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柿の成長記録|11月の振り返り

収穫期の終盤、そして休眠へ。


こんにちは、鈴木農園です。
三重県伊勢市で柿栽培をしている農家です。

生果の販売がおわった11月中旬。
今まで色づきや傷をみながらの収穫でしたが、
この頃には片っ端から収穫していきます。
木ごとに採りきって片付けていくイメージです。
(写真は10月下旬の様子)

落葉が進んで葉のない枝も増えてきます。

柔らかくなってしまって出荷や加工しない実も、
木になっているままでは木の負担になってしまうので
落として土に還ってもらいます。

木になったまま赤くなった実

まだ硬い柿は干し柿として加工していきます。
2024年は気温が高すぎたので例年より遅めのスタート。

一般的に干し柿といえば、柿1個を丸ごと紐などでくくって
吊るしてカーテンのようになっている光景を思い浮かべますが、
伊勢の蓮台寺柿の干し柿は、切り分けてエビラに乗せて
天日で乾かす「平干し」というのが昔ながらの手法です。

天日にさらして乾かします

あまり干し柿に向かないやや温暖な気候のなかで、
大きな実を早く乾かす工夫なのだと思われます。

また蓮台寺柿はごつごつした多角形が特徴で、
かたちに個体差があることから、切り分けることで
その差を少なくする、ということかもしれません。

皮をむきヘタを切り取った柿
初期乾燥は機械で行います

収穫できている間は干し柿への加工を進めていきます。

樹の方は、自然に葉が落ちると休眠期へと入っていくので
実を採ったり落としたりしたらしばらくは見守り体制です。

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