レベル0の勇者だった
子供の頃からよく泣いた。
泣き虫だった。
語彙力少ない子供が口達者な親や兄弟との口喧嘩で勝てるはずもなく、子供の頃なんぞ要領の悪さもあり、意地悪な人はその要領の悪い口答えしない人間を狙っていく。
ジャイアンみたいな暴力か、言い返さない相手にしか言わないズルくてセコいスネ夫みたいな奴にコテンパンなもんだから、悔しくて。
でも、その悔しさを言葉にできなくて歯軋りや歯を食いしばる行為が半端なくて、どれだけ悔しかったかって言うと、奥歯の乳歯が生え変わるより先に歯軋りしすぎで割れたことだろうか。当時は歯の矯正カバーも割ってしまい、かかりつけの歯医者の先生(俳優の江守徹さんにそっくりだった)からめちゃくちゃ怒られた。
本題に戻る。
名前の由来はそんなわけだから中学生になっても言わずもがな、運動部に所属しながらあまりのへっぴり加減に奮起させようとした顧問が
「オマエはへなちょこ3級やな」
と言ったので同輩までケラケラと笑い出した。
「ちょっ!どこから3級って出てきてん!」
「へなちょこが改善されたら級が上がるのか?下がるのか?」
まあ、そんな感じで語録も良かったのでいつか使おうと自分のネタ帳に書いて大人になってからアカウントで使い出したのです。
今は「へなちょこです」と言っても信じてもらえませんが。
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