役者ポートレート 役者さん紹介Vol.3|蒼じゅんさん
どうも、プロレスとか役者さんポートレートを撮っているたかはしです。
3回目は、かつてブロマイドの販売をさせてもらったり、朗読劇のブロマイド撮影で助けてもらったりと、何かとお世話になってる「どこかしら青い」な蒼じゅんさん(あおい じゅん さん 以下、じゅんちゃん)です!
まだ舞台歴もポートレート歴も浅い彼女ですが、私個人としてはポートレートモデルとしての才覚がメキメキな逸材と思っています!
興味を持ってもらえたら幸いです。
プロフィール
きっかけ
私が勝手に衝撃を受けていた日に、まったくの初対面で撮影会に参加してくれたのがきっかけでした。
その日は、ひなさんの撮影がとても上手くいってホクホクしていたので、気分としてはノっていました。
ですがモデルとしての経験が十分にない状態だったので、いかにサマになるかを頭高速回転させながらリードできるトークをするか、みたいなぶっ飛び状態で撮影していました。
今の自分から見て、当時の写真は拙さ2,000%なのですが、じゅんちゃんは気に入ってくれたようで。
この時は私がいっぱいいっぱいでしたので、「初めてにしてはポージングうまいな」程度にしか考えていなかったのですが、彼女の中ではモデルというものにヒットしたものがあったようです。
集大成としてのブロマイド撮影と衝撃
彩演Project様のブロマイド撮影依頼をいただいた時のはなし。
彼女の本気度や、試行錯誤する姿勢に感銘を受けたエピソードです。
ブロマイド撮影までに、数回の撮影会へ参加してもらっていて、お互いに経験値を積んだり、お互いの呼吸を掴んだりと、良い関係を築けていました。
お互いの経験を活かすための場がブロマイド撮影になった訳です。
私はそれまでの撮影技術に合わせて、ストロボを使った陰影のあるカット、薄暗い場所への対応など、それまでの集大成を発揮する場でした。
それは彼女も同様で、演技はさることながら、撮影にも本腰を入れて臨んでいました。
何よりお互いに、「作品の世界観を写真で表現する」というテーマの下、入念な準備をして。
私としては、台本は500万回くらい読んではいたものの、キャラクターについては深く考えてはいませんでした。
あくまで世界観の土台となる部分を写真で担って、その上でキャラクターを演者さんに表現してもらうスタンスで撮影をしていました。
そしてやってきました、じゅんちゃんの番。
撮影に不慣れな方が多い現場でしたので、各々撮影に入る前に下打ち合わせをしていたのですが、彼女は「撮るよ」の一言でスタート(雑)。
試しで1・2枚撮ってイメージを共有して、あとはコミュニケーションをとりつつ。
それでも準備の甲斐あって、お互いの役割とかペースとか、出したいイメージは掴めたので、撮ることと演じることに集中できていました。
それで出来た作品がこちら。
最終的な写真は、提示した写真の中から選んでもらう方式だったのですが、一番驚いたのはその選ぶ基準と撮影への姿勢。
「ユウキは目線を逸らすだろうから」で衣装写真を選び、
「私服はその反対で」と私服写真を選んでいました。
私が演者さん任せにしていたキャラクターのイメージを、写真に落とし込むための工夫までをも持って臨んでいてくれていたのです。
作・演出である楪さんは、自分の中に世界も人物もあって、写真の知識もあって、ということでオーダーが入ったのは(尊敬してますが)当然です。
しかし私の想像をいい意味で裏切って、写真や作品に対して深い考えを持っていたことは衝撃的でした。
まだ経験が浅いながらも、多くの試行錯誤をし、少しでもクオリティに反映させようとする姿勢は見習うところが多くあります。
そして「撮って撮られて」で終わるのではなく、その先にあるより良い関係を築けたことも、とても嬉しく思いました。
新しい価値観
私が色々悩んでいた時、そして彼女も思い詰めていた時に、こんな言葉をかけてくれました。
「始まり」というシンプルながら膨大なエネルギーを秘めた言葉に打たれました。
先ほどの「撮って撮られて終わり」にしたくないというのは、あくまで自分ひとりが持っている感情として考えていました。
それが、相手にも写真を通じていい影響を及ぼしていたという事実は、何物にも代えがたい幸せでした。
以前に書いた、「誰かを幸せにできそうな、そんな気がする」を考え始めるキッカケになり、より深く写真に向き合えるようになりました。
ブロマイド撮影の時もそうでしたが、とても思慮深く、色んな事にアンテナを張って、少しでも完成度を上げようと試行錯誤する姿勢が、私にも彼女自身にも新たな価値観をもたらすステキポイントだなと思っています。
目標を立てたい
これからを考えた時に、彼女に対しての具体的な目標が見つかっていません。
いかんせん、私が新たなテーマを考える前に、そのテーマの一端を実現しちゃった形なもので。。。
個人的にはこれまでの作品をフォトブックにしたいな、は思っているところ。
演劇に関しても、ポートレートモデルに関しても、このところ引っ張りだこな彼女ですので、なかなかタイミングが合わず。。。
でも根拠なしに「自分にしか引き出せない魅力がある」という思いがあるので、これからも納得のいく作品を求めて撮っていきたいなと。
そんで、どこかのタイミングで目標設定して、具体的に動き始めたいなと思っています。
―――――――
それでは。