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酒井順子連載「あっち、こっち、どっち?」

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築地本願寺新報に掲載中のエッセイストの酒井順子さんの連載です。気になるふたつの言葉を取り上げて、紹介していきます。
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#お坊さん

大人の嘘とは化粧のようなもの

 子どもの頃、誰しも大人から厳しく言われるのは、 「嘘をついてはいけません」  ということ…

末端で先端だからこそ、残される宝物を探して。能登半島訪問で思ったこと

 今年の元日に発生した地震で、大きな被害を受けた能登半島。この地が好きでたまに足を運んで…

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「きっちり」な理系と「あいまい」な文系が混じりあうから、世界は豊かになっていく

  昭和時代に、女子校に通っていた私。時代のせいもあってか、今で言う〝リケジョ〟は、今以…

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若い男性に変化あり? 旅先で実感する、男女の感覚の変化

  気がつけば目立つようになってきたのが、乳幼児を連れたお父さんが、スーパーで買い物をす…

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「かっこいい」「格好いい」「カッコイイ」、どれが好き?

 日本語は、漢字とひらがな、そしてカタカナという三種類の文字を使用して表記する言葉です。…

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お店に「さん」はつける? つけない? 関東と関西の文化の違いを考える

  大人になってから京都に行った時、京都の人がお店の名前に「さん」をつけて呼んでいるのを…

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「満」や「密」な状況がもたらす、濃厚な時間もある

 このゴールデンウィークに、浅草に行く機会がありました。久しぶりに行動制限の無い大型連休ということで、混んでいるであろうことは間違いない。覚悟をして行ったら、やはり浅草は人また人で、食べ物屋さんなども大繁盛です。    様々なお店の前に行列ができていたり、「ただいま満席です」という札がかかっていたり。コインパーキングにも軒並み、「満」のサインが出ています。    そんな浅草の街を歩きながら、私は「満という字を、久しぶりに見た気がする……」と思っていたのでした。東京に住む人とい

能登半島地震で考える「孤立」の意味

 元日に石川県能登地方を震源とした、大きな地震が発生しました。能登半島好きの私は、珠洲に…

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人生は努力次第。でも、そう言われる苦しさもある

 京都でタクシーに乗ったところ、降車の時に運転手さんから、 「四つ葉のクローバー号、ご乗…

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トンカツを食べるとき、端っこと真ん中はどっちが好き?

 向田邦子さんの名エッセイ集『父の詫び状』の中に、「海苔巻きの端っこ」という一編がありま…

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どこかへ行き、帰ること。それは決して当たり前ではないと私たちは知った。

 コロナ以来となる海外旅行へ、行ってきました。久しぶりの海外、それも行き先はロンドンと遠…

なぜ、私たちは物事を「分類」したがるのか。

 異なる二種類以上のものが混在していると、つい分けたくなってしまう性分を持っています。何…

常に「上」と「下」を意識させる、日本社会の敬語の呪縛

 実は私、ヒップホップダンスというものを習っているのです。同級生4人で始めたのですが、先…

お肉も人間関係も。「薄さ」や「淡さ」を尊んでもいい。

 冬、京都の友人から千枚漬をいただきました。聖護院かぶらを薄切りにして漬けた、白くて丸いお漬物です。  1個のかぶらを千枚に切るほどに薄い、という意の千枚漬を味わいつつ、私は「千枚漬は、その薄さを味わう食べ物であるなぁ」と思ったことでした。これが分厚かったら全く異なる味わいになってしまうのであって、薄く切るからこそ、味わいと歯応えが増す。  ほんの数枚が1パックになっている千枚漬は、他の漬物と比べても高価な品です。が、薄さもまた身上であることを考えると、私達はその手間暇ご