
腕時計製作#1【小枝】
その思いは突然やってくる。
と言う訳で、今回も腕時計のダイヤル製作です。
某番組にて日本の独立時計師である菊野昌宏さんが紹介されており、私もお気に入りの腕時計「和時計」や「折鶴」などが映っていて、「はえ~、やっぱりカッコイイな~」と魅了されていました。
その途中である映像が映し出されます。
菊野さんの作品の一つである「朔望」の製作工程です。
文字盤の模様を糸鋸で丁寧に作られております。
その映像で「こういう時計も良いな」と思ってしまいました。ここで私の工作心に火が点き、「いっそ作ってみるか」と思いました。
前作のアニメウォッチ、腕時計の文字盤初挑戦で割と上手く作れ満足はしていましたがデザイン自体は他人の物、オリジナルを作ってみたいなと思っていました。
前作のナンバーが0なのはそういう事です。
デザイン
今回は小枝と葉、夜をモデルにします。
インデックスは大小の丸を配置し、内側に枝と葉を配置します。

相変わらず不器用で絵も得意ではないですが、多すぎず、少なすぎず、試行錯誤して描きます。
やっと納得のいくデザインになりました。
原板は保存したいのでトレーシングペーパーで複製します。
製作
材料は前回に加えて、黒スプレーを追加します。また、今回は銅色の紙を使います。(凄いなダイソーさん)
ベースは前回のとは別に、メタルケースタイプのレディースサイズを使用します。(尚、GARAKUTAは2作目の完成後にこの時計がレディースだと言う事に気が付きました。まあサイズはどうでもいいですが。)
1.分解

前回と同様ですので、そちらをご覧ください。
2.塗装
今回のダイヤルは、鉄板に紙製のダイヤルが貼り付けてあるようなので、端から上手いことペリペリと剥がせます、今回はバックの夜空の為にあえて半分だけ剥がします。
剥がして、白の部分が見えたら、黒スプレーで塗装し乾かします。
3.切り絵
ここからが難関です。
直径31mmの中にこの世界観を持たせなければならないので、非常に細かい作業です。

銅色を直径31mmの円にカットし上から複製したトレーシングペーパーを被せ、位置を合わせます。

切り絵中にズレたら最悪なので、中心と12/3/6/9の位置に釘を打ち固定します。

ついでにインデックスの1/3も作れるので一石二鳥とはまさにこのこと(?) そして、線に沿って刃を進めていきます。

製作途中で中心部分がポケモンのピカチュウみたいになっていて、このままにしようか大分悩みましたが、写真だけ撮って進めました。(兄妹には「そっちが良かった」って言われちゃいました(笑))
枝一本折れちゃいましたが、それも味ですね。「良いんです、GARAKUTAですから。」

切り終わったら、残りのインデックスの穴も開けていきます。
4.貼り付け
今回も、日本の伝統建築技法「木工ボンド繋ぎ」(ネタ借りました、ごめんなさい。)です。
葉っぱも数枚を残して貼り付けます。
5.微調整
今回も、針が引っ掛からないかの確認のため、機械部分だけ仮組みして確認します。
やっぱり引っ掛かりました、全部の針を僅か0.2mm程曲げます。
上手く行ったら再分解していよいよ最終組み立てです。

6.組み立て

こちらも前回と同様です。

まとめ
作ってみての感想ですが、不器用ながら満足のいく作品になったんじゃないかと思います。

余談ですが、兄妹の話だとリビングに置いてたところ父親は買ったものだと勘違いしてたらしいです(笑)
ただ時間を確認するためだけの道具にすぎませんが、デザインから挑戦して、自分だけの世界に一つの時計を作ってみて、また違う楽しみ方が出来た気がします。
ニコニコ技術部で製作工程の動画も上げておりますので、ご興味があればご覧ください。
ではまた次回。