ある、梅雨の日|役者ポートレートVol.67
文章が書けなくなったゆえに投稿するタイミングを逃し続けた役者ポートレートでございます。
実はひっそり「役者」の文字をHNから下ろしていたりと変化もあったりするのですが、ここはシリーズということもあり続投でいきますわよ。
今回は いそのさやか さんと某渓谷へ。
雨でしっとりとした空気と、いそのさんの存在感を。。。
じめっとしたある日
ぬかるみを避けつつ
静かな草木の間をいきます
渓谷を抜けて川岸へ
まだ水が冷たい
散りゆくものもあって
これからの楽しみもあって
あるがままを喜ぶ
2023年中ごろに、あんみつトーストさん4名を撮らせていただいたご縁から。
この撮影の際にビビッと来るものがありまして。
いそのさんの被写体としての振る舞いが、私の作風とマッチするのではという手ごたえのようなものを感じていました。
私の作風、あってないようなものなのですけども。
ことブロマイドを撮るのであれば。
カメラを意識して、その先にいるであろう購入者さんに向けてポージングや表情つくりをします。
もしくは演劇のキャラクター像を出せるよう、演者とフォトグラファーとで探り探りしてみたり。
一方でポートレートは毛色が違います。
鑑賞者の設定がより自由で、むしろ誰が見るか決まっていない。
だからこそ思慮が必要であって。
この時、私個人は”モデルさんが写って幸福であること”、そして”撮影者たる自分の影を感じさせない”ことを最重要としています。
つまるところ、あるがままで、カメラを意識しすぎないモデルさんへのセンサーが内蔵されているわけです。
それが彼女だった、と。
※もちろんカメラを意識した撮影もバッチコイなので👍
結果として、この日の写真は当時出演を控えていた舞台のキャラクター「仙花」の面影を投影するような写真になりました。
どこか掴みどころがなく、神秘的で、天真爛漫でありながら強い。
それは上述の「あるがままで、カメラを意識しすぎない」が自然とできるいそのさんだからこそ、かなと。
ありがてぇありがてぇ…
もっと魅力を引き出せるようになりたい。
今年もUNTITLEDへ出展します。
https://www.untitled-photoexhibition.com
現在展示へ向けて構想を練っております。
錚々たる面々に囲まれての展示なので、小手先の技術や考えでは埋もれてしまうという恐れとの闘いの気分です。
アートに触れて、写真を撮って、人として沢山傷ついた今だからできる表現を目指して。
お時間とっていただける方はぜひご来場ください。
素敵空間でお待ちしております。
それでは。