心の距離が同じ人
メモ帳に書かれた言葉、
《心の距離が同じ人が、友達だと思う》
誰の言葉だったかな。忘れてしまった。
記事に書くなら、誰の発言か書き留めておけば良かった。
心の距離が同じ人は、
同じ熱量で、話す聞くが同じバランスで。
疲れることがない。
私には、そう思える人がいて、10月に休みを取って東京まで会いに行った。先日、本を贈った彼女である。
東京。
ひとりで飛行機に乗るのは、なんだか緊張する。無事につけるだろうか。
手帳に書いて、自分を励ます。
夜11時に成田に着いた。
初めてのネットカフェで宿泊。
ゆっくりできないけど、楽しい。
翌朝、八重洲中央口にて無事合流。
今日から2日間、
彼女と楽しいことしか、しない。
そう決めて、計画した。
真っ先に向かったのは、銀座の伊東屋。
文房具の天国。
私が楽しいのはもちろん、
この色がいいね、
これが欲しいな!
同じ熱量で楽しんでくれる彼女をみると
それだけで、癒される。
そして、今回、意外と当たりだったのが、
タロット美術館。
約500種類ほどあるタロットカードを見る事ができる。サンプルとして手に取って絵柄を楽しめるものもあり、90分があっという間だった。
私がガン見していたのは、
ハート オブ ゴールド タロット 78枚
『いつかあなたをわすれても』のオザワミカさんとのコラボ。
ほんと、タイプだった。
彼女は私以上に、真剣に選んでいた。
「何か占いたいことでもあるの?」
と聞くと、
「うん。職場の人間関係について」
と言う。
きっと、この前泣いていたのは、この“人間関係”が原因なんだろうと、ピンときた。
言いたいのかな、言いたくないのかな。その距離感を考える。
踏み込まなければ、彼女は話さないから。
「タロットやっても良い?」
サンプルのタロットカードを使って、彼女の職場の人間関係についてめくっていく。
出たカードに寄せつつ、私が聞きたいことを織り交ぜて話をする。
面白いことに、“占い”というだけで、悩み相談というより、エンターテイメントとして内面を話せている気がする。
「こんな話が、できて良かった」
そういう彼女は、自分で答えを見つけていたし、言葉にしたことで、区切りをつけたようにも見えた。
2日目、
残念ながらザーザー降りの雨。
スカイツリータウンで1日過ごす。
東京限定のもんじゃたこ焼きを食べる。
母に頼まれた、良い香りのお線香を買う。
アロマ香るヒーリングプラネタリウム🪐を観る。
お土産に東京ばな奈を買う。
本当に、楽しい事しか、しなかった。
またね、と手を振る。
人混みに消えていく彼女を見送った。
14時間かけて、夜行バスで福岡に帰った。
遠くに居ても、近くに感じ、
近づきすぎず、見守っている。
そんな人がいる事を、奇跡のように思う。
そんなあっという間の2日間。