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フラのある文章

自分の子供が可愛いのは当然で。
時に他のお子さんでも話しぶりが愛くるしく感じるときがあって。
それはその子が生来持ってる「フラ」なんでしょうか。

「フラ」
いつだったか落語会終わりの宴席で、柳家さん生師匠(※表題写真)に教えて頂いた言葉。
演劇畑の私には耳慣れぬもの。
でも落語界隈ではよく言うらしい。「あいつにはフラがあるね」って。

おかしみある人間性って感じでしょうか。
なんてことない話だけど、その人が語ると笑っちゃうみたいな。
プロ・素人関わらずいらっしゃる気がします。
五代目志ん生師匠が高座で酔っ払って居眠りしちゃうんだけど、お客さん皆「寝かせといてやれよ、いいもん見た」って逸話は究極ですよね。
もはや喋ってもいない。

文章でもきっとあるんでしょう。
フラのある記事が書ける人。
くだらないけどつい読んじゃう、みたいな。
私も、そんな文章を書きたくて日々習作してるわけですけど、練習で見につくならそれはもうフラではないわけで……
いやはや まいどはや


寄席を出てほとぼり冷ます木の芽和

(よせをでてほとぼりさますきのめあえ)

季語(三春): 木の芽和、山椒和(さんせうあへ)、木の芽味噌、山椒味噌、木の芽漬



※懇意にしていただいている、さん生師匠の新作落語「砂防さん」が発表されます。
富山県出身の師匠が富山にまつわる噺を語っていくと言うことで、第一弾のテーマが「砂防」。私も少しお手伝いをさせていただきました。
もし今後寄席等で聴くことがございましたら何卒、御贔屓に。


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