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【書評】金持ち父さん貧乏父さん【前編】
こんばんわ、タイチです。
今回は、世界的なベストセラーとして有名な書籍『金持ち父さん貧乏父さん』について、ご紹介していきます。
こちらの本は、金融や投資のジャンルにおいては、誰もが知る名著となります。
怪しいビジネスや胡散臭いセールスの場面でも、名前が登場するが故に、世間的には賛否両論あるものになっています。
しかし、老後準備や資産形成がトレンドになっている昨今。ファイナンシャルリテラシーの入門本としては、誰もが読むべき内容だと、個人的に思っております。
ざっくり、概要紹介
こちらの書籍は、著者の『ロバート・キヨサキ』さんが、自身がハワイの大富豪になるまでの体験を織り交ぜながら、
お金とは何か?資産とは何か?
何故、経済的自立が必要なのか?
どうすれば、お金持ちになれるのか?
といったことを、分かりやすく解説してくれるものになります。
タイトルにもある通り、金持ち父さん(著者の友人の父親)と、貧乏父さん(著者の実の父親)の人生の対比が、幼少期のロバート・キヨサキさんの視点で描かれているのが、生々しくも印象に残る本です。
僕がこの本に触れるのは初めてではなく、実は4周しています。
今更、紹介不要なほど有名な本ですが、思考整理も兼ねて、こちらの記事でアウトプットしていきます。
富とは?
「富と名声」なんて言葉もありますが、そもそも富とは何でしょうか?
著者は富の定義について、建築家バックミンスター・フラーの意見を引用して、以下のように説明しています
あなたが今、仕事を辞めたとして、あと何日間生き残ることができるか?
ブランドファッションを身に着けたり、高級車に乗って快適な暮らしをしているような人でも、上述の定義に当てはめると、実は貧しい状態かも知れない。
逆に、一見すると普通の人でも、資産からの潤沢な収入があり、死ぬまで生活の心配をする必要が無いほど、豊かな状態かも知れない。
大切なのは、いくら稼ぐことができるか?ではなく、いくらのお金を持ち続けることができるか?なのです。
なぜ、ビジネスを持つべきか?
著者は、ビジネスも持つべき理由として、『それが本当の資産であるからだ』ということを記しています。
「持ち家」「自家用車」などを、資産として購入を勧められ、そのまま購入する人が多いが、それらは保有することによって、固定資産税などの税金、修理費やガソリン代という形で、支出の額を増やしてしまいます。
このような『自分のポケットからお金を抜いていくもの』は、資産ではなく「負債」であると、著者は説明しています。
では、本当の資産とは何か?
それは、以下のようなものが挙げられます。
自分が現場に不在でも、収入を生み出すビジネス
株
債券
収入を生む不動産
手形、借用証書
音楽や書籍などの著作権、特許権
その他、市場価値のある物品など
これらの資産を、農家がコツコツと作物を育てるように、種を蒔き、水をやり、適切に管理することで、富を得る状態に近づいていけるといいます。
ビジネスは本当に難しいのか?
『ビジネス』と聞くと、複雑で難易度の高いものと考え、身構えてしまう人も多いのではないでしょうか?
作中では、幼少期の著者が、金持ち父さんの息子であるマイクと一緒に、図書館ビジネスを始めるお話があります。
コンビニで売れ残り、廃棄される予定の漫画を回収して、読み放題型の漫画ビジネスとして立ち上げるんですね。
しかも、きちんと黒字経営で、マイクの妹を図書館司書として雇い、給与も支払っていました。
もちろん、ここに至るまで、彼らはたくさんの失敗や葛藤を繰り返しているのですが、『ビジネスは簡単ではないが、子供でも理解できるくらいシンプルである』ということを、よく表してますよね。
特に僕のような、ロジックで考え、思考がグルグル巡ってしまうタイプの人間は、簡単なものを難しく捉えてしまう傾向があるなと感じます。
そんな自分にとって、この話は戒めともなる章でした。
資産を蓄えるために、必要な力
著者は、これらの資産を蓄えていくために必要なのは、才能や運などではなく、お金に関する教育だと解説しています。
これを『ファイナンシャルインテリジェンス』と呼んでおり、以下4つの能力に大別されるそうです。
会計力(お金を読み書きする力)
投資力(お金がお金を作り出す科学)
市場の理解力(市場とは需要と供給の科学である)
法律力(会計や会社に関する法律)
これらを鍛えていくことで、ビジネスや投資活動において、チャンスを見出し、お金を増やしていくことができるのです。
後編へ続く…
以上、『金持ち父さん貧乏父さん』書評の前編でした。
後編では、より具体の気付きに触れていきます。