底地ビジネスってどうなの？

2024年9月5日 15:27

底地ビジネスは多くの不動産会社にとって「面倒」と思われがちですが、それは誤解です。

底地の不動産営業マンである私が思うに「底地こそがブルーオーシャン」ではないかと考えています。

そこで今回、底地買取業者の営業マンである私が、底地投資ビジネスについて解説してまいります。

１．底地のビジネスチャンス

底地とは貸している土地の事で、土地を所有していても借地人がいるため自由に利用することができません。

そのため、底地の売却や取引にはいくつかの手間がかかることがあります。例えば、境界線の確定や借地人との交渉、売却先探しなどが必要です。

しかし、これを逆に考えると、これらの問題を解決することで大きなビジネスチャンスになることがあります。

相続などによって底地を取得された方の多くは、底地に対する相続税や固定資産税などの負担から早く手放したいと考えています。(人によりますが)

その原因として、借地人から得る地代は、過去に結ばれた契約が古いため、現行の相場と乖離している場合が多く、その結果、地代収入が少なく、固定資産税の支払いで利益がほとんど残らないことがよくあるのです。

加えて、相続が発生すると、底地に対する相続税が時価の土地価格で評価される(といっても、底地割合に基づくのですが)ため、非常に大きな負担になることがあります。

このように、底地は地主にとっては「厄介者」ですが、底地業者にとっては手間はかかるけれども、借地人様とも交渉して所有権化することでビジネスの種として活用できます。

底地は投資商品としても利用可能で、投資家様に対して底地の管理サービスを提供し、管理費を得ることで収益を上げることもできます。

こうして地主様の物件を管理させて頂きながら、底地の価値が上がるのをまって、将来的には更地として売却できるチャンスもあります。

このように、底地ビジネスは手間が少なく、長期的に安定した収益を得られるため、投資家にとっても魅力的な商品です。

こうしたところもあり、底地ビジネスのメリットは、以下の3つに集約されます。

大手不動産会社が取り扱わないため、競争が激しくない分野です。底地は賃料収入が低く、いつ売却できるかも予測が難しいため、大手の営業社員が積極的に参入することはありません。

底地ビジネスは他の不動産管理に比べて運営の手間やコストが少なく済みます。建物管理の必要がなく、借地人からのクレームもほとんどないため、安定した運営が可能です。

プロパティマネジメントと比較しても手間がかからない点が非常に大きな魅力です。

底地を買い取ることで、地主から複数の依頼を受けることがあり、他の不動産資産の運用に関する相談も受けるケースがあります。

これにより、ビジネスの幅が広がります。

このように、底地ビジネスは、ニッチな分野でありながら、安定した収益を確保できる優れたビジネスモデルです。

不動産業界の中でも競合が少なく、地主や投資家との関係を築くことで、さらにビジネスの機会を拡大できる可能性があります。