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火曜日しばらく雑記帳・2024 CW33

8月16日は大文字の送り火、今年も妻と、手を合わせてきた。歩いてすぐの京大の北部キャンパスから大文字をしばし眺め、「法」を眺めながら高原通を上がる、だいたい15分から20分ほど、ちょっと夕涼みの散歩といった感じだ。

2025/8/16 送り火 「法」高原通御影通上がる

20時ちょうどに東側の大文字山の大に火がともり、5分後くらいに「法」「妙」、さらに「舟形」、「左大文字」、「鳥居」とそれぞれ5分ほどあけて順番に、御所から見て反時計回りに火が灯っていく。

20年ほど前は、近所の学生寮が屋上を解放してくれて鳥居以外は全部見ることができた。いくら注意しても言うことを聞かない人も多く安全性を確保できないという理由でそのうち上がれなくなった。その学生寮も取り壊されてしまい、新しく住宅が数軒建って久しい。

行事そのものは特定の宗教や政治や営利団体と関係はなく、由来もはっきりしていないようだ。


毎年、暑い夏も、大文字の送り火が来るとふと涼しい風が吹き始める。季節の移り変わりを感じ、一年また一年と過ぎていくのを改めて意識する。大文字からのぼる煙を見ながら手を合わせて私たちの祖先の霊を送り、少し感傷的になる。


■先々週の木曜日から先週いっぱいはずっと京都の自宅にいた。娘と孫娘がいる間は外食の機会が増えたが、帰ってからは妻とつましく過ごした。

そんなお盆休みの最後の日、8月18日の昼に、パッケージの調理例通りにインスタントラーメンを作って食べるシリーズ、今回は寿がきやの「ひだまり食堂・[豚ガラ]醤油ラーメン」を作った。具材をもっと中心に引き寄せるパワーとエネルギーが欲しかったが、まぁだいたい合格点といっていいであろう。

2024/8/18 昼食
寿がきや「ひだまり食堂・[豚ガラ]醤油ラーメン」

妻は呆れかえっているが、まぁ、これはこの何年かの私の趣味である。すでに内外のインスタントラーメン321種を楽しみ、facebookのアルバムにアップしてまとめてある。

パッケージの調理例通りにインスタントラーメンを作って食べるシリーズ、今回は寿がきやの「ひだまり食堂・[豚ガラ]醤油ラーメン」。 麺は普通の油揚げめん、ちょうどよい太さの縮れた麺で、これぞインスタントラーメンという味わいで美味い。スープは粉...

Posted by Tetsuro Shimamura on Sunday, August 18, 2024


究極のインスタントラーメンを見つけて人にお勧めするとか、ご当地ラーメンを楽しむ、とかそういう目的は一切ない。

インスタントラーメンのパッケージに大きく印刷されている調理例は、実際にそのように作られることは想定されていない。あくまで商品のイメージであり、大きさや色合いなど時に不自然だし、実行不可能と言わざるを得ないものも散見される。写真を加工したくらいならまだしも、多くは実際に作って写真をとったものではなく、CGやイラストである。そして、調理例通りに作る人はほぼいないし、パッケージをデザインしている人は、調理例通りに作る人がほぼいないことを知っている。

そのような「作られることを意図されないもの」として提示され、しかも実際には「作られざるもの」である対象を捉え、敢えて作って「作られてしまったもの」を提示し、「世の中の矛盾と不合理さと理不尽さ」をあぶりだして「考察し評論する」すなわち「努力と妥協と反省」を述べる、という「一期一会」が合言葉の試みなのだ。


誰かがクスっと笑ってくれればそれでいい。


■この連休中にひっかかった音楽といえば、ベッカ・スティーヴンズ。

1.ベッカ・スティーヴンズが、The Secret Trio と組んだアルバムを聴いた。

The Secret Trio は、私は初めて知ったのだが、アルメニア人ウード奏者のアラ・ディンクジアン(Ara Dinkjian)、マケドニア人のクラリネット奏者のイスマイル・ルマノフスキ(Ismail Lumanovski)、トルコ人のカーヌーン奏者タマル・ピナルバシ(Tamer Pina Pınarbaşı)のトリオということだ。YouTube の動画を視聴すれば、それぞれの楽器や演奏の様子を見ることができる。


ベッカ・スティーヴンズは、近々、ギターの弾き語りでのアルバムをリリースするようだ。先行シングルの3枚目が "Shoulda Been There For Me"

2-3年ごとに1枚くらいのペースでアルバムをリリースしているが、それぞれのアルバムで指向性が異なるのも面白い。捉えどころがない印象もあるが、それぞれ完成度が高く、しかも新しい感覚だ。2020年の"Wonderbloom" もよかった。

すっかり気に入ってしまった。これからしばらく、ヘビーローテーションになりそうだ。


2.その The Secret Trio の アルバム "Coexist" から"American Gypsy"

こちらもすっかり気に入ったのでこれからもっと聴くだろう。

3.ジョン・ゾーンは1990年ごろから好きでよく聴いてきたが、いまだに精力的に活動していて多作すぎるうえ、しかも、敷居が高い。

先週はビル・フリゼル、ジュリアン・ラージという私がイチオシのギタリスト二人が参加しているアルバム "Lamentations" がリリースされて、そのシングルが流れてきた。

ジュリアン・ラージはビル・フリゼルと似たところがある。


4.Flying Birds · Panos Skouteris · Arash Badie · Munir Bashir


5.インドネシアの歌姫、シティ・ヌールハリザ、"Jaga Dia Untukku"

力強い歌声、ドラマティックな展開で、やはりアジア歌謡はいい。


6.エリック・サティのジムノペディ、クラシックギターの演奏でどうぞ。後半は楽譜とTAB譜つき弾き方のチュートリアル。リタイア後にチャレンジしよう、・・・とだいぶん遠い先になるかもしれないが。



■先週末のジョギングも京都で 13.9km 朝8時の出走で、雲に空が覆われ気温は殺人的な高さではなかったものの湿度がメチャメチャ高く消耗した。途中で何度も止まりながらも何とか走り切った。

2024/8/17 jogging 京都宝ヶ池の国際会館
気が早く、一部紅葉しているもみじ
Y.T.D. 394.1km 計画比: 103.0% 今年の目標は 610km

先週はずっと京都の自宅にいたこともあって、今回の雑記帳の料理のパートは「作られざるものを敢えて作って提示する」インスタントラーメンだけになった。私の場合、料理するのも食べるのも自分が好きでやっているだけだし簡単なものばかりなので、自分の料理をSNS上に公開するのも気楽なものだが、嫌な人も多いものだ。

食事・料理の写真は雄弁だからだ。


■憎しみの連鎖を断ち切ることは出来ないのだろうか。世界中の紛争が早くなくなりますように。

Israel’s war on Gaza live: Israel orders central Gaza residents to flee | Israel-Palestine conflict News | Al Jazeera


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