おとな女子旅:雷鳥に遭いに行ってみた!
何度か書いておりますが、私はそもそもインドア志向の非アウトドア人間です。とは言え、決して運動が嫌いな訳ではありません。子供の頃は、地元のソフトボールチームでキャプテンをしていたこともあります。50Mを8秒フラットで走ったこともあります(40数年前はまぁまぁ早かった)。街歩きは得意だし(歩くスピードには自信あり)、海やプールでバシャバシャするのは好きなのです。が、汗をかいて自分自身がベタベタになることが好きではない。あと、日焼けに向かない肌質で(赤くなって黒くならず、それでも頑張って焼くと水膨れ&火傷になる)、プラス、虫に刺されやすいということもあって(蚊だけじゃなく毒虫系全般に狙われやすい)、ある程度大人になってからは、屋外のアクティビティ全般にほぼ食指が動かない状態でおりました。
今年、16年ぶりの母との2人旅で『いくら旅好きな人でも、歳を重ねると旅することが難しくなる』を目の当たりにしたことが切っ掛けとなり、改めて自分を見直してみれば、健康問題がひとつ解決したと思ったら、別の問題が起こるのが日常になっているという現実じゃないですか。毎日違う所が痛いとか、突然肌や髪の乾燥が激しくなったとか。昨年は、何も問題が無かったのに。昨夏は、どこも痛くなかったのに。50半ばの私にとって、コロナで滞っていた3年間は、思っているよりも大きなロスだったのでは?と痛感した訳で。
それなら、その分を取り戻せば良いだけのことなのでしょうが、『また今度』とか『そのうち行きたいな~』などとノンビリしていたら、いつ何が起こるかは分からないのが中高年おとな女子というもの。ある日突然、原因不明の痛みが現れるんですよ。確かなことは、身体は日々老化し、体力は年々衰えていくということだけ。この先の人生を考えた時、今日が一番若いのだから、やりたいことは先送りにせず、今やっておくべきじゃん!
ということで、これまで重い腰を上げなかった旅先のひとつ、立山へ行ってきました!ここ2年ほど、夫(写真家)が雷鳥を追いかけて通っていて、今年もヒナが生まれるであろう時期に撮りに行くというので、『私も行く!』という流れになった訳です。動物を見ることが好きで(飼うとか触るは別)、特にトリ好きの身としては、動物園にいる個体じゃない、野生の雷鳥を、一度はこの目で見てみたい!ヒナなら尚更、見たい!
行く、と決めたものの、準備段階で夫から何度も言われたのは、『ちゃんと自分で歩けるの?大丈夫?』ということ。夫は大きなカメラや三脚など、重い機材を背負って行くので、何かあっても私の荷物は持てないし、歩けなくなったっておぶったり出来ないよと。この点は、結果として杞憂に終わり良かったですが。普段の生活で、最大勾配14~15%のそこそこ厳しい坂道を歩いていることが、意外と役に立ったのでした。おとな女子の皆さん、スーパーへの買い出しだって、毎回歩いて行けば立派な足腰トレーニングということですよ~!
若い頃から運動の習慣が無く、日々のウォーキングしか運動らしいことをしていない50半ばインドア系おとな女子でも、約10kgの荷物を背負い、はるばる立山へ雷鳥を見に行けました!初の立山、初の重いリュック、そして初のトレッキングシューズ。インドア系の初心者おとな女子だからこそ思ったこと、気になったことを、前後編に分けてあれこれ書いていきます。『立山はそのうちいつか…』と思っているおとな女子の方に、少しでもご参考になれば幸いです!
ルート問題:どうやって辿り着くか?
立山(室堂)へは、富山からと長野から、2通りのルートがあります。両方試した夫が言うに、あの有名なトンネルや黒部ダムなどの観光を必要としないのであれば、『富山からの一択』。長野ルートは観光処が多く、6つの異なる乗り物を乗り継ぐため、乗りもの好きにはもってこい。ただ、途中30分ほど歩かなくてはならない場所があるとのこと。ポシェットひとつなら問題ないでしょうが、重いリュックを背負ってでは、相当厳しいということです。今回の目的はただひとつ、『雷鳥に遭いに行く』ということで(夫は雷鳥の撮影)、選択の余地なし、富山ルートに決定。
まずは、東京から北陸新幹線で富山へ。重装備の大荷物だし、少しでも体力は温存しておく方が安心なので、おとな女子の旅人はグリーン席で行くことをおススメします。もっと楽したいという方は、グランクラスで~。
富山で新幹線下車したら、富山地方鉄道(通称:電鉄)に乗り換えます。ここからローカル列車で1時間ちょっと、のんびり景色を愛でつつの小休憩です。時間帯によって特急もあって、特急の場合は特急券を買う必要があります。ただし、普通列車と10分ほどしか違わない様です。2両編成の可愛い列車は気分が上がりますが、冷房の効きが悪い。入っているのに、効かない。往復ともに、終点2つ前くらいでやっと『ああ涼しくなってきたかも』、という感じでした。こういう辺りもローカル線の面白さなんでしょうね~。
終点:立山で、ケーブルカーに乗り換えます。立山駅から室堂ターミナルへ、ケーブルカーと高原バスの通し切符を購入できます(往復分購入可能)。乗車人数の関係でしょうか、立山から乗車する際は、ケーブルカーの時間指定が必要です。この乗り換え時、10~20分の待ち時間が出来るはずなので、トイレ休憩のついでに売店でフローズンヨーグルトを買うと良いです!このフローズンヨーグルト、とっても美味しかったのです。2024年夏現在、他では購入不可の様なので、尚更、食べる価値あり。そして、カチンコチンに凍っているので冷却材代わりにも使えます。行きでは、この後山荘に着くまで2時間ほど、溶けずに持ったほど。もちろん、復路でも買って帰ってきましたよ。
ちなみに、この後のバス乗継時にはあまり時間がないので、こちらで御手洗いを済ましておくのがマスト。また、山岳初心者に嬉しいサービスとして、駅の山岳用品店がレンタルもしていること。全部揃えようと思ったら、結構いきますからね~。バックパックやトレッキングポール(杖)などのグッズだけでなく、防寒具・レインウェアや靴までもレンタルできるんですよ。山歩きにはきちんとした装備は必須ですから、こういうサービスは本当に良いのでは?私の様に超インドア派の方や、これが最初で最後の山歩きと思うような方にも、ちょっとハードル低くなりません?これは助かるお店なんじゃないでしょうか。
ケーブルカーは美女平まで1.3km、標高差およそ500mをたった7分で登って行きます。平均勾配24度!途中で、明らかに空気がひんやり変わるのが判ります。
美女平で高原バスへの乗り換えは、ケーブルカーの時刻に合わせてあるらしく、ほぼ待ち時間なし。バスは全席指定なので安心です。エアコンが効いた車内では、モニター画面で道中の観光ガイドが流れ、車窓の風景を楽しみながら、あっと言う間の1時間です。途中の見所では、スピードを落としてくれたり、観光バス的なところもあり。天候が良くない日は、高度が上がるにつれ、真っ白なガスが現れてくるので、山に来てるんだな~という実感が湧いてきます。
室堂ターミナル到着!
室堂は、立山黒部アルペンルートで最も高い場所で、日本最高所に位置する駅。駅としての機能だけでなく、大規模レストランや売店、直結ホテルに展望テラスなどもある複合施設です。隣には立山自然保護センターがあります。
東京を7時台発の新幹線に乗って、ここに辿り着くのが12時半過ぎ。さすがに空気がヒンヤリしています。長い道のりでしたが、様々な乗り物がここまで連れて来てくれた訳なので、意外とまだ元気。立ち食い蕎麦やカフェなどいろいろある中、夫自身の経験から、立山ホテル(駅直結)のレストランが良いとのことで、そちらでまずは腹ごしらえ。本来ならビールも行っちゃうところですが、まだ続きがあるので我慢。ここからが今日の本番ですから!重いリュックを背負って、本日のお宿:雷鳥荘まで30分の山道トレッキング。無事に山荘まで辿り着けるのか?そして、道中で雷鳥に遭えるのか?ガスで視界が真っ白な中、インドア系おとな女子の大冒険の始まりです。
雷鳥荘への道
室堂ターミナルからは、石畳の遊歩道をひたすら登って下ってまた登ってと、30分かけて宿泊先の雷鳥荘へ向かいます。石畳と言っても、ヨーロッパの街中などで出会うアレとは違います。きちんと整備はされているものの、表面の凸凹が激しいのです。さすがに歩くのが得意(早い)私でも、一歩一歩よいしょよいしょっと進むことしか出来ず。歩き始めて直ぐ、ストックがあって本当に良かったと思いました。おとな女子の初心者には、絶対必要な品ですね。
結構な晴れオンナなのですが、この日は悪天候で真っ白!山の天気は変化が速いので、真っ白→曇天の晴れ間→降雨→真っ白と忙しく変わるので、この対応もまあまあ大変。7月中旬でも雪が残っていましたし、高地でひんやりしていますが、太陽に近い分、日が出ると途端に暑くなる。
初めて視界が開けた時は、一瞬、気が遠くなりました(笑)。まるでホビットの大冒険の世界、映画のセットじゃないですか!ここからは、目指す雷鳥荘は全く見えず。スゴイ場所へ来ちゃったもんだ、と。途中からは遊歩道の幅も狭くなるので、誰かとすれ違う際には立ち止まる必要もあるし、そもそもリュックが重いので、ぷりぷり歩くことは無理なのですけどね。ホントに30分で到着するんでしょうか...。
雷鳥いた!
この2年、山が開いている春~初冬まで通っている夫によると、『1日中歩き回って、1羽も見れない日の方が多い』ということで、初の立山、初トレッキングの私がどの程度の確率で遭えるのか、ということなのですが、正直な話、TravellinGorgeous®の撮影をしに来た訳だもの、遭えない感じは全くしていなかったんですよねー。そうしたら、10分ほど歩いたところで早々に遭えちゃった!雄と雌のカップルかな?さすが強運、と自分自身を早速褒めたのでした。こういう時の根拠のない自信が運を手繰り寄せるモノだと、私は常々思っているのですが(笑)。
雷鳥の名の由来は、雷雨など悪天候の時ほど姿を現す鳥だということ。雨の時はオコジョなどの天敵がうろうろしないから、出てくる確率が高いんだそうです。雨にも負けず出てくる鳥、とは言え、今回出遭った時には結構な豪雨だったので、岩の影や木の下でちゃんと雨を避けていましたよ。空気を含ませて真ん丸な姿、愛らしいですね~。
初日の往路で早々に目的達成してしまったことで気を良くし、宿までその後20分ちょっと頑張って歩けたのでした。雷鳥パワー、スゴイですよ!はるばる来た甲斐があったというもの。
初めての山荘ステイ!
室堂そして山岳トレッキング初心者にとって、このエリアで最も遠くの宿はこちらの雷鳥荘になるのでは?そこから先は、もっと本格的な山歩きが必要だし、宿自体も山荘度合いが濃いものになっていく様です。そして、いろいろ泊ってみた夫が言うには、『この辺りの山荘の中で雷鳥荘のご飯が一番美味しい』とのこと。温泉もあるし、お水は山の雪解け湧き水だし(かなり冷たい!)、十分じゃないですか。とは言え、初めての山荘宿泊体験なので、山荘ならではのルールとかマナーなど、ひと通り教っておく必要があります。
今回は、2名用和室(個室)を取りましたが、山荘ならではの相部屋(他の宿泊客と2段ベッドの同部屋)もありました(男性専用、女性専用、男女同室があるとのこと)。トイレと洗面所は共同ですが、結構広めです。館内のすべての蛇口の水が飲用可能で、ミネラルウォーターを買う必要が無いのは素晴らしい。ただし、湧き水だからホントに冷たい!
朝・夕食は、食堂にて決められた時間に頂きます。山荘のご飯と聞いて連想するのは、カレーライスなどワンプレート1品系の夜ご飯じゃないですか?夫が言っていた通り、雷鳥荘の夕食の品揃えは立派!普通の温泉旅館並みにいろいろ並んでいました。山頂なのに新鮮なお刺身もあったり(この様な品々は、スタッフの皆さんが毎日室堂ターミナルへ往復して背負って運んでくれているお陰の様です)。土地柄でしょうか、野菜のおかずが多いのも嬉しかったです。朝食はビュッフェ形式。朝ご飯のおかずにも、野菜のメニューが多くて、これも◎でした。
大浴場は、男女それぞれ源泉かけ流しの硫黄泉と、天然水(湧き水)を沸かした浴槽と2つあり、洗い場も広いです。リンスインシャンプーとボディソープは備え付けでありました。11:00~翌朝7:00まで、夜間も通しで利用できるというのも良いですね。また、個室利用客には、浴衣とフェイスタオルが付いてきます。
消灯時間は特に決められていない様でしたが、早朝出発の宿泊客が多いためか、夜9時過ぎにはシーンとなりました。自分たちも、同じくらいに眠くなってきましたけど。
フロント向かいには喫茶室があって、軽食やスイーツを頂くことができます。滞在中に悪天候に見舞われた場合でも、山荘内で過ごせます。喫茶・食堂とも、アルコールの種類も割と多く、お酒を楽しみたい方も困ることが無いと思います。
土砂降りの2日目
昨日よりも悪天候の2日目、しかもこの後どんどん天気が悪くなる予報。朝ごはんの後、まずは翌日の下調べ(コインロッカーの場所や大きさチェック等)をすべく、室堂ターミナルへ行くことに。雨降る中、昨日に増してガスで真っ白けっけな世界~。昨日30分ちょっと歩いて来た山道を戻る訳ですが、重いリュックが無い分、楽ちん!スマホにGoPro、お水など、そこそこ重量のある携行品は全てベストのポケットに詰めこみ、手にはストックのみ。初心者おとな女子には、このスタイルがベストと思われます。特に、雨の日には。手ぶらで楽とは言え、雨に打たれながらの凸凹道はまぁまぁ大変な運動となりました。
室堂ターミナルは使いこなさにゃ損
無事にターミナルに辿り着き、まずは明日チェックイン後に荷物を預けるロッカーをチェック。そのままお隣の立山自然保護センターへ。こちらの施設は、立山初心者ほど訪れるべき!立山や雷鳥についていろいろと学べるだけでなく、最新の雷鳥目撃情報も知ることができます。伺ったところ、ヒナの目撃情報もちゃんとあるとのことなので、これは期待できるかも~?
1Fにあるレクチャールームでは、様々なビデオを視聴できます。ハイビジョンの映像は、どれも立山初心者&山岳トレッキングデビューの身には『ほぉ~』という内容。1本がだいたい15分くらいでしょうか?1本見終えると、他のビデオも見たくなります。今回の様に、雨に降られて散策が厳しい時などは、雨宿りしつつ、立山の自然や雷鳥について学べるので、ここは知っておいた方がお得な場所。
また、ナチュラリスト(自然解説員)によるガイド付きで、この周辺の見所を回る自然観察ツアーも開催していて、なんと無料(要予約)。そして、3Fの総合案内カウンターで雷鳥の目撃情報を提供すると、雷鳥シールが貰えます!前日の目撃情報でもOKなので、雷鳥に遭えた場合は、ぜひシールを貰いに行きましょう。
ターミナル到着時、すでに本格的な土砂降りになっていたので、売店で熱々のカフェオレを飲みながら小1時間ほど休憩したものの、この日はどんどん天気が悪くなる一方だということで、さっさと宿に帰ることに。豪雨の中、来た道を戻る訳ですが、宿を出た時から雨に打たれているからか、だんだん慣れてきたというか。宿に着いたら温泉へ直行、そしてお昼ご飯だ!と思うと、結構歩けるものですね。火事場のなんとか、もしくは、開き直りによるパワー出力?
雷鳥またいた!
ホビットの大冒険の道アゲイン、の途中、なんと3羽の雷鳥に遭遇!こんな激しい雨なのに、伊達に雷鳥と名が付いていないということですね~。この時は結構開けた場所にいてくれたので、10分ちょっと目で追いかけながら、撮影もたっぷりできました。雄1羽と雌2羽というグループで、今回も残念ながらヒナの姿は無し。今夏は抱卵しているカップルが少ないかも、という情報もあり、うぬ~?
誰かが雷鳥を見つけて撮影していると、他の登山者の人たちも気付いて集まってきて、皆さんそれぞれハッピーになるという、立山あるある‟幸せの連鎖”とのこと。超初心者の身としては、2日続けて遭えたのですから、とにかくラッキーとしか言いようがないですね。
室堂ターミナルから雷鳥荘まで、寄り道せずに歩いて30分ですが、こういう出逢いがあったりするので、結果として1時間弱って感じになります。
雷鳥またまた!
雷鳥荘への帰り道の続き、この日2度目の雷鳥との遭遇。今度は、雄と雌が雨風凌いでいる姿を発見。残念ながら、こちらもヒナはいない様子。それでも午前中、合計して2時間くらいのトレッキングで5羽を見ることができた訳で、タイムパフォーマンス的には素晴らしくないですか?せっかく立山まで来たのであれば、ちょっとの雨には負けず、ぶらりトレッキングしてみるべきなのかもしれません。
宿に足りどり着いた時には、アウターはかなりびしょ濡れだったので、そのまま乾燥室へ直行。雪山シーズンはスキー客でも賑わうこちら、夏場も乾燥室が自由に使えます(ハンガー等もあり)。雨でずぶ濡れになった衣類等を名札を付けて干しておけばOK。靴だって、2~3時間でカラカラに。手洗いした洗濯モノを干していた方も(女性のアンダーウェア類もあってちょっとビックリしましたが)。
強力な乾燥室、イイですよね~。浴室乾燥機の何倍も強力だし。自宅にもあったら便利ですね~。降雪地帯の一軒家だと、乾燥室があるお宅が多いと聞いたことがありますが、関東地方の家でもあったら絶対に便利。
宿に戻ったのがちょうど11時、大浴場に入れる時間だったのでまずは身体を温めて、喫茶室でランチ。今日はもうこのまま宿でまったりするので、ビールも飲んじゃいました(昨晩は飲まなかった)。高地だからか、お腹が空くのが早いし、いつもより食欲増になりますね。普段、トレーニング的なものをやっていない身には、今回の様なよちよち歩きのトレッキングでも、ある種の高地トレーニングとなっているんじゃないでしょうか?歩いて、お腹空いて、食べて、健全な旅ですね~。
お昼にデザートまで食べたにも関わらず、18時の夕飯時にはしっかりお腹が空いており、結局完食。我ながら、良く食べるなぁと感心する山の体験です。
ピーカンの3日目
最終日は、この2日間が嘘の様な晴天。宿全体がザワザワしている感じで、5時過ぎには目が覚めてしまいました(昨夜10時前に寝ているので睡眠は十分取れている)。窓を開けてみると、もう宿を出発していく人が沢山いました。その多くは、60代~70代とお見受けする先輩おとな女子の皆さんなのです。すごいな~。
朝食後にチェックアウトしたら、再び室堂ターミナルを目指して歩きます。天気が良い分、日焼け止め等は厳重に塗りまくり。山での紫外線の方が、海よりも肌ダメージは大きいですからね!かなりの白塗り状態ですが、帽子とサングラスで顔が隠れているから気にしない!自分のための白塗りだから!
昨日と同じ道ですが、重いリュックがあるのでやはりキツイ!でも、晴れているから景色が全然違って見えます。山の景色って不思議で、遠近感がおかしくなるというか、妙な見え方がしてきますよね。手を伸ばすと届く様な感覚がある一方で、あまりに遠くまで山々を見渡せるからか、だんだんとハリボテの景色っぽいというか、非現実的な景色に見えてくる。ここぞとばかりにハイジの歌を高らかに歌おうとしたら、夫に止めてくれと懇願されて断念。これが、今回の立山旅で唯一の心残りかも。
室堂ターミナルで荷物をロッカーに預けたら、みくりが池をぐるっと回る1時間程度の散策コースを行きます。途中には、温泉施設+宿+レストラン+カフェというみくりが池温泉があるので、ランチはそこで。雷鳥荘もそうでしたがこの辺りの山荘は、温泉利用のみもOKとなっているので、日帰りトレッカーやキャンパーの人にとっても便利というか、様々な面で整っている山岳地なのだと思いました。
超が付くほど晴天だったからか、最終日は雷鳥に遭えずに残念でしたが、初心者で、駆け足3日で、合計7羽も遭遇したのだから、大収穫でしょう(夫は更にプラス1羽)。帰路も、立山黒部アルペンルートは決められた交通機関を利用するのみなので、高原バスから富山電鉄までの乗継ぎ全て、きちんと時刻が整っていて安心です。新幹線への乗継ぎは10分しかなかったので心配しましたが、実際は結構余裕があったかも。
ということで、インドア系おとな女子の初山岳トレッキング旅、無事にミッションコンプリート。夕ご飯の時間には自宅へ着きました。
公開中のTravellinGorgeous®チャンネルVol.108にて、映像もご覧ください!