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誰かのために試合を撮るというスタンス

「なぜ、肉眼で試合を見ずにカメラを構えているのか」

SNS上で時折目にするこの意見・質問。

試合会場にいるのだから、その臨場感やライブ感を、生の五感でもって体験するのが本来の楽しみ方。
それなのにカメラのファインダーを覗いて、バズーカみたいなレンズ振り回して、何を撮っているのかと。

自己満足?承認欲求?選手からの認知?

そんな非カメラユーザの疑問に対して、たかはしなりの回答、

「だれかのために撮る」

を書いてみます。

①自分のために撮る

まず初めに、自己満足の世界に関する回答。
これはいくつか詳細が考えられます。

・スマホカメラで満足できなくなった
・写真の技術を学びたい
・趣味として楽しみたい
・SNSでいいねをもらいたい etc...

動機としては一番シンプルで、「撮りたいから撮る」「承認欲求を満たしたいから撮る」といった背景から来るものです。
しかし若干ネガティブな印象があるので、ポジティブな面を挙げてみます。

・思い出を残す
これを読んでいるあなた、思い出せる試合っていくつぐらいあるでしょうか。
恐らくですが、カメラで写真を撮っている方ほど多く記憶に残っていると想像しています。

カメラで試合を撮影していて思うのは、「いい試合」というのは自然と記憶に残りますが、その他に「いい写真が撮れた試合」も強く記憶に残ります。
そしてTwitter等に投稿する前に、写真を選んで、時には編集して、文章を考えて投稿する、というステップを踏むことで、より確実な記憶になります。

この感覚は、実際にカメラを構えて、アウトプットする作業を行わないと分からない感覚かと思います。
自分が好きな選手、応援したい団体の思い出を残す上では、写真を撮るという作業は重要かと思います。

②選手のために撮る

選手によっては、自分のツイートに利用するべく、投稿された写真を引用する方がいます。
より良い写真は、より多くのインプレッションを生みます。

すなわち、「いい写真を撮る=選手のプロモーション活動に参加する」とも言えます。

さらに、選手のアイコンやヘッダー、有料コラムなどの特別な場所に利用されることもあり、「これ自分の写真なんすよ」と自慢ができます。
これは写真を撮る上での役得ですし、選手としても権利関係の難しいことを考えずに、Twitter上のやり取りだけで気軽に利用できるプールとできます。
写真を通じて、お互いにメリットのある関係が構築できます。

以下、自慢タイム。

野崎選手のヘッダーに私の写真ご利用いただいています。

大畠さんのレスラーアカウントのヘッダーもたかはし作です。

③誰かのために撮る

さて、タイトルを回収してみたいと思います。

誰かとは、自分をフォローしてくれているフォロワー、フォロワーのフォロワー、選手のフォロワーなど、その選手・団体が好きな誰かのためにステキシーンを届ける役割を担う、という撮り方です。

これは個人的なモットーですが、「いい写真が撮れたのなら、その選手の好き嫌いに関わらず写真をアップする」を心掛けています。
なぜなら、私が好きでないとしても、他の誰かにとっては好きな選手であり、好きなシーンであるかも知れない。それなら、写真を撮る者として、価値提供の使命を果たすべき。として写真を選定しています。

冒頭から出ている「承認欲求」とSNSは切っても切れない存在であり、その程度を数値化できるいいねやリツーイトなどのリアクションの多さは甘美なものです。
一方で、自分の投稿に付けられたいいねやリツーイトは、「自分が他の誰かのスキにステキを届けられた」と考えてみる。
自分へのフォローをもらったら、「自分が提供している価値に共感してもらえた」と考えてみる。

綺麗ごとにはなりますが、写真というコンテンツを通じた、自分なりの貢献活動と捉えられないでしょうか。
誰か一人でも同じことを考えてくれていたらいいね!

おまけ

最後まで読んでくださる心優しい方に駄文を。

これは特に限定的な話ですが。
選手にカメラやっている事を知ってもらえると、時折カメラマンとして撮影を頼まれます。

試合のシーンをツイート用に真っ先に提供、他の選手とのツーショット、売店でのチェキ撮影などなど…

全く健全という役割ではないですが、自分の実力を買ってもらえているのを実感すると共に、プレミアな写真を撮らせてもらえる役得。
選手との信頼関係を築く過程込みで、やりがいのあることかと思います。

さあ、あなたもカメラを買って新たな扉を開きましょう!

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たかはしあさぎ
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