![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122648453/rectangle_large_type_2_e67f8625fff6de480ed89b85d3c4414d.jpeg?width=1200)
おとな女子こそ南イタリア③Amalfi
南イタリアには魅力的な場所がいくつもありますが、最も人気があって有名なのはアマルフィでしょう。1997年に世界遺産登録もされた『世界で最も美しい海岸』、アマルフィ海岸の中心となる町です。
中世に海洋王国として名を馳せたアマルフィは、異国(特に東方)との貿易により大いに栄えました。コーヒー、紙、絨毯などが、イタリアに伝わった窓口でもあったのです。アマルフィ王国が無ければ、イタリアに今の様なコーヒー文化は無かったかもしれないと思うと、なんだか感慨深いかも。
アマルフィ海岸にいくつもある町の中で、1年を通じて観光客がことさら多いアマルフィ。良く言えば賑やか、要は常に混み混み状態ということ。オーバーツーリズムという言葉が使われるようになるだいぶ前から、アマルフィは観光客であふれ過ぎていたのが事実。期待をして行ったものの、目に入るのは観光客用の店ばかりで、ちょっとウンザリ気分になった人もいるのではないでしょうか?
そんな中で、媚びておらず、ローカルの味や品で勝負しているお店を見つけた時の嬉しさは、半端ないかもしれません。張り巡らされた小さな路地をクネクネ歩き回れば、自分の好みにピッタリはまる一軒が、きっと見つかると思います。今回の街歩きで遭遇したおとな女子の口福にぴったりなお店:Enoteca & Gastronomia il Protontino は、先に公開しているTravellinGorgeous®チャンネルVol.88にてご覧ください!
正直なところ、世界的な名声の割には、1時間もあればほぼ観きれてしまう小さな町ですが、見所はどこも外せないものばかり。
Duomo:アマルフィ大聖堂は町の中心。急勾配の階段を登った上にそびえるドゥオモのファサードは、黒と白の縞々模様で、ローマン・カトリックの大聖堂としては異様な外観。アラブ・ノルマン様式で、その特徴は内部にも、中庭にも見て取れます。見事なタイル貼りやモザイク装飾に、黄金をふんだんに使った壁や天井など、イスラム文化の影響が色濃いのが特徴です。黄金に輝くキリストの絵も有名ですね。
余談ですが、イタリアの従姉:Florinda(先日の結婚式の新郎の母の姉)は、30数年前にこのドゥオモで結婚式を挙げたのですが、ウエストから膝までがぴったりしたマーメードラインのウェディングドレスだったため、ドゥオモの長い階段を上まで登るが大変だった(というよりも大惨事に近かったらしい)らしいです。今では笑い話になっていますけれど。
ドゥオモで外してはいけないのが、中庭に面したChiostro:回廊です。恐らく、イタリア国内にいくつかある『Chiostro del Paradiso:天国の回廊』と呼ばれるキオストロのうち、一番有名なのがこちらではないでしょうか。個人的に、教会建築物を見ることが大好物なのですが(特にキオストロ好き)、3本指に入るひとつです(あとは、ナポリのサンタ・キアラ修道院、モンレアーレのベネディクト会修道院)。キオストロの構造上なのでしょうか、何故か下界の騒音が全く聞こえてこないのですよねー。毎回、不思議に思います。
アマルフィの町が一望できる絶景ポイントは、共同墓地の上にあります。市庁舎前広場から延びる地下道をずんずん進んでいくと、一番奥にエレベーターがあって、一気に丘の上まで登れるようになっています。最新版のガイドブックにも‟無料”と書いてありますが、有料になっていましたよ!チケットを買わないと、ゲートが開かないようになっています。足腰に自信がある人なら、ドオゥモ脇から階段で上まで登って行っても行けますが、おとな女子は止めておいた方が・・・。パノラマビューは素晴らしいので、チケット代を払った分は気になりませんから。アマルフィの街並みと、海と、空と、これぞ絶景ビューポイントという感じ。
今回、残念だったのは、ドゥオモ広場にある店の中で、一番美味しいジェラート店が閉まってしまっていたこと!これまで数回来ている中で、広場に面しているお店はほぼほぼ食べて回った結果、海岸前にあるロータリーから城門をくぐって直ぐ右手にあるお店が一番美味しかったのに(これは、カルディナーレ家全員一致の意見でもあります)。どのガイドブックにも載っている某店よりも、全然美味しかったのに。そんなこともあり、今回のイタリア滞在では、美味しいジェラートを食べるチャンスが少なくて、心残りのひとつなのです。
アマルフィ発祥などの名物も結構沢山あって、Limoncello::リモンチェッロは良く知られていますね。パスタならScialatielli:シャラティエッリ。モチモチの食感が美味しい手打ちパスタで、水ではなく牛乳を使って練るのが特徴です。
そして、日本のイタリア料理店でも見かけることが多くなってきたDelizia al limone:デリツィア・アル・リモーネ。直訳は『レモンの喜び』、丸いドーム型の中には、レモンクリームが入っていてとにかく美味しい。お店によっては、リモンチェッロを使用している大人の味のところもあります。アマルフィ名物として名が売れ過ぎたせいか、ドオゥモ広場に面したお店ならどのお店のメニューにもありますが、当たりハズレも大きいイタリアン・スウィーツ。『このお店は美味しいでしょう』と、見極める目&感じ取るセンスが試される、そんなドルチェでもあります。
いいなと思ったら応援しよう!
![おとな女子こそ旅に出よう!TravellinGorgeous®トラベリンゴージャスbyマダム・カズエ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144492051/profile_15c7dc16358c00a6d3cf870ff8d1303b.jpg?width=600&crop=1:1,smart)