入院中「現在進行形の思い」〜番外編: 自由とともに増える選択肢をどうするか
(写真は帰宅途中で見かけた低木:2022年1月27日撮影)
健(たけし)です。
顔面神経麻痺(ベル麻痺)のステロイド治療で入院していました。
「たけし」という一人のおじさんとして退院するまで、「現在進行形の思い」を書いてきました。
昨日、退院しましたので、このシリーズ「現在進行形の思い」を終えるつもりでしたが、今回もう一つだけ番外編で書きたいと思います。
自宅に帰る
7日間の入院を終えて自宅に戻りました。
カリフォルニア州から帰国した直後から6日間の「水際対策」でホテル部屋での待機。その待機期間の最終日に発症しましたから、帰宅への道のりは長く感じました。
通院して治療を受けている時間以外は、何の制限も指示もありませんので、飲み薬、入浴、食事、リハビリ、消灯などなど、自分の責任で管理するようになります。
やはり自由にできることは、私にとって心地良いのです。
特にゆっくりと入浴できるのは、とても嬉しいことでした。
食事も自分で考えて食べたいものを食べたいだけ食べることができます。それに、そのタイミングも自分で決めることができます。
自宅に戻ることができて良かったと思いました。
自由度と選択肢
今回の入院への流れがそう思わせているのかもしれませんが、帰宅したときから「自由」というものをどうしても意識してしまいます。
「自由」を満喫しながら、同時に感じたことがあります。
それは、自由度が増すと選択肢が増えてしまうこともあるという、ある意味当たり前のことです。
そして、選択肢が増えることは、数ある選択肢から選びとるために、エネルギーと時間を使わなければならないという一面もあるということです。
注意していないと、選択肢の多さが迷いや混乱さえも招きかねないわけです。
時間とエネルギーには限りがあります。
これにしようか、あれにしようか、いつそれを、どのくらいしようか、などと迷っている間に時間もエネルギーも使ってしまうことさえあります。
自由度が高まることにより、主体性や自主性が増すという効果もありますが、選択肢が増えるままにしてしまうと、実行に移すまでの不必要な遅れを生じさせたり、場合によっては決断がブレたり、できなくなってしまうことさえあるのです。
有効な決断をする
私たちは日々、様々な選択肢に囲まれて生きています。
選択肢が増加すればするほど、決断は相対的に増加します。
私たちは一日平均して約3万5千回もの決断をしているとも言われています。
これだけの決断を寝ている以外の時間を18時間とすれば、平均して2秒に1度決断している換算になります。
決断疲れしても当然です。
疲れてくれば、決断の精度も悪くなって当然でしょう。3万5千回の中で、重要な決断に充分な時間とエネルギーを注ぐためには、どうしたらよいでしょう。
いくつかの事を思っています。
やらないことを決めて選択肢をバッサリと切り捨てる
決断する際のルール決めをして選択に感情を巻き込まない
自分で決めないで他の人に決断してもらう
どれも「予め」考えておく必要があります。
備えあれば憂い無し。朝の10分〜15分。一日の決断戦に突入する前に「予め」準備をしておく必要があります。
予め定めておくわけですからね。「予定」
そんなことを思いながら、自宅で消灯時間は決められていませんが、「予め」決めておいた時間に寝ることといたします。
最後まで、おじさんの「現在進行形の思い」にお付き合い頂きありがとうございました。