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父親へのインタビューはなかったけれど…第2回高志の国詩歌賞 贈呈式に参列してきました。

新型コロナウイルス、COVID-19 、感染者数は残念なことに順調に増加。

そんな状況のなかでも開催された東京オリンピック。

スケボーで堀米雄斗くんという若者が金メダルを獲得した時のこと。
その時、悠斗くんのお父上は河川敷をサイクリング中に同僚からの電話でその快挙を知ったと新聞記事になっていました。

実は、我が家の息子も昨年、ある賞を受賞しました。
COVID-19の影響で延期されていた贈呈式が去る7月3日に開催されました。

受賞直後も、贈呈式でも、父である私にはなんのインタビューも取材依頼もありません。
いくらでも取材はOKです。まっていますメディアのみなさん。

と、いう冗談はさておき備忘録がてら授賞式のことを記しておきます。

高志の国詩歌賞とは

息子が受賞したのは「高志の国詩歌賞」

そう、あの有名な、と言ってもご存じない方もいらっしゃることとは思いますのでまずは「高志の国詩歌賞」についてご説明をば。

富山県ゆかりのすぐれた若い世代(40歳未満)の詩人を顕彰する富山県が制定した賞です。

越中において数々の秀歌を生んだ大伴家持の生誕1300年を記念し、世界の優れた詩人を顕彰する「大伴家持文学書」とともに、2017年に創設されました。

この第2回高志の国詩歌賞の対象は、

1. 2019年12月31日において原則として40歳未満の作者による作品
2. 2018年1月1日から2019年12月31日までに発表された詩歌(詩歌、歌集、句集等)
3. 富山県ゆかりの方(在住の人・出身の人・ルーツを富山に持つ人、富山で活躍中の人など)による作品または富山県を題材として制作された作品

https://www.koshibun.jp/literary

とのこと。

第2回高志の国詩歌賞 笠木拓『はるかカーテンコールまで』

今回は 、笠木拓 が2019年10月1日に上梓した第一歌集『はるかカーテンコールまで』が評価されての受賞となりました。

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贈呈式のパンフレットから選考理由も引用しておきます。

 対象作品『はるかカーテンコールまで』は、大都市圏の生活者にはないポエジーを持ちながら、2020年代のグローバル社会の中で傷つかざるを得ない魂への祈りと、ジェンダー等の問題への言及、内面の追求が合致した、現代的・社会的な作品と言える。この受賞が、富山県在住の可能性のある新人にとって、今後のさらなる活躍の後押しとなるとともに、本賞や本県の取り組みの意義が全国へ発信されることも期待できる。

贈呈式には家族枠として、私とかみさんと、富山在住の叔母と三人で出席してきました。

会場は富山のANAクラウンプラザホテル

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選考委員長は国文学者、高志の国文学館館長 中西進さん。
元号「令和」の生みの親、というと分かりやすいかもしれません。

その中西進さんからの選考理由では、過分とも思えるお褒めの言葉と、散文へ行かぬよう、歌を詠み続けるよう釘をさされもしましたが、温かい言葉をいただきました。

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選考委員の黒瀬珂瀾さんからも選考経緯や作品についてのお言葉を頂きました。

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本人からの受賞の言葉。

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贈呈式終了後、中西進さんと。

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第2回大伴家持文学賞は北島(ペイタオ)さん

高志の国詩歌賞は昨年2020年に受賞が決定していましたが、大伴家持文学賞の方は選考自体が1年延期となり、今年2021年6月28日に受賞者決定の発表がありました。

受賞者は香港在住の詩人 北島 さん。
中国生まれ、1978年雑誌「今天」を創刊するも2年で停刊に。1989年 天安門事件を機に出国。

恥ずかしながら、いままでまったく知りませんでした。
一瞬、「きたじま」さんかと思ったのは、私だけではないはず?

今回はこのコロナ禍ということで、北島さんご自身の贈呈式の出席はなりませんでしたが、ビデオで、メッセージと自作詩の朗読を寄せてくれました。

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ちょうど、蘋果[ひんか]日報(リンゴ日報)が廃刊に追い込まれ、中国による香港民主はへの圧力がさらにたかまるという、そういう状況下での受賞。

おかげで門外漢である私のような人間も、北島さんとその詩を通して、心の自由を持つことの大切さをあらためて思い起こし、その存在に勇気をもらうことができました。

あらためて引き合わせてくれた息子にも感謝。

負けてはいられない

長年、Webの世界で情報発信はしていますので、私も名前で検索していただければ、あれこれとでてはきます。

しかし、長男は、Wikipediaに項目ができ、Amazonでも著者としてエントリーされています。

うん、子どもたちの活躍はうれしいけれど、ちょっとくやしい。

がんばります。

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