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今の自分は、やっぱり、幼い頃の夢と繋がっている?

(写真はスリランカにあるゾウの「孤児院」:2016年1月)

子どもの頃に思い描いていた将来の夢は何だったでしょう?

今、その夢はどのように実現していますか?

子どもの頃の夢を実現することこそが、幸福な人生だとは思いません。

子どもの夢は単なる憧れだから、実現する意味はないとも、思いません。

すでに私は四捨五入で還暦です。

長生きしたとしても、もう折り返し地点を回ったと思っています。

後半(?)終盤(?)を迎えるために、今さらながらに、幼い頃の夢を思い返しながら、今の自分を見つめ直しています。

今回は、幼い頃の夢から現在を見つめ直すことを通して、どのような気付きが与えられるかについて見ていきます。

幼いころの夢

3歳の時の記憶が、自分についての最古の記憶です。

あなたの最古の記憶はいつ頃でしょう。(前世の記憶?)

そんなことで3歳の記憶があるのですが、私はその頃から、ゾウが大好きでした。

動物園に連れて行ってもらうと、「ゾウ」をずーっと見ていたようです。

5歳の時でしょうか、通っていた保育園で大人になったら何になりたいか、夢を絵に描きましょうという時間がありました。

画用紙が配られました。

私は配られた画用紙を「ゾウ」を描こうと横向きにしました。

しかし、「ゾウ」を描いても良いのだろうかと少々のためらいがあり、前後左右のお友達を見ると全員画用紙が縦になっています。

慌てて画用紙の向きを縦に変えました。

しかし、何を書いて良いのか全く分からず、隣の男の子が描いていた「お巡りさん」をマネして描き、事なきを得ました。同時にウソをついたような後味の悪さも憶えています。

その時の夢は「ゾウ」になって、家族を背中に乗せて世界中を歩き回る、と言うものだったのです。

今の自分

あの日の保育園での出来事以来、大きくなったら「ゾウ」になるとは、誰にも言いませんでした。

しかし、大学で「森林生態学」を専攻したのも、

「ゾウ」→「動物園の飼育係」→「自然公園のレンジャー」

と自然に興味を持ち続けた夢が理由でした。

大学在学中に、自分には大自然の中に一人でいる時間の長い仕事、いや、そのような生活ができるわけがないことを知りました。

そして、自分は人に関わる仕事をするべきであることが分かりました。

それから、30年、ふり返って見ると、現在は「対人支援」それも世界の様々なところで、現地のリーダー達のために「人財育成」を行うようになりました。

これまで20カ国以上で4,000人以上の方々との出会いがあり、お一人ひとりが「最高の自分」として成長し続けるために、微力ながらお手伝いをさせていただきました。

夢と現実を繋ぐもの

「ゾウ」は今でも好きです。

「ゾウ」は「ゾウ」でも「アフリカゾウ」が好きです。

まだ、果たせていませんが、20カ国の中にアフリカ大陸の国は入っていません。

そう、野生の「アフリカゾウ」をまだ直接見たことがないのです。

アフリカ大陸で野生の「アフリカゾウ」を見る。これは今でも「夢」になっていますので、幼い夢と現実のつながりがあると言えばあるのです。

しかし、現在を見つめ直して得ることのできる気付きを二つだけ紹介します。

(1)人生の活動範囲

「世界中を歩き回る」これが幼いときの夢の一部です。

その時に日本という国の広ささえ、実感していなかったはずですが、「世界中」という「世界地図」が幼い私の中にイメージされていました。

自分の人生の範囲が、その時から世界中だったのです。

このことは、私が後に国際結婚したことや、海外での研修などを行うときのハードルを下げていたのではないだろうかと今振り返って思います。

(2)社会における自分の貢献

「アフリカゾウ」は群れで行動し、大きな身体で移動しますので、移動経路に「ゾウ道」が出来上がります。この「ゾウ道」は他の動物も利用します。

また、乾期に水のありかを掘り当てるのも「アフリカゾウ」です。他の動物も掘り当てられた水を利用します。

「アフリカゾウ」はサハラ砂漠以南の生態系に重要な役割を果たしていました。

視覚、聴覚、臭覚、触覚などを駆使して、複雑なコミュケーションを取りながら三世代の「ゾウ」が群れで暮らしていることが分かっています。

そんな地上最大の哺乳類「アフリカゾウ」に魅了されています。

私が取り組んで来た「対人支援」の仕事は、自らの「群れ(自社)」の「人財育成」ではなく、生態系(他の組織)の繁栄に役立とうというものです。

そこには「競争」がないわけではありませんが、むしろ「共生」を目指し、そして「共盛(きょうせい)」に向かうことを目指すものです。

何を学び取る事ができるのか

あなたは幼い頃どのような夢を持っていましたか?

双子で全く同じような環境に育ったとしても、不思議なように性格もその歩む人生も同じではありません。

「運命」と呼ぶべきか。「天命」と呼べば良いでしょうか。

それとも「使命(ミッション)」でしょうか。

最近では「パーパス(究極的な目的)」を企業の経営の指針にするところも増えているようです。

どのように呼ぶかは別としても、私たち一人ひとりには、自分にしか生きる事のできない特別な人生があります。

心のどこかに「志」や「指針」や「方向性」をいつももたらしているように齢を重ねる事に感じさせられています。

あなたの夢と現在を思い巡らす時に、その「活動範囲」と「貢献」について、考えてみて頂きたいと思います。

「誰に対して」(活動範囲)
「何をするのか?」(貢献)

ドラッカーは、5つの質問の中でこのように問いかけます。このような思い巡らしは、最初の3つの質問に重なり合う部分があります。

  1. ミッション(使命)は何か?

  2. 顧客は誰か?

  3. 顧客にとっての価値は何か?

  4. 成果は何か?

  5. 計画は何か?


最後までおつきあい頂きありがとうございます。



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