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日本庭園を望める邸宅で開催されたワイン会がカオスだった#1

こんにちは。とっぽじーじょと申します。

今回もワイン会に参加したお話をしていきます。

前回は虎ノ門のビル最上階で行われたワイン会の状況についてお話しました。はじめてのワイン会で恵比寿くんと女医さんと出会い、すっかりワイン会の魅力に取り憑かれた私は、翌週もワイン会に友人と参加しました。そうです。この行動力が大事なんです。

前回のお話はこちらからご覧ください。
大きなオチは特段ありません。最後まで何も期待しないでください。

翌週の土曜日、友人と渋谷駅で待ち合わせしました。

今回の会場は「世田谷の日本庭園を眺める邸宅」でのワイン会になります。ものすごいパワーワードですね。なんでもお偉いさんが住んでいた由緒ただしきお宅だそうです。それだけで緊張してきますね。

最寄りから徒歩10分ほど閑静な住宅街をぬけた先、周りを木々に囲まれた立派な邸宅が見えてきました。

(注記)いま記憶を辿りに場所を特定してみたのですが、なんと営業終了してしまったようです。本当に良いところで、またいってみたかったのです・・・


「おぅ・・・・」

邸宅をみた瞬間、叫びなのか、願いなのかよくわからない言葉を発してしまいました。こんな立派な邸宅にはいったことなど人生でありません。そしてこれからも入ることはないでしょう。

邸宅の入り口に受付のスタッフさんがおり、友人と受付を済ませ、邸宅にはいります。邸宅の中はイベントスペースのようにリノベーションされていて、中からは立派な邸宅が見えます。ちょうど秋くらいの時でしたので、庭の木々に紅葉がうっすら始まっていました。すごく美しい光景でした。

会場にはすでに10名ほどの参加者が来ていました。男女比は半々といったところでした。私はざっと会場を眺めながら、参加者の選り好みをしていました。

・最初のアイスブレイクをどのグループでやるか
・誰に話しかけるか

ここらへんの作戦をたてるために、まずは人選と位置どりが重要になります。今回も友人と参加しているのでチームプレーはできるのですが、前回参し余裕もすこしあったので、単独でプレーしていくのも悪くないかもしれません。

私と友人の女性の好みは違うのです。

友人が気になっている方に二人でアプローチする場合は、私はフォロー役に徹することができます。ただ、2時間という時間の制約があるので、すこしこの時間が無駄だったりします。完全なる戦術で時間をフルに有効活用したいのです。とはいえ、二人で行動するメリットもあるので、そこは臨機応変に対応していく必要があります。

あと、会場で食事も出るのですが、基本食べないことにしています。なぜなら食事の時間が無駄だからです。すこし、つまむ程度で問題なくて、ワイン会の前には食事は済ませてきていました。

今回の作戦をどうするか・・・二人でそんなことを話していると、見覚えのある顔がいました・・・恵比寿くんです。

「おお!お兄さんたちぃぃぃ!また会いましたね!!」
「とりあえず再会に乾杯ぃッッ〜〜!」

そうです。猛者の恵比寿くんもこの会に参加していたのです。
連続で参加している私たちもどうかと思うのですが、さすが猛獣のハイエナ。今回も抜かりはありません。

「今日も張り切っていきましょうぅぅぅ!」
「乾杯ぃッッ〜〜!」

相変わらずのテンションの高さで、はっきり宣言しますが正直苦手なタイプです。

私と友人は愛想笑いをしながら、恵比寿くんと波長を合わせていました。

そこで話しながらはたと気づいたのですが、恵比寿くんや私たちに限らず、前回のワイン会でみた顔がかなり居ました。(ほぼ男性です)

なるほど、ワイン会って男性側は結構常連メンバーで回っているみたいです。純粋にワイン好き、ワインが趣味で参加しているってこともありますし、頻繁にきているのかもしれないですね。私の把握している限りでは女性の参加者は前回から連続で参加している方はいませんでした。

そんなこんなで・・・参加者総勢30名ほど集まり、ワイン会が定刻通りに開始されました。私と友人は今回は単独で行動することにし、それぞれ離れた場所に位置取りしました。

アイスブレイク後、私はある女性に話かけることにしました。
小柄で、ショートカット、顔は薄く清楚な感じ。白いブラウスにラフなジーンズ。年齢は・・・見た目30代前半というところでしょうか。おそらく独りで参加しているようです。」

「こんにちは!よかったらお話しませんか?」
「はい、是非おねがいします。」

「ワイン会はよく来られているんですか?」
「いえはじめてなんです。」

「そうですか!僕も初めてなんです!友人に誘われて・・・」
「そうなんですね!緊張しますよね・・・」

話のきっかけのため、「自分も初めて参加している」ということはこれからも多用します。会話しながら、徐々にこの女性と距離を詰めていきました。いい感じのスタートダッシュです。友人もアイスブレイク後に狙いを定めた女性にアプローチができているようでした。邸宅万歳。

女性とは30分ほど和気あいあいとお話しました。会話はとても盛り上がり、最高の状況でした。そして安定のクロージングにはいります。

「よかったら連絡先交換しませんか?」→「はい!喜んで」の鉄板の流れです。

人間は質問に抗えません。人間の原理原則がそこにはあるのです。

お名前はなんですか?と聞かれたら名前を名乗るように。質問力というのはものすごく重要なんですね。ビジネスの現場でもクライアントと話すときにこの原理原則を意識します。要は質問力がすべてです。どのような問いをたてるのか。ということです。


「お話できてよかったです!あ、よかったら連絡先交換しませんか?」

するとその女性がこう言いました。

「あ、私携帯もってないんです(笑)」




庭園のある邸宅は時間の流れが穏やかで、
すこし肌寒い秋風が、冬の到来を感じさせました。

「季節外れの秋台風が発生しているみたいだよ」と会場内で誰かが話しているのが微かに耳に入りました。

(続きます)















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