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Dear
6/18 AM11:07 祖母が亡くなった。
死因は大動脈乖離。88歳だった。
狭心症を患っていた祖母は6/15の夜、突然息苦しさと腰の痛みを訴え自ら119番通報を行った。ニトロを2度摂取しても治らない痛み、さぞ苦痛だっただろう。その後緊急入院し6/16には親族が病院に集った。祖母は痛み止めを含め様々な点滴に繋がれていた様だが、産まれは信州、流石大和撫子である。凛とした背筋とシャキッとした発言で、見舞いに訪れた親族に丁寧にお辞儀をし、「申し訳ない」と誤った。その後母からこんなLINEが来た。
「今のところ、おばあちゃんの体調は安定してる。心配してくれてありがとう」
暫くは安心できるなと思い眠りにつき、その翌日、「おばあちゃんが亡くなりました」
のメッセージを受けた。
仕事中の連絡だった。レジの下にうずくまり泣いた。
大好きなおばあちゃんが亡くなった
祖母は幼い頃から私を愛してくれていた。
帰省した際、皺だらけの掌で頭を愛でてくれた。
その愛に応え、私も祖母を愛している。
この若々しい手で、皺だらけの貴女を撫でたかった。
【大好きなおばあちゃんが亡くなった】
親族が長野に集合する中、私は長野の祖母に逢いに行くことができなかった。
だから私は手紙を書いた。
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手紙は棺に入れた。祖母の火葬も終わり、手紙と骨は灰になって壺の中にある。
私の想いは、祖母の骨粉と共に壺で眠り続ける。
“人は必要な時に必要な人と出逢う”
おばあちゃん、僕に出逢ってくれてありがとう
僕の忘れてた愛を思い返させてくれて有難う
幼さでパンを作って
大人びてジャムを塗ろう
いつかまた机を囲んで懐かしい話をしよう
ここに記す貴女へ
私は貴女を永遠に愛し続けます。
2024.06.29