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火曜日しばらく雑記帳・33:空に星があるように
忍耐とは、癇癪持ち向きの一徳目ではない。私達が、抱いて生きて行かねばならぬ一番基本的なものは、時間というものだと言っても差支えはないなら、忍耐とは、この時間というものの扱い方だと言っていい。時間に関する慎重な経験の仕方であろう。忍耐とは、省みて時の絶対的な歩みに敬意を持つ事だ。円熟とは、これに寄せる信頼である。忍耐を追放して了えば、能率や革新を言うプロパガンダやスローガンが残るだけである。
■この間の土曜日の昼から、町田にある年老いた父母の家を訪ねてきた。町田駅といえば小田急の駅とJRの駅が少し離れて位置していて、250m か300m ほどだろうか、遅刻しそうなギリギリの線で通勤通学している人は、乗り換えの時に連絡通路を猛ダッシュするのが常だと思う。起伏がある多摩丘陵だから、連絡通路の小田急・新宿側は 地下1FだがJR側は地上2Fとなっていて、小田急の小田原・江の島側のかかりのところに数段の階段がある。
歩きスマホについてはだいぶんいろいろ言われているが、自分だけは大丈夫という油断でスマートフォンを見ながらその階段を下がっていたら最後の一段を踏み外し右足をぐねってしまった。派手に転倒とまではいかなかったが、「いててててて」とびっこをひきながら体制を整えると、横からスタイリッシュな若い女性がのぞき込むように「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。通り過ぎる人も心配そうに急ぐ足を緩めて見てくれる。
人の優しさのあまりの嬉しさ半分に恥ずかしさ半分で「大丈夫ですよ、いてててて」と曖昧に笑いながら、右足を引きずりつつその場を離れた。
日ごろの筋トレとストレッチ(といってもトータル10分にも満たないくらいだが)が功を奏して受け身がよかったのか、他に怪我もなく、足首も早めに痛みがひいて腫れることもなくなんとかなった。
しかし転倒をバカにしてはいけない。腰を骨折すると後が大変だ。20年ほど前だったか、会社で発生する労災のかなりが階段での転倒による怪我だということで「階段で走るのは禁止、走ったヤツは役職降格だ」と所属していた研究所の所長が通達を出したことを思い出す。
何事もそうだが、うまく回っていると思っているときほど注意が必要だ。
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そういえば、私は橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)に用心している。これはハネムーン症候群とも言われている。
深夜、PCの前で頬杖ついてぼんやりしているうちにふっと寝てしまい2-3時間して目が覚めてみれば、手の先がジンジン痺れて手首から先に力がまったく入らず、手がだらんと曲がったまま指も動かなくなってしまう症状だ。肘に頭の重さがかかったままそのままにしていることで肘の神経が損傷してしまうために起こる。
パートナーの頭を腕枕で載せたまま抱き合って寝ていると同様に肘の神経がやられて手首から先が動かなくなる。よくあるのだそうだ。それがハネムーン症候群と呼ばれる所以ということだ。
寝る前にサイドテーブルにスマートフォンをおいて、ベッドの中で頭を片腕で支えながら動画鑑賞などするクセのある人は注意してほしい。
ギプスで手首から先を固定して自然治癒を待つのだが、治るまでに2-3か月かかるのでけっこう面倒だ。
神経は修復するのに時間がかかるものらしい。
過去に2度ほどやってしまったときがあり、生きているうちにもう1回くらいやりそうな予感もあり、ちょっとびくびくしている。
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素人仕事なので見事な虎刈りだが。。
話がそれたが、まぁいいだろう。
調子にのるな、偉ぶるな、油断せず周囲をよく見て注意をはらえ・・・今回も幸い、ごく軽症の捻挫ですんだものの、そんな小さな警告かもと思っている。
■仕事のパフォーマンスを維持しようと思えば、病気や怪我をしないように、身体や関節を柔らかくしながら筋肉をしっかりキープしたい。といえば自分にあった適量の運動とともに食事も大事だろう。
先週書いたが、11月から週に2回はオフィスに顔を出そう、というレギュレーションになった。先週の金曜日と昨日の月曜日、早起きして弁当を作りラボとオフィスに出勤した。
弁当を調理する時間は30分ほどだが、懸案事項や関係者とのやりとり、一日の段取り、そんなことを考えながら一品一品調理して弁当箱に詰めていくと、朝から一日が整う感じがして具合がいい。
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トマトソースにマスタードを加えると一味違って美味しいと聞いた。クリームソースもマスタードを加えるとこれまた美味しい。ツナ缶と冷凍のむきエビがあったので、エビとツナのトマト・マスタード・クリームソースのスパゲティ、ぱぱっと作ってみた。
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なかなかいける。そのうちに貝やイカなども入れて豪勢に作ってみようと思う。
旬のレンコンやサツマイモ、ビーツ、そろそろ出回り始めた金時人参もうれしい。
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鶏ひき肉、すりおろしショウガ、塩、出汁と酒、片栗粉、シイタケのみじん切りと玉ねぎのみじん切り、種をよく混ぜて粘りばっちり、レンコンで挟んで片栗粉まぶして揚げればOK。
味はばっちり、これは美味くできた。
ビジュアル的にはレンコンの表面にもう少し香ばしい焦げ目が欲しいところだったが、これ以上加熱すると鶏がパサパサになる感じだったので、仕方ない。もう少し検討が必要か。。
■先週にひっかかった音楽をいくらか。
1.ポーランドのギタリスト、ヤコブ・ジデツキの新しいシングル "Wait" がリリースされた。これまで通りのラウドなドラムスとノイジーなギターで幻想的な音作り、シンプルなビデオクリップの雰囲気もマッチしている。
去年に紹介したことがある。音聴いて気になった人は次の記事もチェックしてほしい。
2.ブラジルのピアノ・デュオ、Duo Gisbranco (デュオ・ジスブランコ)と、チェロのJaques Morelenbaum (ジャキス・モレレンバウム)のライブ演奏が届いた。息のあった演奏で楽しい小品だ。
3.ブラジルの素晴らしいギタリストにしてシンガー、それだけの枠に収まりきらないミュージシャン、バジ・アサドのシングル、Dani Black とのライブも素敵だった。
バジ・アサドはすべてが素晴らしい。
4.ポルトガルのシンガーソングライター、Luisa Sobral (ルイーザ・ソブラル)の新しいアルバム "DanSando"も、軽快ななかに少し物憂い表情がある歌ばかりで美しい仕上がりだ。
1か月前にシングルカットされていたのが、"Gosto de Ti" (私はあなたが好き - by google 翻訳) 、リスボンの街だろうか、ビデオクリップも楽しい。
ポルトガルの歌謡曲・ファドのアナ・モウラを紹介したことがある。
ルイーザ・ソブラルも惚れてしまっているので、いずれまとめて取り上げたいと思う。
5.ギリシャの歌姫、ハリス・アレクシウ。愛の情念を感じるハスキーな歌声はいい。Ο άνθρωπος του κάβου(洞窟の男 - by google 翻訳)。
6.番外編。英語の勉強がイマイチ捗らない2022年下期だが、杉田敏先生の現代ビジネス英語の秋号、最近になってようやくエンジンがかかり始めてきた。杉田先生は Facebook に精力的に投稿やコメントをされている。文章も独特の味わいがあっていいし、エピソードも面白い。最近、荒木一郎の「空に星があるように小説」という本を紹介されていた。
「小説」とあるのに、ほぼすべての登場人物が実名になっている。そう、杉田敏も実名で出てくる。 高校時代の「親友と呼べる友達の一人」として名前が挙げられている杉田は、「英語通」で「普段の喋り方も日本語が鼻にかかって英語的な発音でしゃべるので、...
Posted by Satoshi Sugita on Tuesday, November 8, 2022
■先週の土曜日は本当にいい天気だった。冒頭に書いたように午後から町田に出る用事があったため、午前中の早いうちに 13.8km ジョギングをして、秋の朝の空気をたっぷり楽しんだ。
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順調。
紅葉は落ちたては少し水気を含んでいる。そのせいか、落ち葉の香りが満ちた空気は少し湿っぽく重たい気がする。綺麗な真っ赤な落ち葉を拾って机の上に置いておくとすぐにカサカサに乾燥してしまいボロボロに崩れていく。
季節は巡る。