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酒井順子連載「あっち、こっち、どっち?」

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築地本願寺新報に掲載中のエッセイストの酒井順子さんの連載です。気になるふたつの言葉を取り上げて、紹介していきます。
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#国語がすき

大人の嘘とは化粧のようなもの

 子どもの頃、誰しも大人から厳しく言われるのは、 「嘘をついてはいけません」  ということ…

「素敵に年をとっている」ことを表す言葉はなぜないの? 若さの反意語を考える

最近、自分の娘や息子であってもおかしくない年齢の若者と仕事をする機会が、増えてきました。…

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紫式部と清少納言の違いとは? 作品から見る二人の性質

 大河ドラマで話題となっている、紫式部。ドラマということで、だいぶ史実から羽ばたいて大胆…

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「お母さん」、それとも「母」? フラット化する社会を考える

 様々なドラマを見せてくれた、パリオリンピック。スポーツの素晴らしさをたっぷり味わうこと…

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「かっこいい」「格好いい」「カッコイイ」、どれが好き?

 日本語は、漢字とひらがな、そしてカタカナという三種類の文字を使用して表記する言葉です。…

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お店に「さん」はつける? つけない? 関東と関西の文化の違いを考える

  大人になってから京都に行った時、京都の人がお店の名前に「さん」をつけて呼んでいるのを…

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年をとるのは悪いこと? 「年を重ねる」という言葉に抱く違和感

「年をとる」という言い方を、あまり耳にしなくなりました。今、「年をとる」の代わりに便利に使用されているのは、「年を重ねる」という言い方でしょう。    化粧品や健康食品のコマーシャルでは、 「年齢を重ねたあなたに」  という呼びかけによって、商品の宣伝がなされています。 「年をとったあなたに」  では聞こえが悪い、ということなのです。    しかし私は、  「年齢を重ねたあなたに」  と、自分の世代へ向けた「年齢化粧品」とやらが宣伝されているのを見るといつも、もやっとした気持

世の中には「軽薄な人」がいてもいい

 若い頃の話。毎朝、彼に手作り弁当を届け、誕生日には手編みのセーターをプレゼントするよう…

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「太った?」 という発言が与える、強烈さ

   久しぶりに会った老紳士に、開口一番、 「おお、太ったね!」  と言われました。その瞬間…

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縦書き派、横書き派。あなたはどっち?

 この原稿を書いている時、パソコンのディスプレイ上に、文章は横書きで表示されています。こ…

「自分がどう見えるか」を考えない人は、損をする?

  暑いのはつらいけれど、着る物を考えるのは楽な夏。冬のように、寒くないようにしつつ着ぶ…

セルフレジは嫌いじゃない。なぜなら、気を遣わなくていいから

  セルフレジというシステムが、私は嫌いではありません。ピッ、ピッ、と自分でスキャンする…

トンカツを食べるとき、端っこと真ん中はどっちが好き?

 向田邦子さんの名エッセイ集『父の詫び状』の中に、「海苔巻きの端っこ」という一編がありま…

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なぜ、私たちは物事を「分類」したがるのか。

 異なる二種類以上のものが混在していると、つい分けたくなってしまう性分を持っています。何かを二分割した上で比較検討するという本稿もまた、分類好きの性質から来たものと言えましょう。  「わかる」の語源は「分ける」なのだそうです。確かに古語辞典をひいてみると、「分く」のところには「分ける」という意味の他に、「識別する、理解する」という意味が書いてあります。様々なものが混在している状態を整理して分けることによって、全体像を把握することができるのです。  学問の世界でも、基本とな