人類最強のギタリスト:ヤマンドゥ・コスタ, Yamandu Costa
最近、ブラジルのミュージシャンでよく聴いているのが、ヤマンドゥ・コスタ、人類史上最強と崇められているギタリストだ。来日もしているし、テレビでも紹介されたことがあるらしいので、知っている人も多いことだろう。
この美しい動画は、彼がスペインのルシアーであるVicenteCarrillo (*1) を去年だったかに尋ねたときのもので、そのときの旅の動画は何本かに分かれてYouTubeに投稿されている。現代のミュージシャンらしく、YouTubeやFacebookでの活動も活発だ。
奥さんのエロヂー・ボウニーとのギターデュオがばっちりと息があって素晴らしい。
アヒル口で子供っぽい表情を浮かべながら、時には挑むように時にはからかうように、全身を揺らしながら弾く。とにかく、人間の指がこんなにも速く、こんなにも力強く、こんなにも正確に動くものなのか、と驚かされてしまう。
彼が弾くギターは、ショーロ(*2)で使われるという7弦のガットギターだ。動画で見る限り、彼が弾くギターは、サウンドホール周りの幾何学模様の装飾が美しくバインディングも同様に綺麗、そして、指板に斜めに一本の線が入っているものが多いようだ。とにかく美しくカッコいいギターなのだ。
1980年生まれというから、今年で42歳、2001年にデビュー、というからまだまだ若手だ。ギター一本で世界中を飛び回り精力的に活動を続け、アルバムの数も多い。フラメンコのパコ・デ・ルシアが亡くなる直前に彼のコンサートを聴き“ジャンルを超えた私の後継者”と称賛したということだ。
ソロギターのライブを1時間半弱たっぷりと堪能できる動画もあがっていた。
次にどれを紹介するか、迷いに迷うが、まずは、2020年の楽しいアルバムを選曲しよう。
それから、2015年の "Tocata a Amizade" もおススメだ。
試合が好きなのかもしれない、アルバムではギター・デュオのものが多いように思う。
珍しいものでは、オーケストラとの共演も見ることができる。私が大好きなアストラ・ピアソラの一曲、ダブル・コンチェルト。
ソロで弾くアストラ・ピアソラの曲もいい。
最後に、Nelson Faria とのデュオ、そしてとても楽しいインタビュー。といって言葉は全然わからないのだけれども。字幕はついている。
これほどすごい人なのに、2018年まで私のレーダーにひっかかってなかったのはまことに迂闊だった。
まだまだ世界には私の知らない音楽と素晴らしいミュージシャンが星の数ほどいる。しかし、音楽を聴くのは物理的な時間がかかる。
人生はあまりに短い。
■注記
(*1) ルシアーとはギターの製作者、広い意味では弦楽器の製作者の意味のようだ。
Vicente Carrillo ヴィセンテ カリージョ 手工ギター | ロッコーマン株式会社 (rokkomann.co.jp)
(*2) ショーロは、19世紀後半に生まれたブラジルのポピュラー音楽のスタイルの一つだ。歴史は古く、サンバやボサノバに影響を与えたということである。(Wikipedia ショーロ)
■ 関連リンク
日本語の記事を検索してみたが、意外に少ないようだ。
ヤマンドゥ・コスタ | ブラジル ショーロ界が生んだ現代の天才ギタリスト (viva-viva-brasil.com)
■ 関連 note 記事
■ 関連 マガジン
1. 好きでよく聴いているミュージシャンを紹介。毎週木曜日に更新中。ギタリスト多め、たまに懐メロ。
2. 愛している女性シンガーに特化したのが、我ながらベタな名前だと思うが「世界の歌姫たち」。こちらはさらに愛している思いのたけのみの記事ばかり、週一、毎週火曜日に新しい記事を書いている。懐メロ多め。
3. いずれも、耳もあまりよくないし、知識も少ない、語彙力もない、なので、基本YouTubeやSpotifyのリンク貼り付けと「好きだー」「愛している」というだけの記事ばかりになっているし、そうなっていく。
私本人が楽しく書いていることだけは間違いない、それだけは伝わるだろう。
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