「自分が何を伝えたいのか」ではなく、
「この文章を読んだときに
 相手にどんな行動をして欲しいか」で考えることが大切です。

刺さる言葉は書き手の中ではなく、
読み手である相手の心の中にあります。

相手が読みたくなる内容や言葉を選び
文章を書くことが大切です。


7つのキーワード

  • 興味

文章の読み手は
どんなものに興味を持っているのかを探っていきます。

人は共通点のある相手に接近していきますので、
SNSやメールなどから深い情報(相手の関心事)を調べます。


  • ホンネとタテマエ

「こうありたい」という理想=ホンネ
「こうあるべき」という現実=タテマエ

の間で揺れている感情のギャップに

心が揺さぶらせるエネルギーが詰まっています。

心の中にあるホンネを見抜き、
タテマエを認めてあげることで

その人は認めてくれた相手を心から信頼し、
ホンネを話してくれるようになります。


  • 悩み

人間の悩みごとには、一定の分類があり

H Health 健康、美容
A Ambition 夢、将来、キャリア
R Relation 人間関係、結婚、恋人、会社
M Money お金

に大別でき、これに「年齢」を掛け合わせることで
悩みを見抜きやすくなります。

読み手の悩みを見抜き、
悩みを解消してくれる「何か」があると
期待を抱かせてねらい通りに誘導していきます。


  • ソン、トク

行動経済学でノーベル賞を受賞した
ダニエル・カーネマン氏らが実施した実験でも

人が「損失を受けることで感じる心の痛み」は
「利益の喜び」よりも大きい

とされています。

無料キャンペーンや
デメリットを正直に書くことで信頼が得られるのは
上記の心の動きが関係しています。

文章は、デメリットを上回るメリットで締めくくりましょう。


  • みんな一緒

読み手が所属したいカテゴリ(憧れ)、
すでに所属しているカテゴリ(共通点)に
つなげてメッセージを訴求しましょう。


  • 認められたい

シンプルに言えば
「承認欲求を満たす」です。

「人から認められたい」という欲求は
生まれてきたときからずっと消えることなく、
付き合っていかなければならない強い感情です。


  • あなただけの

あなただけという「希少性」や「特別感」を
つくることで相手の心を動かしやすくなります。


5つのテクニック

  • 書き出しはポジティブに

人は、第一印象の影響から離れることが難しいです。
文章の書き出しは、好印象に見せるため、

感情や共通の体験を
ポジティブかつ詳しく書くことがポイントです。


  • なんども繰り返す

同じ「意味」と「感情」を
文章の中で言葉を変えて繰り返していきます。

そうすることで文章の説得力が大いに上がります。

繰り返すための「意味」と「感情」の
言葉を上手く作り出せない場合は
「5W1H」を意識するのがポイントです。

例:うれしい
Who 「誰」が「誰の行動」が、うれしかったのか。
What 「何が」うれしかったのか。
When 「いつ」うれしかったのか。
Where 「どこが」うれしかったのか。
Why 「なぜ」うれしかったのか。
How 「どのように」うれしかったのか。


  • 話しかけるように書く

人は文章より会話のほうが
内容を覚えやすいです。

自分や相手の表情や動作といった
視覚情報がある分、
記憶に残りやすいのです。

話しかけるように書くポイントは、
「自分がこういったら、
 相手はこう反応するだろうなと想像すること」です。

つまり、
読み手の疑問や反応を取り込んで書くことがコツです。


  • 上げて、下げてまた上げる

文章にメリハリをつけて
感動を作るためのテクニックです。

書き始めをポジティブに書き、
そのまま上げていくよりも

途中で一度、谷間をつくり落とすことで
感情の起伏が大きくなり感動が高まります。

読み手の感情の起伏が大きくなるほど
文章が持つエネルギーが強くなります。


  • 追伸をつける

実は、あらゆる文章の中で人が最も読み、
心に残るのは追伸部分だということが分かっています。

なぜかというと、
「人間は、達成した課題よりも
 達成されなかったことや中断されていることを
 よく覚えている」
という心の仕組みがあるからです。(ツァイガルニク効果)

ポイントは、
追伸の前で一度、話をきちんと終了させることです。

つまり追伸の前で話の区切りをつけて

追伸部分で
あなたが伝えたい「願望」や
相手に「行動させたいこと」を書き示すということです。


まとめ

  • 心から伝わる文章は、読み手の想像力を刺激し感情を動かしている

  • 3つの原則、7つのキーワード、5つのテクニックがある

  • 取り入れやすいものから使ってみよう!

書籍の中には、
コラムとして補足説明や具体例、ワークもあります。

実際に手に取って読みながら
使ってみることで
定着しやすくなると思います!


何か1つでも気づきになれば幸いです!


これからも頭(論理)と心(感情)をつなぐ軌跡を記していきます。
私の自己紹介記事はこちら。


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読んでいただきありがとうございました!






PS.
私自身、ずっと理系の世界で生きてきていたので
認識齟齬なく伝わる文章が良いと思っていました。

しかし、本を読んで実際に
Noteでアウトプットしながら

ポイントを意識してみると
反応が変わるのも実感しています!

感情って大切なポイントですね…!

以下の記事も
繋がりが非常に深い内容なので
合わせて読んでみていただけると嬉しいです!




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