火曜日しばらく雑記帳・2023 CW11
外国人が日本に来る際に憶えておくべき最も重要な言葉はなんだろうか。
ChatGPTに訊いてみた。
返事を返し始めるまで10秒かもうちょいかかっただろうか。すこし回答に時間がかかったが見事な答えだ。
実は、もと同僚にして友人のブルガーさん (Dipl. Ing. Stefan Burger | LinkedIn) がよく、「 "すみませーん" はマジックワードだ、憶えるべき最重要フレーズだ」とよく言っていた。20年ほど前の話だ。例えばレストランで、何か困ったら手を上げて「すみませーん」と言えばなんとかなる、と朗らかに笑いながら言っていた。
きっと同様な質問も多いのだろうし、同様に感じている人も多いのだろう、ChatGPTもちゃんと学習しているようである。なるほど、上の質問スレッドには"Crucial Japanese Phrase"というタイトルがつけられていた。
ChatGPTは1月末だったか、ちょっと使ってみてすぐに飽きてしまったので、しばらく使ってなかった。思い出して遊んでみたのは、先日の吉隠ゆきさんの記事を読んでのことだった。
そういえば、7年前くらいにアメリカに何度か出張で行っていたときは、"good bye" や "see you" の代わりに "Take care!" と言う人が多く、それが「お疲れ様」という語感によく合っていたな、と思って私はよく使っている。
ついさきほども会社のグループチャットで同僚がだいぶん面倒な仕事を終えて "go home now…" と入れてきたので "Take care!" とインプットしたばかりだ。
"Take care" という挨拶に「お疲れ様」の語感を感じるのは私が日本人だからかもしれない。そういうと、向こうの人たちは "good bye!" とか "see you!"にも「お疲れ様」の語感を感じているかもしれない。まぁ、そのへんの微妙な感じは、日本でもアメリカでも個人個人で違うだろうし、私は専門家でもないので何ともわからない。
メールの文頭に挨拶で「お疲れさまです」と入れるのは定型だが、私は入れない。そして時折、午前中のメールにそんな書き出しのメールをもらうと、「朝から疲れてなんかいませんよ」とか「いつでも私は元気です」などと、ふざけてかえすときもあるが、そういった会話も面白く受け取ってくれる人もいれば、顔で笑って心でしかめっ面という人もいるだろう。
ちょっと脱線した。まぁ、それはおいておいて、私も ChatGPTに質問してみた。
意味の説明に近い。それに、お疲れ様、おつかれさん、おつかれー、という職場での挨拶はもっと軽い感じだよな、と思い、重ねて質問してみた。
まぁ、上に書いたとおりのなるほどの答えだ。"Take care" もちゃんと候補のうちに入っているので、やっぱりそうだよね、と少々ほっとした。
で、もう一発。
答えに数十秒を要したがちゃんと帰ってきた。そうそう、"Take it easy" もけっこう語感が近いかもしれない。こちらも "good bye"のかわりによく聞いたように思う。もっとも、こういうカジュアルな言葉は、英国と米国で差があるかもしれない。
日本語で「お疲れ様」にどれだけ感謝の気持ちや相手をいたわる気持ちが入っているかは状況によって様々だ。地域によっても違うかもしれない。
関西弁で「おつかれさん」と聞くともっと相手のことを思いやる気持ちがこもっている気がして、また独特のあたたかい味わいがある。この感じはなかなか日本語の標準語も含めた他の言語に変換しがたいように思う。いや、どうだろう。私が昔長い時間を過ごした職場を思い出すノスタルジーも若干含まれているからだけかもしれない。
このような言葉は、環境や特に相手との関係性によってそこに現れる意味や込められている気持ちが大きく変わるから、誰でも使える「正しい」英語に1対1で翻訳ことはできないように思う。
そして米国でも英国でも、ニュアンスもあれば場の空気もあるし、失礼もあれば無礼もある。よくよく吟味すべし。
それにしても ChatGPT、たまに使うと面白い。
■スナップエンドウかスナックエンドウと呼ぶのか、冬から春にかけて手頃な価格で豊富に出回るのでこの季節によく使う。実が大きい絹さやのようで、艶があって見た目もよいし、ぱりっと歯ざわりもいい。自然な甘みがあってスジをむいてさっと茹でるだけでなかなか美味いものだ。
スナップエンドウかスナックエンドウかどちらだろう? ChatGPTに訊いてみた。
まぁ、これくらいなら別に訊かなくても知ってる。
ところで、弁当箱が同じということもあって、似たようなメニューで同じような構成になる。だからこそ、心の乱れが弁当に表れる。特に出汁巻きの断面を見るとよくわかる。
形がイビツになっていたり、大きいスが入っていたり、バリが出ていたりする。月曜日はちょっとストレスフルで朝から気が急いていたのだ。
モロッコインゲンも好きでよく使う。
ところで、中華料理も時折作るが、たとえば先週は麻辣豆腐。いわゆる麻婆豆腐なのだが、日本の中華味ではなく上海だったか蘇州だったかの食堂で食べた麻辣豆腐に寄せた味なので、私はいつもそのように称している。
だから、麻婆豆腐の素みたいなものは使わない。
まず、豚ひき肉を焚火の音がするところまで炒め、甜麺醤を加えてさらに炒めて醤油をちょっと入れて炸醤を作る。
油を熱して豆板醤を入れて花椒と麻椒を放り込み、炸醤、豆腐、あれば葉ニンニク、なければニンニクにネギ、強火で火を通して創味シャンタンと水(あるいは中華スープ)を入れてぐつぐつ似て頃合いを見計らってトロミをつける。仕上げに香菜(パクチー)を散らす。
私はトロミを付けるのが苦手だったのだが、最近、吉野の葛を使い始めたら魔法のようにうまくいく。おススメだ。
日曜日の晩は心が乱れていた月曜日の前の晩。すでに気持ちが散り散りだったので、noteに記事(剛速球の法則2)を投稿したあと、ちょっと仕事をつまみ食いしながら簡単な夕食にした。オリーブオイルはなんにだって合う。
■先週にひっかかった音楽を少し。
1.ブラジルの若手の素晴らしいベーシスト、ミシェル・ピポキーニャ (Michael Pipoquinha) の新しいアルバムがリリースされ、シングルカットされた Tipo Dani を聴いた。
まだあまりよく聴けていないところだが、ベースのソロも魅せるし、バラエティに富んだ楽曲がなかなか楽しい。
2.ブラジルからもう一人。女性シンガー・ソングライターのアマンダ・マガリャエス (Amanda Magalhães)の "Água" リミックス盤がリリースされていた。
2年前リリースののアコースティックバージョンはこちら。
すこしハスキーな物憂い歌声だが耳をひいて何度も聴いてしまった。
3.この雰囲気は Sade (シャーデー)によく似ている、と感じ、ついつい久しぶりに懐かしいシャーデーをどっぷり聴いてしまった。
なんといっても "The Sweetest Taboo," そして "Smooth Operator."
Spotify からは、ベスト盤を貼っておこう。耽溺。
4.インドやパキスタンの歌手はボリウッド映画の新作が毎週のようにリリースされるので楽しく聴いているが、たとえば、インドの歌姫、シュレヤ・ゴーシャルの先週のシングルは "Maine Pi Rakhi Hai" 。動画はボリウッド映画の歌とダンスの楽しさを見ることができる。
Facebookでも美しい姿を度々見せてくれる。ステージの後方にラタ・マンゲシュカルの映像が写っているのを見つけた。
それに、パキスタンのラハット・ファテ・アリ・ハーン
包み込むような抱きしめるようなそんな歌声が曲にぴったり合って楽しめる。
5.イスラエルの素晴らしい女性ボーカル、ララ・タマルのライブ動画が上がっていた。
彼女の音楽としてはおなじみの、モロッコの グナワ (Gnawa) の歌だ。それにしても力強い歌声でカリスマを強く感じる。
■「お疲れさん」とあいさつがあれば「いや疲れてなんかいませんよ」と返事しながらも、どうも最近、私自身、少々お疲れ気味のようだ。それに年々、昔ほど踏ん張りがきかなくなってきた気がする。この雑記帳が「火曜日」というタイトルにも関わらず1日2日とずれがちなのもそのせいだろう。
土曜日に週一のジョギングは計画通りに進んでいる。ただ、体力と健康維持という観点では負荷を減らして頻度を上げたほうがよいような気もしている(*1)。とはいえ、平日に運動するのは少々ツライ。だいぶん以前に、毎朝 2km 程度走るというのを2週間ほど続けたことがあったけれども、朝運動すると疲労でその日は仕事をする気がおきない、ということがよくわかった。
仕事のできる人の話やネットの記事を見ると、朝からジムに行ってひと汗流してスッキリしてから仕事、という人をよく見る。NHKの実践ビジネス英語の講師だった杉田敏先生は、何年か前の番組中で「朝6時からジムに行ってひと汗流す」と言っていた。私の知っている人でも毎朝仕事前に 10km 程度走っている人もいるし、サイクリングを楽しんでいる人もいる。
極端な例はエクストリーム出社ということもある。・・・そういえば、そんなことを以前に雑記帳に書いたなと思い出した。
まったく同じことをこうして書いているところを見ると、朝から運動、日中は仕事をバリバリ、夜は友人としっかり楽しく過ごして、夜早く寝る、という生活へのあこがれが強いのだろう。
首都圏はだいぶん明るく暖かくなってきた。走るにはちょうどよくリフレッシュできるし、いろいろな花が次々と咲き始めて毎週楽しめるのだが、花粉のせいでボロボロ涙を流しながら走っている。
■注記
(*1) 次のような記事を見つけた。
メッツという聞き慣れない単位があるらしい。それ以上は面倒で調べていない。厚生労働省の もちらっとみただけでそれ以上興味を持てず。
この記事で、次の言葉が記憶に残った。
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