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入院中「現在進行形の思い」〜第6日目: アウトプットできない?それなら、このリハビリ。
(写真は顔面神経麻痺リハビリテーションのガイド:2022年1月26日撮影)
健(たけし)です。
顔面神経麻痺(ベル麻痺)のステロイド治療で入院しています。
「たけし」という一人のおじさんとして退院するまで、「現在進行形の思い」を書いています。
いよいよ明日退院ですので、明日、明後日でこのシリーズ「現在進行形の思い」も終わりになるかと思います。
ホテル隔離の「現在進行形の学び」と合わせて「現在進行形」のマガジンにまとめておこうかと思っていますが、どうでしょう。
ご意見があればコメント欄にお知らせ下さい。その他の要望やらお励ましございましたらお願いします。
顔面のリハビリテーション
入院2日目、発症してから3日目にリハビリテーション(リハビリ)が始まりました。
病室のベッドに横たわったまま、理学療法士の方に顔面をマッサージしてもらいます。それが気持ちよくて寝落ちしてしまいます。
その顔面マッサージが、フェイシャルエステそのもののように感じられたので(理学療法士には違いますよ!と言われそうですが)書いたのがこちら↓
理学療法士のリハビリに加えて、自分での1日3回、各部位2分間で30分くらい自分でしています。
良くなることがすぐに実感できるリハビリです。
顔の末梢神経がダメージを受けて、顔の筋肉を動かすことができなくなって、動かない筋肉が凝り固まってしまうのです。
それを優しく、いや触れてと言った方が良いくらいの弱い力でほぐします。
そうするとこわばっていた筋肉が、みるみるうちに柔らかくなっていくのです。
現在、私の病状は快方に向かってはいるとはいえ、まだ左半分の顔は無表情で口角も垂れており、目も充分に閉じることができないことがあります。
ですので、毎日くり返すリハビリの度に、硬直してしまっている筋肉を緩めるということをしています。
神経の問題
ベル麻痺では、既に体内にあったウィルスが何らかのきっかけで再活性化して、顔面末梢神経にダメージを与えるために、顔の筋肉が動かなくなってしまいます。
筋肉がおかしくなってしまったのではなく、筋肉を動かす神経の問題なのです。
加えて味覚障害を起こしたり、耳の後ろが痛くなったり、聴覚に異常をきたすこともあるようです。
私の場合、幸い目と口の開閉ができない、左側の顔の筋肉を動かすことができないという症状のみでした。
そして、顔の筋肉「表情筋」を動かして、まさしく表情を作るための末梢神経が障害を起こしてしまっているわけです。
表情を作ることができませんので、顔を使って「表現する」ことができないのです。
肯定的か否定的かは別としても、顔は「表現する」ための道具の宝庫なのです。
まゆをひそめる
鼻息が荒い
一目置く
耳が痛い
開いた口が塞がらない などなど。
顔面末梢神経麻痺は、「アウトプット」の障害なのです。
感覚神経
さらに考えてみますと、「アウトプット」だけではなく、「インプット」のための人間の五感の全ても顔面に集中しています。
視覚(目)
聴覚(耳)
嗅覚(鼻)
味覚(口・舌)
触覚(皮膚)
触覚は身体全体に拡がっていますので、顔面だけではありませんが、その他の五感はすべて「顔」の一部なのです。
そして、表情筋を動かす末梢神経(アウトプットの指令)に沿うようにして、感覚神経網も発達しているのです。
音響機器のインプットの線とアウトプットの線が隣り合わせになって張り巡らしていると言っても良いのかも知れません。
顔面マッサージは、このインプットの感覚を刺激してあげる意味もあるのだそうです。
アウトプットが障害を起こしているなら、インプットを優しく刺激するという事なのです。
なるほど
ということで、今日の「現在進行形の思い」はこれです。
何かを伝えようとして(アウトプット)、うまくいかないときは、まず相手を理解する(インプット)ことから始めよう。
noteでうまく書けないときは、まず伝えたいと思っている人やフォローしている人の投稿を優しい気持ちで読んでみましょう。
商品の説明を一生懸命伝えようとしているのに、お客さまに伝わらないときは、お客さまの悩みに優しく耳を傾けましょう。
こんなリハビリが結構効くんですよね。