Vol.6:注文住宅に向いている人/「住の教科書」黒no+e 賃貸VS持ち家編 第一章:賃貸?持ち家?どっちがいいの?
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黒のno+eは、雑記、独自の考え方を展開する、自由な【住の教科書】
今後の記事の予定や構成は下記をご確認ください。
戸建てといっても、建売や中古戸建と違って注文住宅は考え方が全くの別物なんです。
最近の建売住宅はかなり性能も上がって、家の性能を示す数値だけでみたらそこまで違いはありません。
ですが、注文住宅というのは様々なハウスメーカーや工務店の想いが詰まった住宅になります。
その想いというのは一言で言っても色々です。
売りやすいようにコスパ良く性能の数字を高めた住宅
健康的な暮らしを実現できるような住宅
絶対災害に負けない住宅
とにかくデザイン重視の住宅
本当にたくさんあります。
では、注文住宅に向いている人というのはどんな人なのか?
一緒に考えていきましょう。
●注文住宅の特徴とは?
注文住宅の特徴って、一つ一つ違うから注文住宅なのでは?と思う人はいじわるです。
そうではなく、今までと同じように広い意味で見た場合注文住宅ってどんなことが特徴になるのか?を考えていきましょう。
注文住宅のメリット
①好きなエリア・土地で建築することができる
注文住宅では土地を探したり、今住んでる土地だったり相続でもらった土地に建築することが可能です。
建売住宅だと基本的に売主(販売元)がここなら売れる!!
というところに土地を買って販売しているので立地はよかったりしますが、建売や売建ならではの間取りに制限があったり、建設を担当する工務店が決まっていることもあります。
注文住宅ではどれだけ田舎だろうと、リゾート地だろうと好きなところに建築することができます。
②大体自由な間取り・自由なデザインで建築することができる
注文住宅と聞くと、これが醍醐味だよねと思う方が多いかもしれません。
ですが、一から打合せして考えていくとなると難しいものがあります。
そこで、自分ではなかなか思いつかないし、値段の調整の為にセミオーダー住宅などで多少制限がありつつも、組み合わせて好きな間取りを実現したり、自由なデザインを叶えるという方法もあります。
また、専属の設計士がつくなら設計士に希望を聞き出してもらって設計士してもらうのも一つですね。
③好きな設備を導入することができる
制限があるメーカーさんも存在しますが、基本的にどこの建材メーカーでも好きな水回り設備を導入できたり、発電設備や蓄電設備も導入することができます。
ただし、もちろん価値相応のコストがかかります。
④こだわる部分とそうでない部分を調整し費用を調整できる
注文住宅では限りある予算の中で、自分がこだわりたいことを優先して実現する為、不要だなと思った部分をコスト削減していくことも可能です。
例えば、メーカーによっては減額にはなりませんが「室内扉」や「クローゼット扉」なども、一枚あたり10000円~30000円などの費用が掛かっています。
それらを取り外して、後で安いロールスクリーンを取付するなどもコスト削減の一つですよね。
⑤オンリーワンの特別感を感じられる
注文住宅は他の住宅購入よりも、「ねんがんのマイホームをてにいれた!」という気持ちにさせられると思います。
あまりの嬉しさに涙を流すことも。
建売とかマンションの販売では見たことないです。
注文住宅のデメリット
①初期費用(イニシャルコスト)が高くなりがち
打合せをしていると、あれこれとやりたいことに際限がなくなってくることが非常に多いです。なので、考えているよりもオプション予算が増えてしまうこともあります。
また、建売などと違って「人件費」や「手間賃」が含まれているので、注文住宅で建てたものの方が、建売で同じ性能・同じ設備・同じ間取りの住宅が存在したとしても高くなることは間違いありません。
②入居するまで少し時間が掛かる
土地がある状態からでも、間取りやコーディネーターとの打合せの時間。
建築の許可をもらう為の申請期間などがあることから、契約して8カ月後ぐらいまで入居するのは難しい。
③リセール・リユースしにくい住宅になりやすい
オンリーワンの住宅を建てている場合。その住宅はあなたの家族に合った住宅なだけで、他の家族には合わない住宅の可能性があります。
特に間取りに関しては特殊な間取りにすればするほど、売るのが難しくなるし、賃貸として貸し出すことも難しくなります。
④完成形をイメージしにくい
打合せの方法によるんですが、完成した住宅がどんな雰囲気になるのか?
を打合せ中にイメージするのは難しいです。
3Dパースを見ながらの打合せや、内部を手書きで表現してくれるような設計やコーディネーターとならズレは生じにくいですが、なければ非常に難しいと思います。
⑤総額の費用がイメージしにくい
これも進め方によるのですが、最終的に総額いくらになるの?というのがわかりにくい買い物です。
赤no+eで将来的に詳しく記事にしていこうと思いますが、一般人からすると結局総額いくらかかるの?という不安の元進めてしまうことが多いです。
⑥関わる人次第で後悔するケースもある
担当する営業・設計・コーディネーター・現場監督・大工・その他工事業者などなど、たくさんの人が関わって注文住宅というのは進みます。
その中でも営業・設計・コーディネーターは様々なレベルの違いや相性というものが存在するでしょう。
万人誰でも満足に導けるような人はいないと思っています。
特に営業は「これから結婚する相手」だと思って慎重に選ぶべきです。
余談:注文住宅の性能の違いについて
現在日本の法律では断熱性能等級だったり、耐震等級だったりと様々な性能を示す等級というものが存在します。
また、Ua値だったりC値と呼ばれるような断熱や気密を数値化。
長期優良住宅や認定低炭素住宅、ZEHと呼ばれる住宅の性能表示などなど省エネ性の証明が可能などあります。
ですが、ぶっちゃけこの数字を良くしたり、耐震等級などを最高等級の3等級にしたり、長期優良住宅などの性能表示を取得したりすることは「どこのメーカーや工務店であっても可能」です。
やろうと思えば、外壁や屋根をメンテナンスフリー(設備系は除く)にすることや、制震技術を取り入れたりすることも「どこのメーカーや工務店であっても可能」です。
今の住宅業界は大手ハウスメーカーの自社工場製品ですら、一般的なYKKAPやLIXIL、三協アルミやTOTOなどの建材メーカーの商品を、少し規格を変えて自社オリジナル製品をうたっていたり、中小企業や工務店が建築している住宅に関しては、同じ建材メーカーの同じ商品を採用して建築しているなど、住宅そのものに性能の違いというのが見出しにくくなってきています。
注文住宅の性能の違いなんて、あってないようなものになりつつある。
知識さえあれば、どこでもどんな性能の住宅でも叶えられます。
注文住宅を購入するとして、最も大事にしてほしい本質的なところは「住む物」であるということ。
数字上や証明書上は違いはないものの、家の建て方によっては寿命や快適性や経済性、安全性やレジリエンス性に大きな違いがあったりします。
「暮らし方」そこに重点を置いて注文住宅は特に意識するべきです。
特徴を捉えて見えてきたこと
注文住宅を建てるということは、本当に一世一代の大きなプロジェクトです。ほとんどの人にとっては一生に一度の経験かもしれません。
めちゃくちゃ慎重になる人もいれば、夢見て勢いで購入する人もいます。
自由度が高い反面コストはかかる。だけど、知識さえあればデメリットも補っていくこともできる。
それが注文住宅というものかなと思います。
●注文住宅の購入に向いている人
別に気にせず好きに建てれば良い。と思っている反面。
間違ったら間違いなく後悔するとも考えています。
なので、よく自分と向き合って本当に注文住宅って建てても大丈夫なのか考えて欲しいと切に願います。
では、注文住宅の購入に向いている人とはどんな人でしょうか?
①自分だけのマイホームを夢見ている人
ただマイホームを手に入れるではなく、自分だけのマイホームを手に入れることを夢見ている人です。
考えなしに買うのは違うと思いますが、自分だけのマイホームを手に入れることで心を満足させることができると思ったからです。
また、夢にまで見ているマイホームなのであれば、それに向かって慎重になり、キチンと計画性を持った購入ができると考えます。
②自分で調査や分析を行える人
営業マンや他の人の意見を100%信じるのではなく、キチンと自分で一つ一つ調査や分析を行える人は、注文住宅を建てても失敗することはないでしょう。
というのも、人はミスしたり勘違いするものです。
どれだけ知識があっても、どれだけ専門分野に長けていても何かキッカケ一つで間違いだって起こす可能性があります。
なので、他人100%で頼るのではなく二人三脚で一緒になって担当者と家づくりをするぐらいの気持ちで進めましょう。
③建築知識が豊富な人
前回のVol.5でも同じく建築知識が豊富な人は向いていると考えていいでしょう。
それこそ、大手ハウスメーカーではなく力のある地元の工務店と一緒に、一つ一つ好きなように家づくりをしても良いかもしれません。
私の夢も自分だけのマイホームを建てることです。
そのための資産を貯めてますが、自分が理想とする住宅を手に入れる為に日々勉強を続けています。
④地域ごとで一定水準の所得や資産力がある人
注文住宅って費用が高くつきやすいです。
ですが、土地って地域ごとで相場が違うので、建てる地域によっては建売よりも遥かに注文住宅の方が得だし安心できる家づくりになるケースがあります。
日本全国で物価はそこまで違いはありませんが、地価は大きく異なります。
住むエリアによって住む家を選ぶようにしましょう。
〇まとめ
注文住宅なんて夢のまた夢で叶えられない!!って思っている方もいるかもしれませんが、案外建売を購入するよりも圧倒的に買いやすく、安全性や快適性が向上するケースもあります。
間取りやデザイン、性能、設備など全てにおいて自由に決められる反面、費用もピンからキリまで自分で決めていかないといけません。
多少の努力なくして自分だけのマイホームを取得することはできないと思ってください。
私の「住の教科書」では、住宅購入編という記事も作成しております。
よろしければ参考にしてください。
本日は以上です。
参考になりましたか?
次回は
「黒no+e 第一章:賃貸?持ち家?どっちがいいの?」
Vol.7:生活の質「QOL」向上させる「住」の考え方
に続きます!
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