Taro

日本国内の大学、大学院を卒業後、都内の建築設計事務所での勤務を経て、ニューヨークの建築…

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日本国内の大学、大学院を卒業後、都内の建築設計事務所での勤務を経て、ニューヨークの建築設計事務所にて現地採用で勤務。 建築に携わる方で海外就職に興味のある人の役に立てばと思い、体験談を残していこうと思います。

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建築設計海外転職記 #0 : はじめに

0-1. はじめに ニューヨークで建築設計を仕事にして生活している日本人です。  動機は何であれ、「外国で働いてみたい」日本で生まれ育った方の中には、一度はそう漠然と考えたことがある人も多いのではないでしょうか。私自身、幼い頃から洋楽や洋画をきっかけに漠然と憧れがありつつ、想像していなかった形で転職で渡米することとなりました。建築設計であれば、海外留学の延長で就職、あるいはゼネコンの海外駐在で滞在するというキャリアはよく聞きますが、日本から転職で外国へ、というのは中々珍しい

    • アメリカの設計事務所で働く#1

       最後に投稿してからかなり時間が経ってしまいました。ニューヨークで働き初めてから時間も経ち、日本での勤務との違いも実感することが多くなってきたので、日々感じることについて今後書いていこうと思います。(あくまで今の職場においての所感なので、他社では違うこともあると思います。ご了承ください。) 転職のサイクルが早い  まずはこれに尽きると思います。周りを見ていても、2-3年くらい、もしくはもっと短いサイクルで転職してる人が多いように思います。私は前職で新卒から7年半くらい勤務

      • 建築設計海外転職記-番外編 : 引越しのプロセス

         年末年始の休暇も終わり、仕事が始まりました。当然こちらはお正月の概念がないので、日本のクリスマス-お正月の突然の切り替えもなく、クリスマス後もクリスマスソングが流れていたりする状態でした。年末年始休みの延長で有給休暇をとっている人も周りには多かったのですが、ようやく人が戻ってきた感じです。年越しはタイムズスクエアの様子を伺ったけどもちろん入れず、プロスペクトパークで花火とちょっとしたライブを見て過ごしました。  これまでは建築設計を仕事としている私がどうやって海外で仕事す

        • 建築設計海外転職記 #4 : 今までを振り返って-卒業後編

          前回の記事はこちら↓  アメリカはホリデーシーズン、ということで会社でもホリデーパーティーが開かれたりしました。このパーティー文化には中々慣れないものです。うるさくてほとんどまともに会話できないのに、何が楽しいのだろうと。きっとそのうちわかる時が来るのでしょう。サンクスギビングとクリスマスに挟まれた12月頭から後半は、不思議なふわふわとした雰囲気で仕事が進みます。同じチームの同僚(カルフォルニア出身)的にもこのホリデーの間隔は近すぎるのではという話でした。そう思うと、日本は

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        建築設計海外転職記 #0 : はじめに

          建築設計海外転職記 #3 : 今までを振り返って-学生時代編

          前回の記事はこちら↓  週2回くらい更新しようと思っていたのですが、中々できずにいました。ニューヨークは寒いです。とても寒いです。これより寒くなるという現実に向き合えずにいます。さて、今回は今までのキャリアを振り返ってみる内容にしてみます。 3-1. 経験しておいてよかったと思うこと まだ日本を離れて数ヶ月ですので、アメリカなんで来なければよかった、と後々思うこともなきにしも非ですが、今のところは「新しいことにチャレンジしてよかったな」と思う毎日です。そんな中、建築を学

          建築設計海外転職記 #3 : 今までを振り返って-学生時代編

          建築設計海外転職記 #2 : 応募、面接へ

          2-1. 提出書類 アプライしたい会社が見つかれば、あとは書類を送付するのみです。基本はCV(履歴書)、Cover letter(応募の動機など)、ポートフォリオ、そして推薦状があれば添付して送る形です。Cover letterはweb上のフォームで送る形であったり、そのままpdfで送る形であったり、事務所によりまちまちなようです。推薦状は日本だとあまり馴染みがないと思いますが、欧米だと入試や就職で一般的なようです。わたしは海外インターン終了の際にもらったものがありましたが

          建築設計海外転職記 #2 : 応募、面接へ

          建築設計海外転職記 #1 : 仕事を探す

          前回の記事はこちら↓ 1-1. キャリアを設計すること 中途採用ということばは、とてもネガティブな印象で苦手です。  日本においても、終身雇用が前提となって就職先を探す時代はすでに終わりを迎えているように思いますが、職場を変えながらキャリアのステップアップをしていく、というスタイルは、欧米圏では建築業界を含め一般的だそうです。給料を一気に上げるのは転職が一番手っ取り早い、とも聞きます。逆にいうと、転職するのは更によい待遇を求めるという前提条件があるとも言えます。  日本国内

          建築設計海外転職記 #1 : 仕事を探す