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どこまでも続く空や海のように。|役者ポートレートVol.31

貴方がアクアに来てくれてから、私の世界は一変した。
あたりまえだった日常が、世界の表情が、
素敵に輝いていった。
まるで魔法にかけられたように。
このアクアを優しく包み込んでくれる
どこまでも続く空や海のように。

貴方に出逢えて、本当によかった。
ありがとう。私の遥かなる蒼アクアマリン

『ARIA』12巻 Navigation58【遙かなる蒼】より

天野こずえ先生の作品「ARIA」を人生の教科書としている私。
「ARIA」のなかでも特に好きなシーンのひとつです。

主人公、灯里が一人前の水先案内人ウンディーネに昇格間近。
師匠であるアリシアさんは、様々な葛藤を抱えながらも試験を実施。
そんな試験の最後に発せられた合格の言葉は、おめでとうではなく感謝…

書いてるだけで泣けてきました。

かくいう私も、人を撮るようになってから世界の見え方が変わった人間のひとりです。
草花や庭園、路地、工事現場など、外を歩いているとロケーションに合った人の顔が浮かんできます。
そうそう、青い空や海も。

今日は、そんな蒼いお話。


この日来たのは、JR鶴見線の海芝浦駅
Web記事で一目見て
彼女を撮らねばと思い立った場所です



ここ海芝浦駅は、海に面した駅。
東京湾、そこに面した工業地帯、ベイブリッジなど、どこか非日常を味わえる景色が広がっています。
それが駅のホームから見えるのですから、特別な場所です。


私が約2年撮影してきた中で
いちばん透明度の高い一葉
青に愛された一瞬をとらえた気がしました


人も少ないので裸足で
夏満喫です


かれこれ1年半彼女を撮ってきましたが
撮っているときの充実感が特別だと思ってます
特に青が映える天気の日は言葉になりません


電車が来ましたので
海芝浦駅ともお別れです
次の目的地までソフトクリームでも食べながら


ここは大さん橋埠頭
夕日に染まる空を見る
絶好の場所です


夏の海も
空も
いつまでも忘れられないよう
特別に写るのでした


ーーーーーーーーーーーーー

もう一度引用します。

貴方がアクアに来てくれてから、私の世界は一変した。
あたりまえだった日常が、世界の表情が、
素敵に輝いていった。
まるで魔法にかけられたように。
このアクアを優しく包み込んでくれる
どこまでも続く空や海のように。

貴方に出逢えて、本当によかった。
ありがとう。私の遥かなる蒼アクアマリン

『ARIA』12巻 Navigation58【遙かなる蒼】より

私にとっての彼女は、まさにそんな存在です。

おおらかで、元気で、ポジティブで。
それでいて年相応に悩みを持ったり、落ち込んだり。
でも考え方は大人で。

その生きざま、表情、振る舞いが、
私の見る世界に色を付けてくれたなと思ってます。

何より、青にも表情があると気付いたのは、
フォトグラファーとして大きなポイントでした。

緑がかった青=浅葱、縹、露草
深い青=藍、紺、瑠璃
などなど。

自分はどんな青が好きなのか。
「蒼じゅんとは」を表す青はどんな青か。
カメラに映る青は何色か。
いま見えているのは何色か。

そういった考え事が増えました。
すると世界に色が付いたような、とても鮮やかにうつって見えました。
世界ってきれいなんだなって。

まだそんなステキを表現しきるだけの技術が足りていないですが、
「彼女を一番素敵な青で彩れるのは自分だ」
そう自負しています。

どこまでも続く海や空のように。
無限の可能性と力を持つ、遥かなる蒼。
日々の感謝を込めて。

そんなテーマにこれからも取り組んでまいります。
それでは。


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たかはしあさぎ
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