どうする?認知症の「夕暮れ症候群」:血糖調節障害(低血糖)が悪化させる可能性《認知症対策は食事から》
認知症にしばしばみられる「夕暮れ症候群(sundown syndrome)」。
夕方になると帰り支度をはじめて「家に帰ります」と言い出して、歩き回ったり、興奮したり、落ち着きがなくなるなどの不穏なな行動が見られる状態をさします。
夕方になると、周囲も忙しくなりますし、日が暮れてくると不安が強くなるということもあります。
「夕暮れ症候群」は、ご本人が、その場に対する帰属意識が少なくなり不安感が増えてきた際にみられやすくなります。
そのため、積極的に会話の輪に加わるようにして、「自分がこの場にいてもいいんだ」という帰属感と安心感をもってもらうことが大切です。
また、帰りたい理由をきちんと聞いてあげたり、興味があることに関心を持っていくことも大切です。
※注意:中長期的に続く夕暮れ症候群に対して、突然、一過性に意識がぼんやりして注意力が低下して言動がおかしくなる「せん妄」と区別すること。
【血糖調節障害(低血糖)も夕暮れ症候群の影響因子になるので注意しましょう】
認知症の高齢者は、糖尿病や耐糖能異常が併存していたり、血糖を安定させるために必要な筋肉が低下していたり、糖質中心の食事に偏りやすかったりなどの理由で、血糖値の乱高下(ジェットコースター)のリスクが高まります。急激な血糖の低下は、注意力や集中力の低下につながったり、交感神経の過緊張によるアドレナリンの分泌でイライラしたり落ち着かなくなることもあります。また、夕方は、コルチゾールの血中濃度も低下しやい時間であり、低血糖のリスクも高まるのです。(うつぬけ食事術P91参照)血糖の低下が夕暮れ症候群をさらに悪化させている可能性も考えられます。
一度に沢山食べれない人は、15時にも食べるなど、1日4から5回に分けて食べる「分食」してもいいかもしれません。筋肉を落とさないようにタンパク質を意識して摂取しましょう。食べれない人は、質のいい脂質も上手に活用してカロリーをきちんと維持して、筋肉低下(フレイル)を少しでも回避しましょう。
「認知症対策は食事から」日本栄養精神医学研究会 奥平智之作成
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