火曜日しばらく雑記帳・37
■最近は雑用でちょっと忙しく、川崎のラボに出社する頻度が週に3度あるいは4度と増えている。が、やっぱり動き回っているのが好きだということを実感した。
「今回の件で、島村さんが意外と力持ちだとわかりました」と同僚から言われ、やっぱり「パワー不足でひ弱な傍観者人間」だと思われているのだなぁ、と実感しつつ、嘘でもそういう一言は嬉しいものだ。力仕事ならまかせてくれ。
とはいえ、そんなドタバタは先週でほぼ収まって12月ももう半ば、年末までいろいろ振り返りと来年に向けての展望を考える、ちょっと静かな、しかし落ち着かずに居心地が悪い、そんな2週間となりそうだ。
■前から作ってみたかったガーリックをきかせたシュクメルリ風、鶏とサツマイモのクリームソース煮。
シュクメルリというのは、南コーカサス、黒海の南東側にあるジョージアの料理、というのは松屋のメニューで有名になったしすでに知っている人も多いだろう。実は、私はまだ一度も食べたことないのだが、こんな感じかな、と。
金曜日は純和風。スジ肉とジャガイモ京人参をじっくりと炊いて、コブ出汁とカツオ出汁、お酒に薄口醤油で味を調え、これは美味い。
土曜日の晩は、湯豆腐。日高昆布を敷いて沸騰手前くらいの温度で豆腐を温め、九条ネギをたっぷりオン。
ちょっといいオリーブオイルがあったので、それと薄口醬油でつけだれにした。
これからはこういうメニューが簡単だし暖まっていい。
弁当は形ができているので、季節感は大事にしているものの、毎回載せているとほとんど同じにしか見えないかもしれない。たまにちょっと違ったメニューを入れるのも悪くはないが、弁当箱が同じだと、形を破った感じがないかもしれない。
そばめしというのは、焼きそばとご飯を一緒に鉄板で焼いてソースで味付けする。焼きそばはコテでジャンジャンと混ぜながら返していくうちにちぎれていって細かくなるのが通常だ。一時期流行ったと思うが今はどうなのだろう。
まぁ、世界広しといえども、そばめしとビーツの弁当を作って昼食に持っていく移動体通信業界のR&Dマネージャは私一人だけかもしれない。
ちなみに前日の弁当は型どおりだ。
■先週・今週にひっかかった音楽を少しばかり。
1.去年 2021年11月に飛行機事故で若くして亡くなったブラジルのシンガーソングライター、マリリア・メンドーサ。
スタジオライブの Café da Manhã が届いた。
ちょっとしゃがれ気味で低音の情感たっぷり力強い声、圧倒的な歌唱でゆったりと聴かせる。今週の通勤途上ではこの曲に浸っていた。
1995年生まれで2015年にデビュー、2016年のライブアルバムが評判で一気にスターとなったということだ。
惜しい人を亡くしたものだ。
2.フレンチポップ、シンガーソングライターのジョイス・ジョナサン。微分音階トランペットを吹く、レバノン出身のトランペッター、イブラヒム・マーロフとの共演 "Toi et Moi" が耳に残った。とくに一曲目の "Tout Commence Par La Fin"。
自然で透明感のある柔らかい歌声、安心できる曲作りでなかなか聴かせる。
1989年生まれでアルバムデビューは2010年、以来、3年くらいおきに5枚のフルアルバムをリリースしている。今年リリースの "Les P'tites Jolies Choses" も上質なフレンチポップがつまっている。
トランペッターのイブラヒム・マーロフについては次の記事で少しばかり書いていた。アンジェリーク・キジョーをボーカルに迎えた「シバの女王」は私にとって今年のベスト5 に入るアルバムだ。
3.土曜日の午前中は、Spotifyで配信される Release Radar を聴きながら1時間45分くらい走るのがルーチンになっている。12月10日 10km地点くらいで、演歌のイントロと女性のコーラスで「そーれ」「あ、どした」「はい」と掛け声がはいり、”ハローハロー”と明るい歌声が始まり、これは氷川きよしだとすぐにわかった。
2012年11月の曲らしいが、この曲はいい。”ハローハロー”の後の女声の掛け声が”ウィン!”だと気が付いたのは2コーラス目だ。”お化けも踊るよ、ハロウイーン”と続き、ちょっとずっこけた。ハロウィンはカーニバルではない、とか、”年に一度の世界の祭り”とそこまで大きく言うか、とか、 "満月横切る自転車" ってETか、とか、”感謝感激袖すりあって”など日本の情景が浮かぶ歌詞もあちこちあるし、そして絶妙なタイミングではいる "イエイ!"は一緒に口ずさんでしまいそうだ、などなど、楽しみどころ満載だ。
どこからどう聴いてもこの曲を歌うのは、明るい声でくったくなく嫌味もいばった風もない笑顔の氷川きよしでなければならないと思った。楽しければ何でもいいじゃない、というおおらかさが大事なのだ。
今年いっぱいで活動休止ということだ。自分をじっくりと見つめなおして気取らない気負わない楽しい曲をひっさげて帰ってきてほしいと思う。
私の紹介によって氷川きよしのファンがフェルミ推定5人ほど増えたのではないかと思うが、どうだろうか。
4.日本のポップスについてもあまり詳しくはないが、バービーボーイズは好きなバンドだ。ギターもかっこいいし、何しろ杏子とコンタの男女のボーカルの絡みがセクシーだし、タイトで抑制のきいたナルシシズムがいい。
杏子も大好きでずっと聴いているし、スガシカオ、山崎まさよし、このへんのミュージシャンも好きでよく聴いている。オフィスオーガスタ。こんなツイートが流れてきて気が付いたときには時すでに遅く、地団駄踏んだ。
オフィスオーガスタのオールスターバンドといえる福耳はいい。ちょっと季節外れの感があるが、大好きな一曲 "Dance Baby Dance"を貼っておこう。
5.超絶マジックタッチの日本人ギタリスト Ichika とタイのミュージシャン The Toys のコラボでリリースされたシングル COLOURS、 現代的でクールな音で心地よい。
Ichikaのこれからはさらに楽しみだ。
6.インドのナミタ・チョードリー。最近にリリースされた "Zara Zara"、2分くらいの短い曲だが、しっとりと歌いあげる。
■ルーチンとして定着したジョギングは順調で今年の目標を達成できそうだ。先週末の土曜日も雲ひとつない青空で澄んで冷たい空気が気持ちよかった。
今年は英語の勉強をもっと頑張ろうと意気込んだわりには、夏以降に息切れ気味でそれほど進歩しなかった。しゃべりを滑らかにしたい。語彙を増やして単語でつまらないようにしたい。杉田敏先生の「現代ビジネス英語」を1日1ヴィニエットを20分程度、音読とシャドーイングをする決意だったが、結局、今年の実行率は50.5%強程度になりそうだ。
この秋号では Lesson 11 の Four-Day Workweekが興味深かった。週休3日というのを試験的に導入している企業もあるらしい。
そうえいば最近、こんな記事を見た。
週休3日にすることで、様々な事情をもった多様な人が働けるようになるはず、そのことで生産性が上がる (25%up) ならば、雇用を増やして(25%up) なおかつ今の給料でいけるはず、というのはちょっとオプティミスティックに過ぎるだろうか。
それはさておき、習慣化というのは難しいものだと思う。改めて、来年は仕切り直し、がんばらなくては。