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自分史上最高の自分を、自分と向き合って作りあげる

こんなツイートがTL上に流れてきました。

「今の自分の写真が好き」という箇所に関して共感したので、カメラアカウントについての記事として1本書いてみます。

実力の向上の道標

実力をつけることに関しての考え方は、前回の記事を参照。

この中で、

目的があり、その手段(=すべきこと=修行)が確立されているのであれば、そこに報酬や効果を期待することは無用なのです。

と書いています。
では、その手段が確かに目的に沿ったものであるという確信は、どのように持てばいいでしょうか。

いきなり結論に入りますが、冒頭の「今の自分の写真が好き」に繋がります。すなわち、「出来栄えや作り込みが、過去と比較して自分好みであるか」が指標として分かりやすい、というのが本稿の主張となります。

「上達」を数値で捉えると

上記のことを踏まえると、何をもって、その実力値を測るのかという疑問が生まれます。

SNSでは有難いことにインプレッションが数値で表されます。Twitterでいえば「いいね」、その他各SNS毎にインプレッションが数値化される仕様が(かつて含め)あります。
この数値が上昇していけば、上達したとみなせるでしょうか。

様々な観点が考えられますが、一面を捉えれば上達の数値と言えるでしょう。
しかし、インプレッションについてはいくつか注意点があります。

①必ずしも作品そのものに対しての評価とは限らない
 →発信している他の情報へのリアクションに付帯するインプレッション
②評価基準が曖昧
③誰かと比べたくなる

①必ずしも作品そのものに対しての評価とは限らない
この記事を読んで頂いているあなたは、SNSの投稿に反応をするとき、どんな基準を持っているでしょうか。

実をいうと、人間が反応を示すか否かにおいて、その人個人における絶対的な判断基準というものは存在しません
首尾一貫している行動は、「何もしない」以外にないのです。

ではインプレッションが多く得られた投稿に関する要因とは何でしょうか。
それは、その作品以外に発信している「情報」、「意見」に同意・賛同する方の増減が考えられます。

効率よく多くのインプレッションを得たい場合、どちらかと言えばインフルエンサーを目指した方が早いのです。
情報をいち早く発信し、過激な意見を言い、賛同者を多く持つ。そうすれば、自分の作品に対する反応もおのずと多くなります。

そう、「インプレッションが多い=いい作品と評価されている」とは限らないのです。

②評価基準が曖昧
これは①の内容と被りますが、多くの反応があった投稿すべてが、自分の納得いく理由からそうなったとは限りません。
特に海外からの反応は時と場合によりきりで、全く意図しないところからのリツイートなどで盛り上がることもあります。

また、よくあることですが「自分の好きな作品≠多くのインプレッションが得られた投稿」となることがあります。
事細かく流れを追っていけば、ルートに関する理由は分かるかもしれないですが、「どの要素が響いたのか」、逆に「なぜ響かないのか」は分からないことの方が多いです。

③誰かと比べたくなる
人間は欲の塊です。「自分はどのくらい凄いのか」を実感したくなります。
「いいねの数が○○で一番多い」ことが自信の指標として成立してしまうのです。

自信を持つことは悪くないのですが、比較対象となる人や投稿は無数にあります。そして上には上がいるのです。

私自身、初めてTwitterで100いいねに到達したときや、自信のある写真が撮れたとき、鼻高々になりました。
しかし周囲の実力者たちは遥か上空を悠々と飛んでいるのが見えます。次の高みがすぐに見えてきて、そして無限に続いているように思えます。

そして何より、①の内容から導かれるのは、「周囲が求めている作品」という領域が存在し、そこから外れると途端に弱くなります。
自分が普段行かない領域だったり、他人の得意分野に入っていけば、実力とは無関係に評価が受けにくい環境があるのです。

「自分史上最高の自分」という指標

数値で実力を見るのは、100%良いものではなさそうです。では、自分の上達を自覚したり、自分のやっている施策の確度を知る術は有るでしょうか。

ここで冒頭の投稿に戻ります。

これまで培ってきたものが、良いのか悪いのか。
それは、今の自分の感覚で「好きだ」と思えるか否か、が一番手っ取り早く、なかなかブレない基準と言えます。

そして、自分の日々の試作が実を結んでいるかは、自分が見て好きな作品になっていくのが実感できれば、それは正しい施策として自信を持っていい、と考えます。
すると、「やってて楽しい」「やってて面白い」「誰かの真似」といった自分なりの工夫すべてが、正しい施策とできます。

楽しむことは、上達へのターボエンジンです。

この考えを突き詰めて、一言にまとめると

自分史上最高の自分を、自分と向き合って作り上げる

とできます。

自分史上最高の自分は、日々更新されるのです。
繰り返しなりますが、「自分がやってて楽しいか」、「自分が見て好きか」という自分目線の自分評価を健全に行うと良いでしょう。

そして「自分のスキ」に届いているか、見直してみるのも良いかもしれません。

蛇足

冒頭のツイート主、さかやきさんに記事を引用していただきました。
安定の文章力と考察力で、読むと非常に考えさせられる良記事ですので是非。

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たかはしあさぎ
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