「風景に人物を足す」というポートレートの考え方|物語のあるポートレート
どうも、プロレスとか役者さんポートレートを撮っているたかはしです。
今回は まと。 さん主催の「4マスのひらめき」の参加記事です。
以前、ポートレートでのスタンスをまとめた記事をかきまして。
そのスタンスと絡めて
「場所 × 足す」 ⇒ 風景 、人物を足す
=物語のあるポートレート
という題材で書いてきたいと思います。
カメラは自由に撮っていい
カメラで何かを撮るとき、そのジャンルって考えますでしょうか。
おそらくスマホで撮影するときは、人・料理・風景くらいの違いはあるのかな~と思います。
ですが、ひとたび写真の世界へ入ると、そのジャンル分けというのはかなり細分化されます。
人なら「ポートレート」「コスプレ」「ファッション」etc…
料理でも「物撮り」「テーブルフォト」etc…
風景は「ネイチャー」「スナップ」「シティースケープ」etc…
なので、プロの方やSNSで第一線級の活躍をされている方は、大抵どれかに絞って活躍されています。
いわゆる「統一感のあるSNS運用法」みたいなやつです。
ですが私は色々撮りたいアマチュアです。
主軸はポートレートとプロレス。
でもスナップもネイチャーも撮りたい欲がありよりのありけり。
むしろ各ジャンルを自由にミックスしてしまっても良いのではないかと思っています。
特に「人」は、どれと合わせても作品として成立するのでは。
そんな仮説を立てていました。
風景とポートレートのミックス
話しは飛びまして。
なかなかに独り身の時期がありまして、よく1人で旅をしています。
各地で素敵な景色と出会ってきました。
他にも温泉などのレジャー施設、食事やお菓子も。
1人でもお構いなしで色んなお店に入るので、それなりに楽しいスポットを知っているつもりです。
たかはしに電流走る(古谷徹ヴォイス)。
そう思った私は具現化に動きます。
風景(場所)の中に人物を配置する(足す)ことで、自然と調和しつつ違和感を出せるようなポートレートって撮れないかな、と。
あくまでロケーションが先にあって、そこに人物を配置することを考える。
そのロケーションでの登場人物として役者さんを撮る。
そうすることで物語を考察する余白が生まれて、すぐに消費されるだけじゃない写真が作れると思っています。
考える余白を作れる写真を目指すにあたって、人物の有無にかかわらず表現の実験を繰り返しています。
余談:形無しのポートレート
上述しつつ。
私にはポートレート撮影の基礎がありません。
本や、ネット上の記事・動画を参考に試行錯誤をしたのみで、誰かに師事を受けていませんし教室にも行ったことがありません。
日本におけるポートレートの基礎って、
・望遠のレンズで顔をスッキリさせる
・背景をぼかして人物を際立たせる
がスタンダードだと思っています。
その基礎を学ばずに外して撮っているのは、基礎ができていないのに型破りなこと、つまり型がないので”形無し”だと。
つまり私のやっていることは「形無しのポートレート」です。
ですがスタンダードなポートレートは、どうしてもモデルさんのルックスやポージングによって評価が変わってくる恐れがあるなと。
カメラコンテストの講評を見ても「モデルが良い表情をしている」という文言が見られますし、なんか「男性が撮って男性が見る」という性に縛られた表現だなと感じていました。
アンチテーゼ的に言われる「女性が撮る女性のポートレート」も同様に縛られているなと。
あとは機材のマネーゲームに陥りがちです。
だもんで、そもそも基礎自体に乗っかる必要性を感じられなくて。
だったら自分で実験繰り返して基礎から作り上げてみようと。
・標準、広角レンズで顔のゆがみを恐れず
・背景までピント合わせて背景と調和させる
・笑っていない、顔がハッキリ写っていないように
なんてことやってみて、モデルさんと楽しんでます。
でも全く指針がないわけではなくて。
自分なりに好きな写真を撮っている方を参考にしながら、自分でもできそうな手法を真似して撮影しています。
いつか賛同者が表れてくれたら嬉しいなと思いながら。
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