読書感想【エブリシング・バブル 終わりと始まり】
私は著者のエミンさんをX(旧Twitter)で知った。エミンさんのツイートがたまにリツイートされてきて面白いことをつぶやく方だなと思っていた。
どういう本を書かれる方なのか興味を持ったため 一冊くらい買おうかなと軽い気持ちで手にとった。
これからは日本に人材やマネーが流入し日本は黄金期を迎える(日本国の将来を悲観する必要はない)と著者は本書の中で主張する。
日経平均株価が2050年には30万円になるという著者の主張は無理があると思っているものの 日本が黄金期を迎えるという主張は納得できるし同意である。
近年の世界情勢を踏まえると日本にチャンスが来ているのは間違いないと思っていた。私がなんとなく感じていたものを本書はうまく言語化していたため頭の中にあった情報を整理できた。
中国は不良債権や少子化,インフラ劣化といった昔から危惧されている問題に加え 最近では反スパイ法で駐在員が拘束されたり日本人学校に通う人が狙われたりとネガティブなことが起きている。
中国に展開している企業が中国からすぐに撤退することはないだろう。しかし工場生産規模の見直しのような撤退戦略を少しずつ進めて中国への投資を減らしていく動きは増えていくと思う。
世界のマネーや人材が中国ではなく日本に来ることは大変喜ばしいことだ。海外企業が日本の地方に工場を建て直接投資することは地方創生の重要なカギだと考えている。
今の日本に必要なのは地方へのバラマキを増やすのではなく法人税減税や規制撤廃,電気料金の値下げを行い海外企業が日本に進出しやすい環境を整備することではないだろうか。
中国が劣化しアメリカも当選する大統領次第で増税が行われる。企業を呼び込む絶好の機会だ。
本書から新しく学ぶことは多くなかったものの情報を整理できたことはありがたいことだと思う。日本がこのチャンスを活かせると思っていないけれども良い意味で裏切ってほしいものだ。
ちょうど今月は選挙がある。じっくりと投票先を考えてみたい。
以上。
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