母、旭川へ来たる
母が2泊3日で旭川に来た。
5月19日(文学フリマ東京36に行く前)、茨城の実家に寄った時に「遊びに来い」と言っていたのだが、7月と8月は仕事の他にもいろいろとやることがあり、気が付けば9月になってしまった。
母を呼んだ理由は、おそらく私はあと2、3年でつくばに帰るので、その前に私がどんなところに住んでいるのかを見せようと思ったからだ。
実は両親とは長い間、確執があった。「時間が解決してくれる」というのは、まぁ本当だろう。母とはもう何ともないが、いまだに父との間の溝は埋まらない。いや、もう溝を埋める気もないし、面倒なのでこのままでいいと思っている。東京にいる兄に対しては、良くも悪くも、もう何の感情もない。会いたいとも、会いたくないとも思わない。
現実はドラマのようにはいかない。
9時25分、JALは定刻通りに旭川空港に着いた。母は「座席が広くて快適だった」と喜んでいた。そりゃそうだ。わざわざ「クラスJ」を取ったんだから。
まずは美瑛。
旭川空港から美瑛は近いので案内しやすい。
天気予報は曇りだったが、ギリギリ晴れてくれたようだ。
北西の丘展望台の横にある小さな売店で焼きとうもろこしを食べた。とうもろこしなんて食べたの、いつ以来か分からない。
途中、韓国の人達が来て、店員さん達は韓国語で対応していた。さすがに慣れているようだ。
美瑛の名所の1つ、セブンスターの木。
1976年にタバコのセブンスターのパッケージに掲載されたことで有名になった。
もう観光のピークは過ぎたので、人が少なくて快適だった。2週間前に来た時は、観光バスが2台もいて、とても観光できるような雰囲気ではなかった。
ケンとメリーの木。
こちらも美瑛の名所。1972年に日産のスカイラインのCMに登場したことで有名になった。美瑛の丘陵地帯に立つ、美瑛を代表する風景の1つ。
四季彩の丘。
やはりここは外せない。旭川、富良野近辺の名所中の名所である。
思いっきり逆行になってしもた…。
ラベンダーの見頃は7月中旬から下旬なので、今はない。
花の種類はよく分からないが、確か「ペチュニア」とか書いてあった。
(どれがどれだか分からない)
アルパカ牧場。
あるのは知っていたが、来るのは初めて。
アルパカは本来、南米の涼しい場所にいる生き物なので、暑さに弱い。スタッフが定期的に水浴びさせて体を冷やしているとのこと。この日の旭川の気温は30℃を超えた。アルパカも辛かろう。
次は旭山動物園。実は来るのは初めて。無料駐車場があり、入場料は大人1人1000円なので、かなり良心的でおすすめ。
ペンギン館より。
ペンギンが悠々と泳ぐ姿はユーモラスで、ずっと見ていられた。
ホッキョクグマ。
想像していたよりも動きが早く、上手く撮れなかった。さすがに大きくて迫力がある。
エゾヒグマ。(屋内にて)
暑さでちょっとバテ気味かな?
さすがに夏休みは終わったので、ほとんど人はいない。ゆっくり見られて、むしろいい。さすがに有名な動物園だけあって、なかなか面白かった。
夜、母は「特に食べたいものはない」と言うので、「大戸屋」に連れて行った。まぁ、ゆっくりできれば、お店なんてどこでもいいのだ。
2日目は雨が降り、強風で層雲峡のロープウェイが運航中止になってしまった。イオンに行ったり、スシローに行ったり、その辺をウロウロして時間をやり過ごす。
2日間、母を旭川で有数の高級ホテルに泊めた。かなり高かったが、母が喜んでいたので、それでいい。こんな時に金の出し惜しみはしない。
私は「友達のところに泊まる」と言って、安いビジネスホテルに泊まった。気を遣わせるのが面倒だから。
朝食バイキングはお金を払えば宿泊者以外でも利用できるので、8時に行って母と一緒に食べた。とにかく、すんごく豪華で驚いた。(写真撮り忘れた)
3日目は晴れた。
旭川空港でラーメンでも食べようと思ったら、「朝食バイキングで食べ過ぎたからいい」と。
時間があったので、展望デッキで母と話しながらフライトの時間を待つ。
「お世話になりました」
「お粗末様でした。何のお構いもできませんで」
なんだ、こ会話は…。
旭川13:15発、羽田15:05着のJAL。
母は茨城へと帰って行った。
母も随分歳を取った。よたよたと歩く母の姿を見ていると、いろいろと心配になる。
北海道に来て7年、いよいよ帰る時が来たなって思う。
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