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おとな女子旅:立山デビューのアドバイス

インドア系おとな女子が初立山(&山岳トレッキング)で思ったこと&感じたことがいろいろありました。これからデビューするというおとな女子の方に、少しでも参考になれば幸いです!

荷物はミニマムに!

当然ながら、背負うリュックは1gでも軽い方が良い訳です。おとな女子であれば尚更のこと。いつもの旅支度気分で、ついついアレコレ詰めてしまいがちですが、本当に必要な品を、必要な分だけにしておきましょう。今回は初めてということで、‟もし”の事態を考えてしまい、数を多めに持って行った品も結構あったのですが、結果、自分を苦しめるだけだった!

不要だった品は、主にこちら。

折り畳みイス
何度も通っている夫の助言で持って行ったものの、全く使わず。正直なところ、これが一番重い品だったので(5kgくらい?)、『これさえ無ければ...』 と何度思ったことか。夫の様に、ガチの写真撮影目的で行く方は必要でしょうが、スマホでパシャリの人であれば、一ケ所にじっと座って留まることもないでしょうから、要らない。ちょっと座る時に何か欲しい、という方は、USJデビューの時に書いたプチプチを持って行くのが良いんじゃないかな?軽いし。現地ではゴミ出し出来ないモノなので、最低でも富山駅までは持って帰ってくる必要はありますが。

折り畳みハンガー類
雷鳥荘の場合、部屋にも多数あった上、乾燥室からも借りてこられたので。ただ、S字フックはいくつか持って行くと、それなりに使えて◎です。

暑さ対策グッズ
『夏の立山は暑い』と聞いていたので、叩いて使う冷却モノ(ホッカイロの冷たい版)をいくつか持って行ったのですが、意外とひとつが重いのですよ、この品。で、最終日は暑かったので出番があったものの、20分しか持続しなかった。


絶対的に、両手はストックのためだけに使う方が安全なので、雨用も日除け用も要らないですね。99%UVカットの雨天兼用傘を持って行ったものの、使えば片手が埋まってしまい不便なだけで、使おうと思わない。初心者おとな女子が安心・安全に歩くには、ツバの広い帽子(防水加工があればなお良し)と、しっかりとした雨具アウターがあれば、傘は荷物になるだけです。

着替えの衣類
詳しくは次項で詳しく書きますが、2泊3日であっても、手でちゃちゃっと洗えて直ぐ乾く素材の下着1セットと、部屋着兼パジャマを持って行けば十分。一番下に着る肌着はやはり毎日替えたいのでね。最初の晩だけ洗濯すればOKなので、疲れていてもそんなに苦ではなかったです。マイクロ吸水タオルで水気を取れば、翌朝にはちゃんと乾いていました。もしくは、人目を気にしない方であれば、宿の乾燥室に干すという手もあり。下着なら30分もあれば乾くでしょう。

メリノウール最強説を実体験!

『登山をする人が夏場もウールのインナーを愛用するのは、数日着たままでも臭わないから』と聞いていたものの、本当に~?という疑念から、日数分のウールの靴下や衣類を持って行ったのですが、これは本当だった!アウトドアブランドのメリノウール100%の衣類は、3日間着続けても本当に臭わないのでビックリ!厚手のウールの靴下も臭わないって凄くない?

Woolmark公式や山岳関連ウェブサイトによると、ウール繊維特有の性質として、吸水吸湿性がコットンの2倍、ポリエステルの30倍あるだけでなく、天然の防臭性を備えていて、臭いの元となるバクテリアの増殖を押さえる抗菌作用があるんだそう。そのため、たくさん汗をかいても、数日着続けても、臭いにくいとのこと。

ただ、しっかりとしたアウトドアブランド製品でない場合(ノーブランド品など)、消臭、抗菌、防臭加工ありと書かれていても、臭う場合が多いらしいので、ここは妥協せず、ちゃんと投資して、きちんとした品を選ぶべきかと。

山用インナーは、年間通してウール一択の人も多いのですね。ブラなどの肌着もウールの品にすれば、持って行く着替えは本当に部屋着のみで十分かも。

ポケット数がモノを言う

フィッシングベストの様な大小のポケットが沢山ついている服なら、日中の山歩きに必要な品は、ほぼ全部詰め込めるので、私の様な中高年初心者にはお勧めしたいところ。これ1枚で、リュックやバッグ無しで良い訳なので。

今回、たまたまBeamsのアウトレットで、L.L.Beanの派手な色のフィッシングベストを見つけて即買いし、持って行ったのですが、これは買って良かった!色が山ウェアっぽくないネオン系サーモンピンクで(そもそもフィッシング用ですから)、本当に役立った!前身ごろの一番下にあるポケットは見た目より容量があって、ひとつに400mlの水筒、ひとつに化粧ポーチがすっぽり入る!それより小さいポケットには、ハンカチ・鼻紙・ウェットティッシュを。もっと小さいポケットには、飴とか非常食を。背中1面は大きなポケットが2重になっているので、タオルとか大型品も入るという大収容量!

基本的に、アウトドアブランドの服はポケットが沢山ついているので、その辺りで全身揃えるのであれば問題なし。ただ、『たった1回の山トリップにそこまで投資できない、したくない』という方は、立山駅でレンタルすれば宜しいと思います。

絶対に山用ウェアにすべきアイテム

アウターパンツとレインウェアは、しっかりとした山用の品が良いです。ユニクロ等でスポーツユーテリティウェア類を展開していますが、実際、急な天候変化が頻繁にあるので、高い防水性や、湿気を逃す構造であること、転んだり引っ掛けたりしても破れにくい丈夫さなどが大事になってきます。この点では、アウトドアブランドの品に勝るモノなし。これは、実体験したので、強調したいところ。ただしTシャツは、ユニクロの高機能ウェアでも十分でしたよ。

化粧品も必要分だけ

保湿とUVは普段よりも強力な品にし、1回分づつ個装の品を必要数だけ持って行くに限る。ただし、現地のゴミ出しに支障がないように、パッケージが燃えるゴミで出せる素材であることは確認しておきましょう。

普通の温泉旅館と違い、大浴場洗面所も大人数が並んで使える広さはないので、こういう時こそちゃちゃっと終わらせられるオールインワンの様な品が良いのかも(肌に合う方はぜひ)。

また、顔とボディ、顔と髪の毛の両方に使えるなど、1つで2役以上をこなすマルチユースの化粧品にすることでも、荷物がぐっと減らせますね。

山荘に泊まるということ

登山通なら当たり前のことでしょうが、旅館やホテルでの滞在とは異なる点が多い山荘ステイ。基本的に、登山やトレッキングを目的に来ている宿泊客ですから、いつものTravellinGorgeous®チーム旅のように、ひたすらENJOY目的の浮かれたオトナはいないのです(笑)。

そもそも建物自体がシンプルな造りなので、床も壁も薄いのを覚悟して行きましょう。例え個室を取っても、隣室の声や音は丸っと聞こえます。話し声は特に通るので、部屋での会話はできるだけ控え目なトーンですべき。盛り上がって話したい場合は、談話室へ行くのがマナーかと。そのための談話室ってことですよね。

隣室と消灯タイミングが異なる場合もあるので、敏感な人は耳栓がマスト。また、睡眠導入剤系をドクターに処方してもらっておくのもベター。睡眠不足は、翌日のアクティビティにダイレクトに影響します。

当然ながら、トイレや洗面所など共同スペースは、譲り合ってキレイに使うべし。

今回、初めての山荘ステイということで、夫から事前に釘を刺されていたため(『ホテルとは違うんだからね?解ってる?』とか)、かなり期待値を抑えめで行ったのですが、雷鳥荘はこのエリアで評判が良いだけあって、コチラの予想をはるかに超えて居心地が良かったですよ。温泉もご飯も◎、何よりスタッフの方々が皆さん親切で、それが一番良かったかも。

エネルギーチャージ品

高地だからか、自分が意識しているよりもエネルギー消費量が多い様です。いつもよりも直ぐお腹が空くし、食欲もかなり増します。山に来たからには、普段のダイエットなどは忘れて、しっかり食べておかないと大変なことになりかねません。

トレッキング散策中に突然、空腹感を感じることが幾度かありました。エネルギー切れになりそうな時に直ぐ口にできる飴とか(クエン酸入りが良いみたい)、ひと口チョコとか羊羹とか、きちんと持ち歩くのは本当に大事なことだとこれも実体験。空腹感を感じたら、取り敢えず何か食べておくというのが、命を守る行動となるのだと。

宿はどこにするか?

何が一番しんどかったかと言えば、重いリュックを背負ってあるくこと。荷物は直ぐに降ろしたいので、バスを降りた所=室堂ターミナルに近い宿が、おとな女子の初心者にはベスト、というのが私の結論。

現在、ターミナル直結でホテル立山がありますが、築50年で古い割に、ホテルというだけあって、周辺の山荘と比べたら格段に高いのが難点でしょうか。それ故、雷鳥荘を選ぶ人が多いのかもしれません。

ただ今年に入り、ホテル立山は星野リゾートへ売却されましたから、今後の展開に期待したいところ。改装やら今後の運営についてはこれから協議をするというので、早くても2年後くらいにリニューアルオープン?料金が高過ぎなければ、おとな女子旅には、この新ホテルがロケーション的にベストになるでしょう。

室堂ターミナルを拠点にいろいろな散策コースが設定されているので(短いものは30分)、荷物を軽く、または無くして、ここを拠点に2泊3日で十分楽しめると思います。

おススメのトイレ

室堂ターミナルから雷鳥荘までの道中なら、みくりが池温泉のトイレが一番キレイな様です。入口のところに誰でも利用できるトイレがありますが、こちらのレストランを利用する人は、奥にある温泉(大浴場)の方にあるトイレも使えます。

室堂ターミナルは複合施設なだけあって、トイレも各階にそれなりの数ありますが、皆ここへ集中するので常に並んでいるし、その分、キレイとは言い難い。

今回たまたま利用して良かったのは、ターミナル隣接の立山自然保護センター(雷鳥センター)のトイレ。意外と利用している人が少なく、いつ行ってもガラガラでした。しかも、建物自体が新しいので、トイレ設備も新しい。利用者がいないから、キレイ。ターミナルでトイレに行きたい場合は、ちょっと離れているけれど、小走りしてでもここまで来るのが良いかも。並んでいない分、緊急事態でも直ぐ入れるから、結果として早く使えるかと。

ゴミは基本的に持ち帰る

室堂ターミナルや各山荘にゴミ箱は用意されていますが、基本的に燃えるゴミと、ペットボトルや缶用のものだけしか設置されていません。それ以外のゴミは、持ち帰るのがマナー。現地のゴミ出しに差支えがあってはいけませんから。

特に、雷鳥荘など奥地にある山荘などでは、スタッフの人々がゴミなど山荘で不要となった品々を背負い、室堂ターミナルまで1日に何往復もしている訳です。この姿を目の当たりにしたら、ちゃんとしなきゃいかん、ゴミは可能な限り持ち帰ろう、宿で出た食事は残さず食べよう、と心から思ったのでした。まぁ、ご飯については、残さぬ云々の前に、ペロッと完食でしたけど。

まとめ

  • 荷物は軽いに越したことはない。最低限・最小限で、本当に必要な品を必要な数だけ。足りない分は、現地でたいがい入手できると思って。

  • ティッシュは、水に溶ける(流せる)タイプが良いかも。何かと必要になるので、これは多めに持って行った方が無難。

  • ツバ広の帽子としっかりした雨具(アウター)はちゃんと用意する。

  • UV対策はしっかりとする。

  • 着替えは、部屋着兼パジャマと肌着上下1つづつでOK。

  • 速乾性の大きめタオルは持って行こう。

  • 髪については、コンディショナーだけでも持って行く方がベター。

  • 夏場でも、薄手のパッカブルダウンの上着があると良い。宿内でカーディガン代わりにも。

  • 首に巻く品は、汗対策と防寒の両方に使える品がベター。厚手のタオルよりは、直ぐ乾くのガーゼタオルや手ぬぐいが◎。

日々、散歩や買い物で歩いている人であれば、今回私が体験した日程は十分行けると思います。夜になると脚の疲れはちょっと感じましたが、後日、筋肉痛になることはありませんでした。

それでも、興味がある方は、1日でも若いうちに行っておく方が良い旅先だと思います。雷鳥はぜひ、生で見て頂きたい!感動すること請け合いです!

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