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僕らは「(調教された欲望)」でモノを買う
今日はモノ買う話をしますのでよろしくお願いします。辺見庸さんの著書みたいですが違います。安心してください。食べません(?)
タイトルの回収は例のごとく4,900字後なので結論だけおいておきます
みんな安心し楽しく消費しよう
リユースが世界を広げてくれたのは嬉しい
うちのツール使って楽しくコミュニケーションしよう
というわけで本題です。
Eコマース再考
僕らは()でモノを買う
みんな読んでる(ますよね?)『僕らはSNSでモノを買う』には書かれていた気がしたり、しなかったりするんですが、SNSでモノを買うときの前提条件って、ありますよね。
(お財布のキャパから逆算し、試行回数がある程度担保される場合)僕らはSNSでモノを買う
自分自身が評論家でもなく、専門家でもない場合(比較検討のプロセス自体を換金手段として採用していない場合)、賢者に聞いて良さそうとなると買うという動線が一番スムーズというか、間違いがない印象がやっぱりあります。
端的にインターネットからいいサービスや商品を探し切るのは難易度が高くなっているのが一因な気がしています。
上記はおそらく避けられないのかなぁと、統計データを見ていても思います。具体的には物販系分野の BtoC-EC 市場規模は、前年の 13 兆 2,865 億円から 7,132 億円増加しておりEC化率も9.13%と前年比でみても 0.35 ポイント上昇しています。早い話、オンライン上で売る人も買う人も増えているということですね。
https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002-1.pdf
そんな数ある中からどのように商品を選ぶか、となると
①自力で検索する
②周りの人に聞く
の2択になります。(誤った2分法)
基本的には自分と似た属性に近いと思われる人に聞く方が(自分にとって)良いものが含有される率が高く、結果として自分の身の回りにいるor背景情報をある程度共有できている信頼のおける人、の価値が結果として高まっているといえます。
②の亜種としてインフルエンサーをフォローする、という手段もあるのですが、普段からそういった人たちの動向をキャッチアップし切るのは難しく(同じくインフルエンサーも数が多い)、結果的に前時代的な動きが媒体だけ変わって生き返って来た印象があります。
中島みゆきも「めぐるめぐるよ時代は巡る」と歌ってましたし、そういうことですね。
過去はXXなら村一番のYYに聞くのがいいよ、と言われていたはずですが、現代はインターネットが開かれたために、言語化が得意な人が時代を問わない形で散逸しています。なので過去情報含めいかにフォローアップしきるか、というところまでは技術が克服できず、グルグルしている印象があります。
※本題とは全く関係がないが概念としては全く同じなので参考資料として添付しておきます。
※私は生成AIの極致は欲望の言語化とアサインだと思っていますが、それはまた別の機会に書こうと思います。(下の項目はチラ見せ)
ちなみにインフルエンサーをフォローし切るのが難しくなった結果、界隈という概念が生まれ、界隈消費、というのが話題になっているのはご承知の通りです。私を含めた109ギャルの皆様はご存じかと思いますがレポートを置いておきます。
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2024/11/FutureEvangelist3.pdf
個人的にはインターネットとこういう界隈概念は相性が悪く、最適解はトー横キッズなんですが、結局土地に縛られる/日本人の多くは地方在住者という文脈があるので、結局この界隈の概念は定着する気がしています。時代は界隈消費、箱推し、世界平和です。
突然AmazonにRufusがあらわれた
ちょっと最近生成AIの話題には食傷気味だったんですが、ついに生活圏に侵入してきて驚いています。皆様ご存じではないRufus/ルーファスです。Amazonに出てくるあいつですね。余談ですがこういう実装を見かけるたびに20年前に出てきたイルカは元気かな、と思います。
私の観測範囲ではECのレコメンドガチ勢(界隈)の方々がそんなに話題にしてないけど生成AIの買い回りに与える影響はとんでもないんじゃないかなぁと思っています。(特にAmazonみたいにプラットフォームに実装力がある場合)
多分1~3年以内にXXXを作りたい/食べたい/欲しいとタイピングすると
①AIに好みをヒアリングされ、
②標準的な材料or成果物or製品が届く世界がやってくるはずです。
ダイニーさんとか10Xさんとか是非なんかいい感じに実装してください。
あるいは職業選択の自由について
さて、やっと購入するモノを選定し、購入することができたとして次の楽しみは届く部分です。(紆余曲折アリ長くなってますが、ずっとモノを買う話をしていたんです。びっくりしますよね。)オフラインでの購買体験とは異なり、オンラインだと購入~届くまでに数日のラグがあるのが普通です。
オフラインでここまでインプットとアウトプットに時間的なラグはあるのは一部の高額商材に限られる印象があり(家や車、家具などの高額な耐久財、広義には総支払コストの高い保険、学費etc.)、一般的な消耗品はやはりすぐ手元にほしいなぁというのがイチ消費者としての実感です。
当たり前のことではありますが、こういった購買体験をアゲる手段の一環として翌日配送や当日配送といったオンラインで購入したモノがスグ届くということの価値が非常に高まってきています。
それが叶わない場合は、メールが届き現在地の共有がされたり、豪華な包装紙だったり、手紙が同梱されていたりします。
上記の話を突き詰めるとニーズが発生した瞬間、手元にモノが届いているというのがベストオブベストとなってきています。4次元ポケットの開発が待たれますが、残念ながら2024年現在その次元には至っていません。
現時点での最適解(特に安い商品について)は
①程度見通しがつくものはサブスクに移行し
(例えばサプリとか、コンタクトとか)
②見通せないものは配送の早いショップ単発で購入
というのが割合世の中に受け入れられている気がします。その一方で何ならゆっくり配送まで出てきていい人が多いんだな、という感じです。
※余談ですが即ポチ特化ツールことAmazonダッシュは素晴らしかったが消えてしまいましたね。
こういうことを考えると
・段々と購入が面倒になり、疲れ
・余剰時間の生成のために生活をフォーマット化
・一定リズム消耗品が届くのこそ理想!
という生活者が出てくるのは何ら不思議ではありません。中世で見たやつだ!と思いますが前述の通り時代は巡るので一巡したのかなぁ、と思ってます。天国は完成したのか。
買い物で失敗するのは怖い
5年以上前であれば買い物は失敗込みの体験でした。(紆余曲折アリ長くなってますが、ずっとモノを買う話をしていたんです。びっくりしますよね。ちなみにこのコメントは2回目です。)
筆者自身の経験を思い出しても(5年前なんてつい最近に感じます。)Aliexpressから謎電子部品を買って全然届かなかったり、よくわからんECサイトでモノかって謎手紙が同封されていたり、洋服買ったもののサイズが全然合わずタンスにしまい込んだりSNSで知り合った農家から🍊を箱買いし、とんでもない量でビビったりと色々とありましたが、過去はすべて美しいので須らくいい思い出です。
ところがきら星のごとく現れたリユース市場によりゲームチェンジが起こります。まさかのCtoCの市場が忽然と現れたのです。ありがとうございます。
そうなると買い物でミスったものを何割か引いて売る、果てには売る前提でいいものを買う、という選択肢が出てくることになります。いわゆるリセールバリューというやつですね。
一回試す、返品する、売る/買う、所有する
これにより多少の財布のキャパが許すなら一旦買う、という動きができるようになりました。やっぱり売り先があり、うしろの商流が活きていると初回の選択肢の重みの底が抜けた感じがします。(本当は財布のキャパが無限なのが嬉しいんですが・・・。)
また商品の購入タイミングでいままでは新品一択で、その中の最安値を探す/お気に入りのショップで買うという方法しかなかったのが、ふと「あれ、コレって中古で買えるのでは?」というのが頭によぎるようになります。
となると今まで気にしていなかったことが気になるようになります。
「これ本物?大丈夫そ?保証は?」
「というかどっから来たの?」
「ちゃんと届くのかな?」
「この人(店)から買って大丈夫かな?」
「個人にここまで細々した事させるの申し訳ないな」
「とはいえ、できればもっと安くならないかな・・・」
などなど、個人的にいろいろと出てきました。
企業対個人という関係性で購買を行うなら全く気にもしなかったことが、個人対個人になったとたん段々気になり、要望も出てきてしまうのは不思議なものです。
インターネットを通じて色々購入した経験なんて山のようにありますが、店舗やECでは思いもしなかったことが、個人間取引になった瞬間に気になりだします。一番は「値段、交渉できないかな」という思いが急に出てきたことに自分でも驚きました。
商店街で「おまけ」をもらうことはあっても「安くして!」というコミュニケーションはとったことがなく、自分でも意外でした。いわゆる提示価格が本当の価格ではない間隔、弾力性への気づき、ゴムまりとの戯れが始まってしまいました。買い物が児戯に等しい行為になってしまった!
このあたりの面倒くささを解消してくれるのが(いわばCtoBtoCというか・・・)買い屋という人の存在です。最近知りました。
CtoCの市場において価格・真贋・購入元の正当性が担保されているならいいのですが、多くはオンライン上かつ新品含め様々な項目が比較可能な方法で並べられているのでレビューを読込み、第六感あるいは天啓得る謎の儀式が発生してしまいます。辛いですね。その時間無しに物を買えていたあの頃に帰りたい、とも思いますがこの流れも不可逆でしょう。
そもそも失敗は悪か
行き過ぎた資本主義の個人への適用により私のような思想が生えてきてしまったのかもしれませんが、よく考えるとたかが数千円の買い物に数時間をかけるべきではありません。
やれ向こうのポイントが100ポイント高いとか、50円安いとかそういうものは3秒で消えるものでやるべきです。ある程度長いこと使えるものであれば最初こそ金額差が気になってきますが、日割りしたらどれも実質タダみたいなものです。
というよりも、そもそも買い物は失敗するし自分は毎日変わっていくし、ニーズなんてものは移り変わり続きます。一貫性は幻想です。そういうわけで失敗も受け入れ,合わなければ売り、楽しく納得をして買い物をすべきだなぁと最近とみに思います。
最新話更新🙏
— ネーミングラジオ_podcast🎙️(名前をつけるラジオ) (@naming_fm) December 16, 2024
話題の切り口のほとんどがXです...笑
↓↓↓
155:そんなに噛み付かなくても『一貫性ジュセヨ』_2024/12/16
Spotify:https://t.co/VK1FaSZFkT
Apple Podcast:https://t.co/W7RGqnsb0R#ダブルスタンダード #いいとこどり #粗品 #1人賛否 #芸人 #手抜き #フリーライド #ポッドキャスト
さらに突っ込んだ表現をするならば、手にするまでそれが求めていたものかどうか、すらわかりません。大体初回は失敗しますし、何かが足りなくなって買い足したり買い替えたりしていくのが通常です。
おわりに:買い物は楽しい
そんなわけでグダグダと書いてきましたが
買い物は比較検討が楽しい
届くまでいろいろあっていいのでオンラインの買い物も最高
AIが色々進めてくるようになったけどまだまだだね(越前リョーマ)
初回の失敗が以前ほど痛くなくなった(リユース市場あざす)
という話をずっとやってきましたがいかがでしたでしょうか。
というわけで取ってつけたような宣伝です。
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