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議会で、一人暮らし高齢者の死後の発見、認知症について質問しました。

 9月13日、ふじみ野市議会の一般質問で、「一人暮らし高齢者の死後、長期間発見されないことへの対策」、「一人暮らし高齢者の認知症発症の早期発見」について以下のとおり、質問しました。
(質問)
 (1)死後、長期間発見されないことへの対策

 昨年夏、私の顔見知りの一人暮らしの高齢者が孤独死されました。死後、一か月以上たっての発見だったそうです。こうした孤独死では、遺体は傷み、顔の識別ができず、また、周囲には腐臭が漂います。専門書によると、遺体は12〜48時間以内に腐敗が進み、顔の識別が不可能になるとされます。
 もろくなった遺体から染み出した体液や血液による腐敗臭が生まれます。鼻腔から血や体液が流れ出たり、排泄器から汚物が漏れ始めます。
 死は人にとって尊厳があるものであってほしいと考えます。しかし、今述べた状況は、それとは遠いものと言わざるを得ません。孤独死された方の遺体が傷む前に、鄭重に弔いが行われるべきと考えます。本市では、遺体が死後、長期間発見されないことを防ぐためにどのような施策をとっているのでしょうか。

(市の回答要約)
・高齢者見守りネットワーク事業を実施している(宅配業者、新聞業者、介護事業所、社会福祉協議会、民生委員団体などから、異変について連絡を受ける)。
・配食サービス利用支援事業(要支援者、要介護者向けに、低価格でお弁当などを配達)を実施している(異変について連絡を受ける)。
・安否確認を行う際には、親族の協力が必要となる。緊急時の連絡先を記載した緊急時高齢者あんしん台帳の整備を進めている。
・本年10月に、近隣の不動産事業者と関係機関を含む連絡会議を開催予定。

(再質問・提案要望)
・食事、飲料の提供サービスを行う(対象枠拡大)。
・不動産会社に見守りを積極的にしていただくインセンティブを工夫する

(評価)
賃貸にお住まいの方の場合、不動産事業者に関与していただくのは案としてはよいが、インセンティブを与えないとおざなりになりますので、そこの工夫が必要。低価格の配食サービスは、需要があるので、財源との間で、検討していただきたい。

(質問)
(2)一人暮らし高齢者の認知症悪化への対策

 身近で、重度の認知症に突然なられたケースがありました。この方には、配偶者がいらっしゃる方でした。一方、家族が近くおらず、近所との付き合いも少ない一人暮らしの方が認知症が悪化した場合、長期間、診察、治療を受けないケースも考えられます。早期発見、受診のために、どのような対策を取っているでしょうか。

(市の回答要約)
・高齢者見守りネットワーク(上述)や社会福祉協議会支部での見守りなどを強化している。
・認知症サポート医による認知症相談を定期的に実施している
・支援拒否の人などを対象にした認知症初期集中支援チームを設置している。

(再質問・要望)
・健康保険による認知症問診は年に一度であり、問診の機会を増やす工夫を。
・接触を拒否される方には、趣味など嗜好を把握し、会話に活かす。
・「男性の一人暮らし高齢者は、朝食に困っている」という説がある。コンビニやスーパーなどよく利用されると考えられるので、割引クーポンなどを利用してもらい、消費を把握するシステムを構築する(孤独死と共通)。

(評価)
・ネットワークや支援体制など、インフラはよく整えられていると見受けられます。こうしたハード面のほか、アプローチの機会創出、維持といったソフト面の工夫やデジタル技術の活用などを加えていただければ、と思います。



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