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2024.1.8

先月の関西出張で幅允孝さんの「鈍考」に行ってきた。ここでの貴重な体験は文章にするとかなり長くなりそうで、未だバタバタしている現時点で書くことができないが、幅さんの蔵書棚から私が選んだのは、保坂和志の『考える練習』だった。鈍考では一章を読んだだけなので、東京に戻りすぐにAmazonで購入し続きを読んでいる。



保坂さんは、カフカの文章は字義どおりの意味では読めないので、比喩的な意味で読もうとする人達がいる。でもそうじゃなくてカフカは覚えるしかないと言う。

ロジカルに納得するとか、分かるという行為の危険性というか、そもそも小説というフォームをとっている意味というか。あと空間的だなあと。そう考えるといま現代美術が面白くない理由がそこにある気がした。アートというフォームをとる理由や過度の言語化で「すっきりする」ことを目指しすぎていないか、など、早起きすると頭が動く。

いただいたサポートは、POETIC SCAPEの活動を通じてアーティストをサポートするために使わせていただきます。サポートをぐるぐる回していければ素敵だなと思っています。