走るの嫌いになった僕が、十種競技を始めるまでの話
こんにちは。
日大陸上部、十種競技選手の山下です。
自己紹介は過去の記事↓ で書いたのですが、
関東インカレで優勝したおかげもあり、「なんで一番キツそうな種目、十種目もやろうと思ったの？」って聞かれることが多くなりました。
さらには、タイトルには「走るのが嫌い」になったとも書いてある。
今回は僕の生い立ちについて長々と書いていこうかなと思います。
長いですが、どうかお付き合いください、、🙇♂️
話は中学３年時に遡り、、
母校である金光学園は中高一貫校で、中学校の時はサッカー部に所属していました。
ポジションはMF(ミッドフィルダー）で、足の速さだけは自信がありました。
でも、スタメンで常に試合に出れるような選手ではなく、選手交代で入れてプレイできたらいいかな、、くらいでした。
（悔しく、ピットに入れた残り数分で点を入れてやろうと必死でした。笑）
まぁ、弱かった選手で何か実績を挙げたわけではなく中学3年間の青春は終わりました。
中高一貫校の進学校でしたので、高校卒業後は大学に進学する人がほとんどであり、その流れに乗るため、「部活＜勉強」にシフト。
また、勉強をメインで行うためチームスポーツではなく、自分の実力で試合に出られる個人競技がしたいと思い、高校ではサッカー部に入ることをやめました。
大学受験に向けて高校1年生は「探究クラス」という、大学進学に力を入れる勉強クラスに在籍をしました。
なぜ陸上競技にしたのか？
それは、自分の従兄弟が関係しており、、
岡山県高校記録保持者が従兄弟にいるんです。
２００m岡山県高校記録で２１秒３０という大記録を持っています。
当時は陸上に対して無知なので、このタイムを出すことの難しさは知らなかったものの、県記録というものの凄さはなんとなくわかっていました。
そこで、「従兄弟の凄さが知りたい！追いつきたい！」という気持ちであっさり陸上部入部が決まりました。
最初から混成種目なのか？
NOです。笑
まずそんな種目知りませんでした。笑 マイナーですよね、、
サッカーのサイドハーフというポジションは全力ダッシュのシャトルランをひたすらするようなもんで、めちゃくちゃキツいポジションでした。
体力付けに毎朝には校舎の外周４kmを走り、午後の部活でも走り、、
3年経つと、足は速いものの、走ることが嫌になっていました。
なので入部当初、最初に選んだ種目は、「走り高跳び」でした！
なぜならば走らなくていいから！！（ツッコミは色々受けつけます。）
少し知っている知識の中で、走る練習をしなくていい種目で、体育の授業でそこそこの高さが跳べていたので楽しかったのです。
しかし！！
「スパイクを履いて練習できるマットがない」
と言われ、、、
えーー、、じゃあ走らない投擲！
「やり投げにします！！」
こうして陸上人生、やり投げ選手としてスタートしました。
陸上人生最初の記録
中学校のサッカーは、県大会を決める路線で敗れたので、6月？あたりで終了しました。
中高一貫ですので、引退して夏の少しの休息後、9月ごろには陸上部に入部していました。
陸上は秋シーズンがあるので、先生と相談し、10月末にある試合に出られるようになりました！やり投げ初戦！陸上人生初陣！
記録は、34m76と、
と肩がもともと強かったおかげで、そこそこの記録が出せ、
勉学とともに「インターハイも目指していこう！」となりました。
「サッカー部所属でベンチに入れるかどうかの人間が、陸上部に入るまで」を書きました。
・・・
・・・
「まだ混成始めていない！！」
まぁだって走るの嫌い、平凡に過ごそうとしていましたもん、、、
高校1年生シーズンインから人生が急に変わります。
2016年シーズンイン
シーズンイン初戦として3月の記録会に出場しました。（まだギリ中学生）
申し込みをする際に恩師が、
「足が速いのだからハードルに出てみればどうだ？」
と、無茶振りされ当時の僕は
「おもしろそうです！わかりました！」
と、好奇心で出場しました笑
（走るの嫌いで入ってきたんじゃないの？）
なんと記録が15秒65(-0.5)というタイムで、
このタイムは、2015年度の岡山県中学総体の5位相当の記録だったのです。
恩師には用事で試合を見てもらうことができなかったのですが、先輩がみんなの試合結果の連絡をすると、
「山下の記録は本当か！？」
と僕の記録だけ真偽を問う返事が来たことを今でも鮮明に覚えています笑
高校１年生シーズン県総体の種目決め
こうしてハードラーの道が見えてきた矢先、すぐ県総体の出場種目決めの
学内選考の時期になりました。
やり投げに先輩がいたため、種目を何に出ようと悩んでいたところ、、
①やり投げ選手 ②ハードル速かった ③高跳びしたくて入ってきた 等
恩師「じゃあ八種競技に出てみよう！！」
山下「なんですかそれ？」
と、混成という種目に出会いました（やっと本題）
私立だからか、体育の授業である程度は幅跳びや砲丸投げはやっていたので、各種目の心配はなく、好奇心で楽しみでしかなかったです。
県総体の結果 〜八種競技初陣〜
好奇心で迎えた県総体。
正直８種目もやってしんどかった覚えがあります。笑
記録がなんと、4493点で7位入賞でした。
（内訳）
11.42(+1.6)-6m03(-0.3)-8m04-55.39
16.18(+0.0)-38m40-1m62-4:58.80
全国に比べると、点数はそこまで高くなかったのですが、
①2年生以下最上位入賞
②全中に四種競技で出場していた同期に勝利
③冬季での各種目の伸び幅
などの理由でものすごく恩師に褒められ、来年も八種競技で出場、優勝できるように頑張ろう！と、
こうして混成の道に進むこととなりました。
勉強集中するために入部したのに、、
そうなんです！
勉強で国立大学に進学するために個人種目に変更したのに！
まぁ両立ということで、部活にも力を入れるようになりました。
とは言っても勉強クラスなので、授業はいっぱいあり練習時間も長くはありませんでした。
母校の練習方針として、「短時間でパパッと意味のある練習をする！」というもので集中力など、勉学で培ったものを部活動でも生かそうとしていました。
秋シーズン 新人戦 110mHとやり投げ・リレー
高校の生活にも慣れ、代も変わり新人戦の時期になりました。
高校1年生の時、2016年度のインターハイはなんと岡山県で、八種競技では日大の先輩である丸山優真さん、甲羽ウィルソン貴士さんがワンツー入賞し、目の前でかっこいい...僕もこの場に立ちたい。と闘志を燃やしていました。
この下からの立場になりたいと闘志を燃やしました
しかし！秋シーズン、岡山県の新人戦には八種競技はありませーーん😢
仕方なく110mHとやり投げ、リレー２種目で出場しました。
結果がなんと、、
110mH 3位
やり投げ 8位
4×100mR 3位
4×400mR 3位
と、３種目で中国ブロックに駒を進めることができました！！
まさかの高校1年生で中国大会に行けることが嬉しくてたまらかったです。
中国新人戦の結果と転機
こうしてちゃっかり入賞から中国ブロックに進み、予選決勝2本走りたい！という一心で走った結果、、
110mH 5位入賞
4×100mR 7位
と、個人種目は自分がびっくりの上位入賞、リレーでも入賞をすることができました！！どちらもランキング外からでした。
試合が終わってまず思ったことが、、
「え、AO推薦かけるやん！」って考えで、「一般入試＜AO入試」で大学に行こう！」と、今考えるとアホなシフトをしていました。
（中国上位入賞で国立のAOはあまり書けないので、、）
こうして山下朋紀の陸上熱はますます高くなり、勉強のために入った陸上部も気づけば勉強＜部活となった生活となっていました。
（走りが嫌で入ったのにってツッコミも）
こうして混成競技でもインターハイ路線を進んでいき、単品種目でも１１０mHを中心に力を入れていこうということになりました。
こんな感じで高校陸上人生が進んでいき、気づけば高校2年生では、
①八種競技インターハイ3位入賞
②４×100mR インターハイ出場
③インターハイ・国体準決勝進出 (110mH)
④u18日本選手権3位 110mH
⑤オリンピック指定強化選手
⑥中国高校記録保持者
など、多くの記録を打ち立てることができました。
そして多くの大学から高校2年生の段階で声をかけていただくことができ、受験という束縛からも解放されていました。
大学で十種競技をするのも、高２でのインターハイ入賞が決め手でしたね。
当時は、記録は走るたび出るし、いろいろなところに旅行のようなものができて楽しいでしかなかったですね。笑
・・・
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周りの反響や怪我などでプレッシャーというものを人生で初めて経験するまでは、、
おかげで挫折という経験も味わうことができました。
それも今後かけたらなと。。
生い立ちを振り返って
長々と生い立ちを書いていきました。
たまに質問されたものだったので、この場で書いておこうかなと。
まぁ陸上の種目の中では混成競技は他の種目と比べて人口がとても少ないです。
ましてや、「混成競技をしよう！」と思って陸上を始めた人なんてその中の一握りです。。
第1位
混成種目ってきついですけども、その分達成感や一緒にやり遂げた人との友情などは、他の種目では味わえないものです。
これを機に、記録会などで混成種目に出て見ませんか？？
子供に混成種目を進めて見ませんか？？
今回も最後までありがとうございます！！
読んでくださる皆さん大好きです。☺︎