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日本庭園を望める邸宅で開催されたワイン会がカオスだった#2

前回までの記事はこちらになります。


豪華絢爛な日本庭園で開催されたワイン会。アイスブレイクから女性に話かけた私は連絡先を聞こうとしたところで「私、携帯を持っていない(笑)」という現代社会であり得ないパワーワードをお見舞いされ、その場で呆然と立ち尽くしていたのでした。冷静に考えるとこちらのような状況だったのかもしれませんが、当時は冷静な判断ができていませんでした。

「もっ・・・モッテナ!ゐ!?」

衝撃の展開を迎え、話していた女性と別れると、友人と恵比寿くんと女性二人組という4人パーティができており(いつの間に!)、仲良くみんなで談笑していました。私もそこに加わろうかと思いましたが、なんだか負けた気がして、ワインの交換に行くついでに会場内の次なるターゲットを物色することにしました。

男女比は半々くらい。会場が豪華だからなのか、男性、女性ともにキレイめの格好をしていました。男性はスーツ、女性はキレイめカジュアルとう感じです。あと女性の中で着物を着た方も参加されていました。コスプレ枠でしょうか。開始から30分ほど経っているため、各々グループを作り談笑しており、会場は賑やかでした。気づくと、ぼっちになっているのは私だけという状況になっていました。

はい、そうです。完全にスタートダッシュ失敗しました。

中には好みのタイプの女性も数名いたのですがすでに男性陣が話かけており、「今いい感じだから話かけるな」オーラがぷんぷんしてきます。これ男性だけに感じる特殊能力なんでしょうかね・・・。先ほどまで話していた女性は別の男性に話かけられたようで、仲良く話をしていました。私は話しかけた男性に向けて「貴様が話かけている女は携帯を持っていないぞよ」とテレパシーを送りました。頼むからどうにか届いてほしい。

このような状況になると、難しくなります。

仲良くお話しているときに強引に割って入るか、女性が席を外したタイミングで話しかけるかどちらかですが、強引に話しかけるのは私も気が引けます。ここでワイン会の良さ、最大のメリットが出てくるのですが、「必ずワインの交換のために席を外すタイミングが生じる」というところなのです。

女性がそのタイミングで席を外したときに、私も偶然を装ってワイン交換に行きます。そこで、ワインの交換の場で悩んでいる女性に向かって、

「いま、ワイン何飲まれていたんですか?」

と話かけ、

「あ、No.××ですよ」
「No.××ですね。美味しかったです?」

という感じで最初のところから話を繋げて、

「よかったらすこし話しませんか?」

という感じで連れ出すことができればOKです。

私もこの作戦を使い、一人の女性を連れ出すことができました。
とりあえず時間を無駄にせず誰かと話したい。という感じでしたので、
気になっていた方ではないのですが、気さくな方でお酒好き、蕎麦屋で独り飲みするのが好きという感じの女性でした(そんな人いるんだ・・・)。
年齢は同じくらいで三十代前半だった気がします。話しをしていると、その方は友人と参加しているとのことで、流れでご友人と合流し3人で談笑することになりました。その後、私の友人+恵比寿くん(お前は要らない)とも合流しグループ呑みという感じの雰囲気になり、すごく楽しい時間を過ごすことができました。新しい人たちと楽しくお酒を呑むということもワイン会の素晴らしさですね。

最初に話しかけた女性は、よしのさんと言い、私と居住地が近く地元トークで意気投合。よしのさんの友人は、ハルさんと言いまして、(この方、俳優の「波瑠」さんにそっくりのお方だったので仮名でそのように呼ばせてもらいます。)お二人は前の職場の同僚同士ということで、よく呑みや食事に行く間柄だそうです。

私はハルさんがすごくタイプで、最高の人材が来た!とすごく感情が昂っていました。めちゃくちゃ美人だし、話しの感性も合いました。今日のワイン会はこの方のために残りの時間を過ごそう。そう心の中で決意しました。

そう心の中で決意したのは私だけではありませんでした。恵比寿くんもそう決意していたのでした・・・

続きます。




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