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火曜日しばらく雑記帳・2023 CW33

人が通常考えているほどには、意識は常に生じているわけではないし、持続しているわけでもないと思うからです。むしろ、意識は特別な条件のもとでだけ、生じて(あるいは高まって)いて、私たちはそれに気づかないだけなのではないでしょうか。というのも、無意識の状態は、当然のことなら「気づかれ」ず、その長さを実感されることもないからです。

下條信輔「<意識>とは何だろうか」p.208

お盆は毎年1週間程度の連休にしていた。前後の土日も含めて10連休というのも常だった。今年はちょいと仕事の都合で勤務はカレンダーどおり、9日の夜の新幹線で京都に帰り、10日は京都からリモートワーク、11日から13日が三連休、そして台風7号が関西直撃するので14日から16日は京都からリモートワークということになった。

娘の一家が9日から13日まで遊びに来ていたので孫娘を中心にペースを乱されバタバタしつつ、仕事のほうも気になってしかたなく、これほど気持ちに余裕のないお盆休みは初めてかもしれない。

連日外食も続き、ラーメン好きの娘婿君の案内で少しヤンチャして二郎系ラーメンを食べに行ったりもして、食べすぎ飲みすぎで疲れ気味、そのうえ、連日、最高気温38度越えの酷暑でもあった。そんなこんなでエアコンを効かせた室内でゴロゴロして過ごしていた。

毎年設定する課題図書も今年はとくに管理せず、愛読書の下條信輔の「<意識>とは何だろうか」を手にとって、ドッグイヤーつけているところをパラパラと開いてはぼんやりと読み返している程度だった。

この本はとても面白いので、是非、読んでほしい一冊だ。

以前にこの本について触れた記事を読み返してみたが、自分にとっては少し面白いアイディアが含まれているし、トップの写真はフィンランドのオウルのバー"Hemingway" で撮った写真だし、私の手書きのノートの写真も解説として悪くないと思うものの、やっぱりポイントがつかみにくい、さっぱりわかりにくい文章だと思った。


しかし、書いてしまったものを直すのは案外難しい。


■そうめんは、日本の夏の食卓では定番だ。シンプルに素麺つゆだけで食べるのもいいが、私はいろいろ具材を載せて食べるのが好きだ。例えば、8月9日の昼食は、チャーシューが余っていたので、冷やし中華風にした。

2023/8/9 昼食 冷やし中華風そうめん

錦糸卵の作り方を4年前に覚えてからというもの、この手のビジュアルはなかなかいい感じに仕上がるようになった。

素麺はカラっと揚がった天ぷらもよく合う。自分で揚げるとお店のようにカラッとはいかないが、まぁまぁ美味しくできる。

2023/8/7 昼食
カボチャ、ズッキーニ、茄子の天ぷら、鶏と玉ねぎのかき揚げ
ちょっと食べすぎか。。

今年はまだ作ってないが以前は、アジの干物の焼いたのをほぐして、キュウリ、オクラ、みょうがと和えてすりごまをふりかけ、素麺つゆをぶっかけにする、そんなのもよく作った。

2015/8/8 素麺

味噌が好きな人は素麺つゆの代わりに味噌を溶いてつゆ多目にぶっかければ冷や汁風となるだろう。

焼き魚にミニトマトとオクラに九条ネギとみょうが、焼き魚に茄子の素揚げとズッキーニとみょうが、昔の写真をひっくり返してみたらそんなのも出てきた。夏の野菜なら大抵は合うはずだ。

2019/7/31 昼食 素麺
2019/8/6 夕食 素麺

ナスやトマトにキュウリやピーマン・唐辛子類といったナス科の野菜やカボチャやズッキーニ、冬瓜、それにオクラやモロヘイヤ、ツルムラサキといったねばねば野菜、そしてみょうが、登場するのは定番の野菜ばかりだが夏はいい。


■先週から耳にひっかかった音楽を少し

1.ジャズ・ファンクといえば、ジョン・スコフィールド。スケアリー・ゴールディングスというグループにジョン・スコが加わったライブ録音のシングルが飛び込んできた。

スケアリー・ゴールディングスというグループは初めて知ったのだが、カバー曲を中心にYouTube でメインで活動するロサンゼルスのグループ、スケアリー・ポケッツに、ジャズピアニスト/キーボーディストのラリー・ゴールディングスが参加してできたという。

なかなかご機嫌な演奏だ。

ジョン・スコフィールドは2021年の "IV" から参加しているらしい。

自身は最近ソロ・アルバムを ECMからリリースしたりしているが、賑やかでグイグイくるラウドな演奏のほうがどちらかというと私の好みだ。


2.キューバのシンガーにしてフルートとパーカッション、La Dame Blanche (Yaite Ramos Rodriguez) のシングル。

南米コロンビアの音楽クンビアやレゲエ、そしてヒップホップもミックスしたエネルギッシュな楽曲で、うねるようなリズムとホーンセクションも賑やかなバンドの演奏が楽しい。


3.西アフリカの小国ギネア=ビサウ出身のエネイダ・マルタの新しいシングル、"Boca D'aluguer"。

明るく力のある歌声とのりのいいリズムに、どこか哀愁や郷愁を感じる、そんな仕上がりで、なかなか聴かせる。


4.日本のギタリスト、Ichika Nito が フィリピンのシンガー・ソングライター、Clara Beninと共演した "Reflection"。おなじみの音色の Ichika のギターはセンスあふれるバッキングと相変わらず縦横無尽のリードも華麗、サックスの音がお洒落に彩る。

この人はいろいろなミュージシャンとの共演でシングルをリリースしているが、先月もドラマーの Luke Holland と共演していて、こちらも好感だ。

Ichikaについてはたびたび言及しているのと、個別で記事も書いている。活動もアルバムではなくシングルやEPのみ、YouTubeでの配信で人気、と現代的で面白い。



■先週末の土曜日12日は京都のいつものコースでジョギング、少しショートカットして 12.7km。朝8時に出走したが既に暑すぎる。

2023/8/12 jogging 京都 宝ヶ池公園から比叡山を望む
2023/8/12 jogging 京都 宝ヶ池・向こう岸に見えるのは国際会議場
2023/8/12 jogging 京都 北山橋東詰め、賀茂川下流方向を望む
2023/8/12 jogging 京都
Y.T.D. 386.8km 計画比: 98.7%
今年の目標は 640km ちょっとビハインドだが、このくらいで夏を乗り切れれば、秋になってリカバーできる。

本当はもう1時間、いやもっといえば2時間早く6時に出走したかったところだが、ちょっと難しかった。

本日 15日は予報どおり台風7号が襲来した。紀伊半島に南から上陸し、早朝から雨と風が強まった。午前中は激しい雨と風、午後からは突風はおさまり、徐々に雨も止んできた。台風は今、すでに日本海に抜けて行ったが、雨は時折激しくなったり収まったりしながら夜が更けていく。一日、仕事をしていて打開策が見えなかった案件も粘っていたら深夜1時すぎになって、なかなか目から鱗のアイディアがヨーロッパから発信されてきた。Chat でしばらく議論。なるほど。

明日の晩は大文字の送り火が予定どおりに行われるだろう。

毎年大文字が過ぎると、それまでの厳しい暑さのなかにすっと風が吹いて涼しくなる気がする。そして、これで夏が終わってしまうというわけではないけれども、夜の空に燃えている大の字とたなびいて流れる煙を見ていると、1年の中での大事な節目を送っていく感慨がある。


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