見出し画像

おとな女子はDUPEな旅を狙え!並ばない混んでない!Noオーバーツーリズム

2025年、50代・60代そして70代のおとな女子は、どこへ旅するのが良いのでしょう?バケーション先の選定や、今年の旅プラン作りのヒントにして頂きたい情報です!


オーバーツーリズムの地を避ける

パンデミックを経て、世界中で旅行が大幅に回復した結果、“オフシーズンが無くなった”という都市が増えました。何百人もの旅行者が、人生で一度は訪れたい場所として思い浮かべるのは、だいたい同じ場所なんですよね。

世界各地で深刻な問題となっているバルセロナやアムステルダムでは、観光客に『来ないで』と直接訴える所も出てきています。円安もあり、旅先として人気に拍車が掛かっている日本でも、局地的にかなり大変なことになっていますよね。地元の方々の生活に悪影響が出る観光促進は、即刻見直す必要もあるかと。

『オーバーツーリズムに陥っている場所を避けて旅をする』ということは、欧米の旅行者の間では既にスタンダードになりつつあります。50代以上のおとな女子の個人旅行者の立場では、『混んでいない・並ばずに楽しめる』に焦点を当てたプランニングがベターじゃないか、というのが旅プランの第一条件。若い頃は体力も熱量も有り余っていたので、取り敢えずガイドブックで賞賛されている行列の店を訪れることが、旅のステイタスだと感じていた気がします。が、冷静に考えれば、“並んだだけの価値があった”という経験は、果たしてどれだけあっただろう?中高年の旅人にとって、小1時間も列に並ぶのは単なる時間の無駄では?特に、我々おとな女子にとっては、その時間で自分の好奇心や欲求を満たす別の事にチャレンジした方が良いのでは?

この件は先日、京都でトライしてきましたので、1/10リリースのTravellinGorgeous®チャンネルVol.121をご覧になってみてください。訪れる先を綿密に選んで計画すれば、例え激混みの京都だってスイスイ楽しめる、ということにチャレンジしてきました。

ポイントは、インバウンド観光客が行きたがる場所、初めての人が必ず行く場所は全て外すこと。また、普段地元の方で混んでいる場所や移動手段もなるべく避けること。この点は国外の旅先でも同じで、人気スポットを敢えて外し、よりローカルな場所、より地元民度の高い所をメインにスケジューリングしてみませんか?首都ではなく、第2・第3の町へ。より伝統や文化を知ることができる、DEEPな旅にすることが出来ると思います。

DUPEを狙え!

オーバーツーリズム問題に対処するため、何らかの観光税を課す都市が増えてきています。観光客の増加に比例し、ホテル代や現地の物価も軒並み上昇しているのが、オーバーツーリズムの地の共通点。それらを踏まえて、人気観光地と同等レベルで、街の景色な様子なども似ていて、尚且つ旅行者でごった返していない・混んでいない旅先を、選ぶ人が増えてきています。いわゆる“DUPEな旅”です。

ちょうど1年前にTravellinGorgeous®のNoteでも書いているのですが、DUPEとはDuplicateのこと。“DUPEな旅”とは、良く似た観光地を訪れる旅、ということです。世界中から旅行者が押し寄せる人気都市と、同じ様な経験・体験が出来る場所で、未だ広く知られていなかったり、知名度がさほど高くない場所は今のところ混んでおらず、物価も安め。よりお手頃な旅先が、DUPEな旅先ということ。

欧米の旅好きな人々にとっては、DUPEな旅行先を見出すことが、新しい楽しみになっているそうですよ。本物感はあるけれど、混雑が少なく、何かをするのに並ばないで楽しむことができる。メジャーな観光地じゃない分 ホテル代も物価も抑えめだなんて、50代以上のおとな女子旅には、ぴったりの要素が集まっているじゃないですか?

DUPEの例

具体的にどういう都市がDUPEとして人気なのか教えてもらった中で、私たち日本人のおとな女子に参考になりそうな場所を、ピックアップしてみました。

DUBAI/ドバイ の代わりに Abu Dhabi/アブダビ
ドバイと同じアラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国で、UAEの首都でもあります。おとな女子がアブダビでMUSTな場所としては、ルーブルアブダビでしょう。パリのルーブル美術館の初めての海外別館。こちらで所蔵する600点の美術品に加え、ルーヴル美術館を含めたフランス国内にある13の美術館・博物館から貸し出された300点も展示されているという、圧倒的な規模を誇る美術館です。

ドイツ人やスイス人の友人知人は、ドバイよりアブダビをおススメする人がとても多いんです。『ドバイほど高層建築が乱立していないし、観光客もそこまでごった返していないから、アラブの文化や風土をより深く味わうことができる』ということです。日本からエティハド航空の直行便で、アクセスも◎。

Barcelona/バルセロナ の代わりに Girona/ジローナ
バルセロナは最もオーバーツーリズムが深刻な街のひとつ。カフェで休んでいた観光客に向かい、地元住民が水を掛けるという事件があったり、ニュースでご覧になった方も多いのでは?サグラダ・ファミリアを始め、魅力的な観光スポットが集まっている都市なので、訪れたい人が多いのは仕方がないことなのですがが…。

ジローナは、バルセロナから列車でも車でも約1時間、高速列車なら40分弱で行けるのに、バルセロナに比べたら観光客の数はまだまだ少ない。一方、世界中のグルマンたちにはよーく知られた美食の町。ミシュラン3ッ星のEl Celler de Can Roca(通称:カンロカ)は、1年以上待っても予約を取ることさえ難しいと言われます。

ですが、カンロカのエッセンスを味わえる裏技があるんです!こちらのシェフが経営するブティックホテルに宿泊することで、カンロカの朝食が味わえるという訳(屋上テラスレストランでのブランチも人気)。

また、ジローナがあるスペインの東端エリアには、サルバドール・ダリに関連する観光処が集まっているんですよ。ジローナに宿をとって、カンロカをちょっと味わって、ダリ三昧する、という旅プランも良いのでは? 

Paris/パリ の代わりに Reims/ランス
日本人サッカー選手が活躍していることもあり、ファンの方には聞き慣れた名前ではないでしょうか?ランスはパリから高速鉄道TGVで最短45分。非常にアクセスが良いため、パリへ通勤している人も多いとのこと。家賃高騰のパリより、ランスなどちょっと郊外で広いアパルトマンを選ぶ人が、年々増えているそうです。

ノートルダムと言えばパリの大聖堂を思い浮かべる方が多いと思いますが、
ランスにもノートルダム大聖堂があって、実はこちらはフランス3大大聖堂のひとつ(ランス、シャルトル、アミアンの大聖堂で、パリのノートルダムはここに含まれない)。フランスの歴代国王が戴冠式を行なった格の高い、歴史的にも重要な教会。あのジャンヌ・ダルクが目指して進軍した場所。なので、世界史好きのおとな女子にはお勧めではないかと。

また、ランスはシャンパーニュでも有名な街のひとつ。大手のシャンパーニュ生産者がランスに集結しているんですよ。例えば、ヴーヴ・クリコ、テタンジェ、クリュッグ、マム、ポメリー、などなど。各々でカーブやセラーの見学ツアーを催行しているので、泡好きおとな女子にもピッタリ!

Santorini/サントリーニ島 の代わりに Paros/パロス島
真っ白な建物に青いドーム屋根、日本でもCMや雑誌で良くお目に掛る風景につき、一度は目にしている方が多いのでは?こちらも世界的に人気の場所、特に夏のバカンスシーズンは人・人・人で芋煮状態!

ギリシャは多くの島を有しますが、サントリーニ島のDUPEとして一番のお勧めは、パロス島だそうです。町の景色はほぼ同じ、白い建物に青い屋根がズラリ続いている景観。何より知名度が高くない分、平和な時間が流れているとのこと。アテネ国際空港から直行便も飛んでいるのでアクセスも◎。ここは狙い目でしょう!

他にも、Rome/ローマ→Bresciaブレシア、LA/ロサンゼルス→Santa Barbara/サンタバーバラ、Sydney/シドニー→Perth/パース、などが実際に旅先として選ばれるようになってきているそうです。

日本に関しては、東京の代わりに福岡を推しているアメリカの旅行会社が増えているそうです。福岡の皆さん、インバウンド観光客が今後もっと増えると思います!更に賑やかになりますね!

国をまたいだDUPEはココ!

DUPEな旅は、国をまたいだ代替案もあります!

Tasmania/タスマニアでオーロラ鑑賞
オーロラを見に行く、というと、ノルウェーやスウェーデンなどのスカンジナビア諸国か、イエローナイフなど北米アラスカ方面が人気ですが、実は オーストラリアのタスマニア島でも見ることができるんです。こちらは南半球なので南極光になりますが。こちらはまだそれほどメジャーではないので、狙い目では?

Croatia/クロアチア の代わりに Montenegro/モンテネグロ
クロアチアと言えば、魔女の宅急便のモデルになった街。オレンジ色の瓦屋根に曲がりくねった細い道、古い教会、などなど、日本人にも人気の旅先ですね。クロアチアのダルマチア海岸は、夏のバカンスシーズンになると世界中から観光客がやってくるため、超混雑で大変なことに。

でも、アドリア海伝いにお隣さんのモンテネグロは、クロアチアと同様に美しい中世の街並みが広がっていて、オレンジ色の街の景観もほぼ同じ。もちろんアドリア海沿いなので、美しいビーチリゾートもあるのに、とにかく混んでいないらしいです。穴場?

Venezia/ベネツィア の代わりに Annecy/アヌシー
フランスのアヌシーは、“アルプスのベニス”といわれる町。ベネツィアと同じ様に、運河に囲まれた旧市街は中世そのままの面影を残し、迷路のように小さな路地が沢山交差しているので、街歩きも楽しいところ。そして、ベネツィアにはない“アルプスの山々の景色も楽しめる”というおまけ付き。

夏場は避暑地として人気ですが、ヴェネツィアに比べたら観光客ははるかに少なく、標高が少し高いため空気がキレイ(正直なところ、夏のベネツィアは結構臭ったりするので)。こちらも狙い目?

他にも、こんなDUPEが注目されているとのこと。

  • フランス:Saint-Tropez/サントロペ → トルコ:Bodrum/ボドルム海岸

  • スイス:Geneva/ジュネーブ → カナダ:Ville de Québec/ケベックシティ

  • Island/アイスランド → デンマークのFaroe Islands/フェロー諸島

今後次々と、新たなDUPE先が発掘されて行くでしょう。良い追加情報があり次第、TravellinGorgeous®でも引き続きお伝えしていきます!

ということで、時代はNo Moreオーバーツーリズム!おとな女子こそDUPEな旅先、いかがでしょう?

DUPEな旅先のYouTube映像はこちらでどうぞ!

いいなと思ったら応援しよう!

おとな女子こそ旅に出よう!TravellinGorgeous®トラベリンゴージャスbyマダム・カズエ
おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!