火曜日しばらく雑記帳・2023 CW27:note 雑感
■今年もまた半分が過ぎてしまった。この半年の note といえば、読書があまり進まず、また、「身体論」について思ったところを書こうと思いつつまとめて書くことができず、SFも読まず、日曜哲学愛好家としてかなり活動が鈍ったということは認めざるを得ない。
火曜日の雑記帳も遅れがちで、好きなミュージシャンの個別記事も遅れがちではあったが、毎週、それぞれ一本ずつは投稿できたと思う。火曜日の雑記帳は、火水木金のどこかで、好きなミュージシャンの記事は木金土日のどこかで、と自分である程度は決めている。
note の運営に媚びず、お題やクリエーターフェスなど無関心、ひたすらマイペースで書いていて、写真も自前で共有もせず、マネタイズは興味なく、目次もつけず、「スキのお礼メッセージ」をはじめとするリアクションへの設定もサボったまま、そっけないスタイルを続けている。今後もそのように続けるつもりだ。
しかし、こうして書いていると、意外な昔の記事にスキがつくことが毎週ちょこっちょこっとコンスタントにあったりするのが面白い。じわっとフォロワーさんも増えたようだ。一週あたりの記事の数が減っている割に、以前と比べて週間ビューが悪くないのは、私の記事が面白くなったというよりは、note のインターフェースの変更によるところが大きいと思う。
以前にも書いたが、こうしてコンスタントに記事を書くことでアウトプット
の質が上がっているか、というとそうでもなく、むしろ、仕事でも、日記のように課題検討の進捗を報告するようになってしまい、かえって始末がよくない。
始末がつかないところを助長しているようにも思えるこの雑記帳は意外に受けは悪くないようだ。今年の後半は、このまま週に2本のペースを基本にしつつ、前からやりたかった「以前の記事のメンテ」をしたい。
まだまだこの先、お付き合いいただければ、と思う。
■7月2日は半夏生(はんげしょう)ということで、私は知らなかったのだが、この日に蛸を食べる風習があるらしい。(半夏生にタコを食べる理由は?タコのパワーにあやかろう! | umito.® (maruha-nichiro.co.jp))
私の身近な感覚では関東よりも関西のほうがタコの価格が安いように思う。やはりたこ焼きが日常の関西なので流通量が多いのではないだろうか。とくにモロッコ産あるいはモーリタニア産の価格が安いように感じている。
大阪のたこ焼きはほとんどがモロッコ・モーリタニアからの輸入でまかなわれ、モロッコ・モーリタニア近海のたこを大阪人が食べつくしてしまったために、価格が高騰したと、だいぶん前に聞いたことがあった。本当なのだろうか。
タコには知能があるという。人間とは違った神経システムで作られた知性であり、神秘的だ。そして寿命は短い。
そういえば、兵庫県明石市沖で国内最大級のタコがつれたとあいついでニュースになったのがつい数日前だ。
・2023年7月1日の神戸新聞のニュース、明石焼き1000個・・・にはならずに水族館に寄贈された。
・2023年7月2日のニュース。受け入れ先候補が難色を示し海に返された。
巨大タコの国内最大級を更新か 初挑戦で5.8キロ釣り上げ「うれしかったけど怖かった」水族園で展示?行き先は…|社会|神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)
海の生物は条件さえ整えばいくらでも大きくなるという噂もある。まだまだ記録は更新されていくかもしれない。
季節といえば、ビーツの季節だ。前にも書いたようも思うので繰り返しになるが、ビーツの旬は 6-7月と 11-12月の2度ということだ。
定番のボルシチの他に、オムレツに入れることを思いついた。
ビーツは日曜日にまた一個購入した。さきほどからじっくりと茹でる下処理をしているところだ。来週の雑記帳にもビーツが登場することであろう。
朝の30分で調理する弁当は毎週の形通りだ。ズッキーニが季節に入って来た。
季節は巡る。
■先週ひっかかった音楽を少し
1.なんといっても、Roni Kaspi ロニ・カスピ。個別の記事をすでに書いたのでそちらをどうぞ。
2.スペインのアルバ・アルメンゴウのシングルがリリースされた。
すでにリリースされたアルバムの中の一曲だ。ビデオクリップがなかなかいい感じだ。
アルバムも出たことだし、愛する気持ちがますます深まってきたので、近いうちにこの人の個別の記事も書きたいと思う。
3.トルコ・オランダの混成グループ「アルティン・グン」。最近も新しいアルバムもリリースされ、精力的に活動している。エレクトリック・ブズーキとシンセ、女性ボーカル、オリエント風、エレクトリックなサイケな感じがいい。
4.先日、車の運転中に、エフエム京都 α station か FM COCOLO かどちらかだったと思うが、カントリーのシンガーソングライター・Luke Combs (ルーク・コムズ)がトレイシー・チャップマンの "Fast Car" をカバーしてカントリーのチャートで大ヒットしているというニュースが流れてきて、懐かしく聴いていた。
トレーシー・チャップマンといえば、アコースティックギターの弾き語りで、社会問題を主題にしたメッセージ性の強い歌詞を歌い、一世を風靡した。自身の名前を冠した1988年のデビューアルバムは、太く迫力ある素晴らしい声で、当時よく聴いた。
このアルバムの2曲目が今ヒットしている "Fast Car" だ。このアルバムは他にもいい曲がつまっている。これまで8枚ほどのアルバムしかリリースしていないし、2008年以降はリリースされていない。だから、以来、あまり聴いていなかった。
改めて聴いてみるとやはり、いい。寡作なのもわからないでもない。真剣なメッセージを歌にしたら、毎年毎年10曲かそこらを作るのは難しいだろう。本当に真剣に言いたいことだけを歌にしたらそんなにたくさんの作品ができないに違いない。
トレイシー・チャップマンの好きな演奏はいくらかあるが、ボブ・ディランの30周年記念コンサートでの「時代は変る」"Times They're Changing"が好きなので貼っておこう。
ボブ・ディラン本人の「時代は変る」の演奏はオリジナルもいいし、アレンジが時々でガラっと変わる時代時代のライブもいい。その中でも私が好きなのは、1978年の武道館のライブだ。
”Rolling Thunder Review”のあと、ゴスペル時代に入る"Slow Train Coming"の前、"Street Legal"のバンドの編成を基本として、女性コーラスと管楽器の音が華やかさを添えた少しルーズでカラッとした開放的な音作り、その上にのる伸び伸びとしたディランの歌声・歌いっぷりがいい。このアルバムも大変に好きでよく聴く。
オープニングの Mr. Tambourin Man も素晴らしい演奏だし、Disk 2 の "Blowin' in the Wind" (風に吹かれて)は、この曲で一番好きな演奏だ。そして10曲目の "Forever Young" もいい。
5.フランスのギタリスト、アントワーヌ・ボワイエと、ハンガリーの "Crazy Guy" Zsigmond Gerlóczy (ズィグモンド・ガロージ)の共演のシングルがリリースされた。
なかなか不思議な曲だ。これも先行シングルが何枚か出てからアルバムがリリース、というパターンだろう。今年のイチオシになりそうな雰囲気だ。楽しみにしている。
6.シタール奏者、アヌーシュカ・シャンカールの新しいシングル "Stolen Moments"
去年のシングル、In Her Name" の激しい曲とは一転、呟くような内省的な曲に仕上がっている。
■この土日は、京都の自宅に帰っていた。3年以上前と同等のペースで、2週間に1度週末に帰るのを基本としている。
行きと帰りの新幹線は2時間弱だ(*1)。その新幹線の車中では Laptop を開いて仕事をしたり、note の記事を書いたり、SNSへの投稿など、そんなことをしながら、ビールを飲みワインを飲みとしているうちに、あっという間に過ぎてしまうのが常だった。
最近、それが億劫になってきたのは、老眼がこの半年、一年で、ぐんぐん進んだからだ。
近眼で乱視でガチャ目で老眼が入る、となると、ぴったり合うところがない。視力検査は基本的には遠くの比較的大きなものが正面からちゃんと見えるかという検査なので、こちらは問題ない。しかし Laptop のスクリーン上の文字はやっぱりツライ。事務所、会社のオフィス、あるいは自宅では、大型の拡張ディスプレイを接続するので問題はないが、せっかくの小型軽量でパワフルな自慢の Laptop なのに、新幹線などモバイル・ノマド環境で自由がきかないのはあまりに悲しい。
よく考えたら、小さい画面の中での閲覧性を重視し、欲張って見得もはって Display setting は標準よりも縮小、そして Web ブラウザの設定を zoom: 75% に設定していることを思い出した。認めたくはないが仕方がない。100%に設定しなおした。これでいちおう、新幹線内でもほぼ問題なく読み書きができるようになり、今、こうして note の記事を書くことができている。
■単位面積あたりの情報量をいかに多くするか、というのは大事な仕事術のように思われる。とはいえ、かならずしも単位面積内に文字がたくさんあればいいというものでもない。
もう25年ちょい前だっただろうか、トヨタはA4の紙1枚ですべてを表現すると聞いて、よし俺たちもそうしよう、と同僚と工夫した。
「島村さん、フォントサイズを 2pt 小さくして改行幅をひとつ狭く、そして表裏使うことにしましょう。」
「よし!」
・・・いや、そういうことではない。ちゃんと老眼の目でもちゃんと読めて、誰にでも一読して理解できるようにまとまってなければ意味がない。A4の紙1枚にまとめる、というのは、無駄な情報をそぎ落とし、必要な情報のみを過不足なく表現する、ということだ。
つまりは、問題の本質がどこにあるのか、それをいつまでにどうしようとしているのか、それらを他者に過不足なく伝えるにはどうしたらいいのか、考え抜く必要があるのだ。そこが大事なポイントだ。
考え抜く、というのはどういうことだろうか。ものを掴んで離さぬことだ、と小林秀雄は言う。
結局、ちょっと執着と執念と根性が足りないのが、問題なのかもしれない。
■注記
(*1) 早朝6時2分に新横浜始発、のぞみ491号が速達一番らしく、新横浜から1時間50分で京都に着く。ついこの間 2023年3月18日のダイヤ改正で導入されたばかりだ。ダイヤ改正ごとに数分ずつ切り詰めていく。そして一番つまっているときは数分おきに発着する。技術力に裏打ちされた執着と執念と根性があってこそのことだと思う。
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